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某国出張報告書  作者: モコ田モコ助
16.12.03~07 ベトナム編
36/43

4.続き

 バスが止まらない。

 ただ客がいるとゆっくり走るだけ。

 飛び乗った。トランクは車掌さんが貨物室へ放り込んでくれる。


 その後もバスは、止まる事無く、次々と客を拾っていく。

 気がつくと8割の入り。これでこのバスは黒字ですね。


 後はのんびりと終着まで過ごすのみ。さすがに車庫では止まるでしょう。

 止まるでしょうね?


 15分ほど進んで、高速道路入り口。

 ゆっくりと車列が進んでいきます。


 で、停車してから約15分。全く進まず。

 なにこれ?


 そうこうしている内に、対向車線をパトカーがサイレン鳴らして走っていきました。

 今度は救急車が走ります。


 やっちまったな!


 慌てず騒がず、時が来るのを待ちます。

 そして約一時間後。ようやく動き出しました。


 パトカー数台と軍服によく似た制服の警官が幾人か立ってます。

 交互通行らしく、こっち車線が先に動いている模様。


 何があったのかなと、覗き込んだら――


 え? あの赤黒いの何? 畳3畳くらいに広がってるの!


 シート敷いて、仏壇みたいのあって、おばさんが手を合わせていたけど、なんなの?

 


 こういう時は、取りあえず寝る!

 

 そして、バスは終点へ。

 何事も無く、終点へ到着しました。

 ……そう、何事も無く。


 さすがに車庫ではサイドブレーキを引いてくれました。



 外にはタクシーの客引きがわんさか。

 外の大通りまでついてくる。結構しつこい。


 某国でも大軍客引きを経験しましたけれど、あちらは表情に怒気が含まれてたり必至だったり演技っぽく、何とかして騙そうとしている気配が満々。

 荷物を持って行かれそうになったりしました。

 いわゆる陰の人たち。


 こちらは、怒るでなく演技するでなく、ダメなものはダメだから断られても仕方ないよね系で、嫌な印象は感じません。荷物に手を掛けないし。

 なんか一生懸命生きてる感じ。

 いわゆる陽の人たち。


 某国と同じく、ふっかけたりボッたくったりする人は多いけど、なんというか、根っこが違う。


 そんな事を思いながら、わざわざ大通りまで出てタクシーを拾い、一路ホテルへ。



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