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某国出張報告書  作者: モコ田モコ助
17年 2の月
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39/43

1.車編

 本題に入る前に、一言、二言。


 本、「某国出張報告書」ですが、

 とあるネット小説紹介欄にて、「ホラー部門」で紹介されていました。


 紹介したのは誰か知りようがありません。しかし、犯人はこの中にいる!


 本小説はエッセイであり、ノンフィクションであります。

 超常現象などは、いっさい起こっておりません!


 いや、人によって、超常現象に見える事柄が書かれているのかも知れませんが、それは超常現象ではありません。

 通常現象です。


 うまい事言えた。

 ……。



 二言目です。


 今回の出張は私一人です。(もちろん、現地でアテンドして頂きますが)


 某国へ出張するに当たり、1人で出張するより複数人で出張する方が、安心できます。

 トラブルに見舞われた時、1人より2人、2人より3人の方が対処できる確率が上がります。


 気が楽でしたね。

 そう、気が楽でした。(過去形)


 前回、社長(年変わって79歳)と出張に出て私は変わりました。

 気がつくと、1人の方が気が楽になっていました。


 人間、いくつになっても変化できるんです。




 さて本編:車遍ですが―― 


 ※その1


 初日。普通、空港へはお迎えが来る事になっています。

 それはだいたい、アテンド(バイヤー)の方です。


 今回、アテンドの方のスケジュールが都合付きませんでした。現地の者が代わりに迎えに行くという事になりました。


 曰く「空港出口で【○○(株) アズマダ(肩書き)】のプラカードを持って待たせてますから、見つけ出してください」


 よく見かける光景です。正直言いましょう、ちょっと憧れていました。


 無事イミグレ(イミグレーションimmigration:空港などの出入国審査カウンターの事。略して言うと通っぽいとされる)を通過し、お外に出ると、なんという事でしょう!


 出口真正面のイイ位置でプラカードを振ってるおじさんがいるではないですか!

 にこやかに挨拶を交わし(お互い、相手の母国語が喋れない)、駐車場へ向かいます。


 車……タクシーだし。

 え? この人、タクシー(合法タクシー)の運ちゃんなの? 某国ではこんなサービスがあるんだ!


 そして車上の人に。


 ……工場まで空港から2時間かかる距離だけど、料金払わなくて良いよね? 工場のお迎えだし。




※その2


 工場の偉いさんのべんべーに乗せてもらって、次の工場へ向かいます。


 ぶっちゃけ、運転が荒いです。

 今までで一番荒いです。


 3車線道路なのに4車線めを走るのはデフォとして、この車、ブレーキが付いていません。


 車線変更する際、変更先車線に車が並んでいても、すぐに入ります。車の全長より明らかに短い間隙があれば、頭から突っ込みます。


 前方で急停車があったら、ハンドルとアクセルで対処します。


 正直、車酔いしました。車に酔ったのは、小学校の林間学校以来です。




※その3


 乱暴な車で向かった先。晩ご飯を食べに行くことになり、そこの偉いさんに車を出してもらいました。


 今度は安全運転です。

 安全運転過ぎる安全運転です。


 レストランの駐車場にて……車庫入れ駐車ができない。

 何度も何度も何度も切り返してます。


「私が代わって運転する! と伝えてください!」

「ダメです! 彼のプライドを傷つける行為となります!」




 問題は……落ちがどこかってコトだな!



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