1.車編
本題に入る前に、一言、二言。
本、「某国出張報告書」ですが、
とあるネット小説紹介欄にて、「ホラー部門」で紹介されていました。
紹介したのは誰か知りようがありません。しかし、犯人はこの中にいる!
本小説はエッセイであり、ノンフィクションであります。
超常現象などは、いっさい起こっておりません!
いや、人によって、超常現象に見える事柄が書かれているのかも知れませんが、それは超常現象ではありません。
通常現象です。
うまい事言えた。
……。
二言目です。
今回の出張は私一人です。(もちろん、現地でアテンドして頂きますが)
某国へ出張するに当たり、1人で出張するより複数人で出張する方が、安心できます。
トラブルに見舞われた時、1人より2人、2人より3人の方が対処できる確率が上がります。
気が楽でしたね。
そう、気が楽でした。(過去形)
前回、社長(年変わって79歳)と出張に出て私は変わりました。
気がつくと、1人の方が気が楽になっていました。
人間、いくつになっても変化できるんです。
さて本編:車遍ですが――
※その1
初日。普通、空港へはお迎えが来る事になっています。
それはだいたい、アテンド(バイヤー)の方です。
今回、アテンドの方のスケジュールが都合付きませんでした。現地の者が代わりに迎えに行くという事になりました。
曰く「空港出口で【○○(株) アズマダ(肩書き)】のプラカードを持って待たせてますから、見つけ出してください」
よく見かける光景です。正直言いましょう、ちょっと憧れていました。
無事イミグレ(イミグレーションimmigration:空港などの出入国審査カウンターの事。略して言うと通っぽいとされる)を通過し、お外に出ると、なんという事でしょう!
出口真正面のイイ位置でプラカードを振ってるおじさんがいるではないですか!
にこやかに挨拶を交わし(お互い、相手の母国語が喋れない)、駐車場へ向かいます。
車……タクシーだし。
え? この人、タクシー(合法タクシー)の運ちゃんなの? 某国ではこんなサービスがあるんだ!
そして車上の人に。
……工場まで空港から2時間かかる距離だけど、料金払わなくて良いよね? 工場のお迎えだし。
※その2
工場の偉いさんの車に乗せてもらって、次の工場へ向かいます。
ぶっちゃけ、運転が荒いです。
今までで一番荒いです。
3車線道路なのに4車線めを走るのはデフォとして、この車、ブレーキが付いていません。
車線変更する際、変更先車線に車が並んでいても、すぐに入ります。車の全長より明らかに短い間隙があれば、頭から突っ込みます。
前方で急停車があったら、ハンドルとアクセルで対処します。
正直、車酔いしました。車に酔ったのは、小学校の林間学校以来です。
※その3
乱暴な車で向かった先。晩ご飯を食べに行くことになり、そこの偉いさんに車を出してもらいました。
今度は安全運転です。
安全運転過ぎる安全運転です。
レストランの駐車場にて……車庫入れ駐車ができない。
何度も何度も何度も切り返してます。
「私が代わって運転する! と伝えてください!」
「ダメです! 彼のプライドを傷つける行為となります!」
問題は……落ちがどこかってコトだな!




