3.怒りの格安旅行会社編
大手、旅行代理店がブッ潰れました。
原因はどうでもいい。
現地に取り残された人が大変。いや、大変なんてモンじゃない。命に関わる大事件ですよこれは!
お客様の書類では、出国日手続きが出来ません。予約されていません――
――なんて、手続きカウンターで言われてみなさいよ。原因も解らない(まさか倒産するとは)。どう対処して良いか解らない。
それ以前に、受付の人が何言ってるのかさっぱり解らない(旅行者で、現地語を話せる人どれくらいいる?)。
被害者が、もしもお年寄りだったら? もしも若い女性だったら?
人死にや人的被害がでてもおかしくありませんよ!
至急、日本政府の方で対応を願います。
トラブルの原因が解らないから、対処方法も判らない。
現地日本大使館の電話番号控えてる人、どれだけ居る? 旅行会社を信用する事がベースのパック旅行で、疑ってかかる人、どれだけ居る?
何言ってるか解らない! 狼狽えている間に離陸の時間が迫る! ゲートクローズ。飛行機飛んでいった……。
飛行機の手配は? どこに泊まる? お金は?
親日の国なら、あるいは手をさしのべられる事もあるでしょう。
それ以外の国だったら、どうすんの?
偶然ですが――、
私が無事帰国した翌日。アテンドしていただいたF氏の事情です。
朝、8時55分、浦東発のMU機で帰国予定のF氏。
後に某国で合流した同僚と共に、空港へ向かいました。
2時間以上前にチェックインするのが安全です。一時間前だと乗り遅れたり、受付がクローズする可能性が高いです。
各飛行機会社の案内にも提示されています。
この場合、6時55分までにチェックインすれば、だいたいセーフです。
特にMUは3時間遅れだとかがザラなので、安全マージンは広いです。
で、7時ジャストにチェックイン。
「飛行機の出発が1時間早くなっております(某国語)」
「1時間早く(日本語)」
「7時50分発です。搭乗手続きは7時20分までです(某国語)」
「7時50分(日本語)」
生憎……その日は早朝にかかわらず、身体検査だとか、イミグレだとかがチョー混んでます。
何処かの首領様のお兄さんがおりました。彼の健康に非常に悪い事態が起こった頃です。
厳戒態勢が取られておりました。
皆様のご期待どおり……もとい、予想通り、ゲートクローズ。
彼らは乗り遅れてしまいました。
某国の国際空港。日本向け飛行機だからって、日本語のじるスタッフなんかいやしませんよHA! HA! HA!
幸いに、F氏は某国語ペラペラです。
なんとか昼の便にねじ込むことが出来ましたが、こんなの奇跡です。某国語がペラペラで、トラブルになれているタツジン級の人でも、「運が良かった」と言わしめる案件です。
F氏の同僚は某国語喋れません。
「Fと偶然一緒だったから助かった!」
後日、電話口でシャウトしてました。
いやー、私が絡んでなくて良かった。私がトラブルメーカーじゃないって事の証明にもなりましたからね!
大ネタだったので、一番最後に書くつもりでしたが、旬な物なので先に記載しました。




