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9……着いた

 パルコは踏み固められた道を戻り始める。

 さっきと同じ道だ。今度は帰るだけだから余裕持って見回してみる。


 柵に囲まれた中にたくさんの生き物がいた。

 見てみると、鶏に牛かな。


 その先の切り株をそのまま残した切り株広場を通り過ぎ、

 縦に細長い建物・教会を遠くに見つつうちの横を通り過ぎる。

 その先には畑があった。


「畑と森の境目辺りが邪魔にならないと思うんだ」


 パルコが言い、畑の柵の外側の地面に小枝で×を書く。


「ルーペ!ここ掘れワンワン!」


 ……それ真面目に言ってんの?

 まあいいか。じゃあ掘るよ~っ!!


 おりゃおりゃおりゃーー!!


 ふう……いいストレス発散になるねこれ(笑)


 出来た穴にパルコは持ってた飲み水を入れて、その上に小苗を土ごと入れると丁寧に穴を塞いだ。


「これでいいかな?」


 パルコはそのまま祈りの体勢になって少ししたら立ち上がったので、俺は小苗に鼻を近づける。

 見た感じ何だか弱弱しい。


 浮いてる精霊から声はしない。これは弱ってるからだと思う。


「く~ん(また明日)」


 俺が言うと光がチカッと瞬いた。

 何とか大丈夫そうだね。じゃあまた明日。


 ――――――――――---‐


 パルコと一緒に家に帰ってきた。

 お母さんに水をもらい、ついがぶ飲みしてしまってむせたら皆に笑われてしまった。(ガーディ込)

 意外と動くのはのどが渇くもののようだ。


「くん(俺がいない間に何かあった?)」


 持って帰った茎をかじりつつガーディに聞くと、はいと頷いた。


『三日後に到着予定だった物資行商のキャラバンが今日到着したと、売り子の男の子が知らせに来てましたよ』


 ほう。そんなのが来るんだ~

 まあ今日見た感じではここは森に囲まれてて人がいる建物はうちと教会と牛達の家、その他数件くらいみたいだし、そういうのは必要なんだろうな。うん。


『キャラバンは教会の斜め前で滞在期間中に雑貨屋を開いてくれるんです』


『キャラバンが連れてくるオウムが物知りでこの峠以外の話をよく聞きました』


 峠?

 

『ここは風鳴かぜなき峠と言う名前なんですよ。ここから北西に広い台地が広がっているんですが、そこはすべて森です。

 この峠は台地の南西の端にある道で、台地越えの中継地点なんです』


 ふむふむ。


『お父さんは森で混みすぎた木を間引く仕事をしているんですよ』


 つまり木こりか。


『森での仕事なら何でもこなします。だから強いんです!自慢のご主人様です!!』


 ガーディの力説を聞いて俺はそうだねと答えておく。

 偉くはなくても強いのは良いことだ。


 しかし、そのお父さんがこの日遅くまで帰ってこなくてお母さんはソワソワしてた。

 どうかしたんだろうか? 

20151108 

初評価、初ブックマークを確認!!嬉しいです!ありがとうございます!!

一話の文字数が少ない(約1000字)ですがこのペースで行きます。

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