表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
某国出張報告書  作者: モコ田モコ助
第4章 翌年の2015年編(めんどくさいので以後まとめて)
15/43

14年2月:工場長と。4日から5日目

 4日目は何にも無かった。


 キューヨーを訪問して、来期は真面目にやんのかコラー? 俺と弊社社長は、お前んトコと付き合う気なんざこれっぽっちも無ぇけど、工場長とT氏が、やりてぇって言うから話に来てんだーコラー! お前んトコには恨みしかねぇぞコラー!


 ……という状況。


 ただね……なぜかイケメン董事長の姿を見なかった。

 まあ、見ないに超した事ないけどね!


 いやむしろ、どっか行って2年くらい戻って来てくれるなよ、と毎晩うちの神様オオクニヌシに祈ってるくらいだから、願ったり叶ったりだ。


 ポスト・キューヨーを狙う工場を視察。ここが、これよりお付き合いを続ける事になる工場、その名も「カムイ」


 どっかの粘族魔族みたいな名前だぜ!

 比較的真面目なのがヘッドに着任してるから、どこかとは大変な違いである。


 それ以外何もなかったから驚きだ。


 強いて言えば、……上海で宿泊するホテル近くの路上で、日本人ウケする女性が声をかけてきた事ぐらい。


「おにーさん、遊ばない? 女の子いるよ。わたしも一緒に行くよ」

 流暢な日本語。眼鏡。ショートカット。パンツルック。背が高い。上から目線。

 何でこんなタイプが客引きを?


 上から目線の女子に声をかけられたら、ついていく日本人が多いんだろうか?


 それくらいかな?


 あと……強いて言えば……、工場よりお土産にもらった、紙鞄いっぱいのカラーパンツ。下着のパンツ。

 それも一人につき、一紙袋。


 悪りい。……ほんと悪い。

 邪魔になったんで、ホテルのゴミ箱に捨てた。


 部屋の二つのゴミ箱だけでは入りきらないんで、廊下のゴミ箱とか、エレベーターホールのゴミ箱とかに分散して捨てた。

 ホテルには防犯カメラが設置されているから、きっと怪しい人物が夜中にゴミを捨ててる動画が記録されている事でしょう!



 5日目は帰国日。


 この日も、特に書かなければならないようなアクシデントはなかったので、某国の豆知識を幾つか披露しましょう!


 虹橋駅近くのホテルから、東浦空港へ向かいます。

 T氏が「リニア乗って空港へ行きましょう!」と、すすめてきた。


 リニアと言えば、最速430㎞/hを誇る某国自慢の交通機関!

 東浦空港と龍陽路駅という中途半端な駅を結ぶ、空港連絡線。


 「いいね」と答えて、さっそく地下鉄へ。

 この国で、地下鉄の事を地鉄と表記します。

 虹橋駅から地鉄に乗りこみます。


 ここの地鉄路線図がややこしい。

 図の端っこの方は、路線が違う方向に書かれてる。だから、南向いてても必ずしも南向いてるとは限らない。よく解らん構造になっているので初心者は騙されないよう注意するように! 私も全くわからん!


 で、龍陽路駅で下りる。

 龍陽路駅より道路を1つ挟んだ「リニア龍陽路」駅に。


 この龍陽路駅はどこにあるかというと、ちょっとよく解らない中途半端なところ。


 某国鉄道網のハブ駅にして、空港と隣接する要の虹橋駅にまで延びていない。スゲー中途半端な場所で終わってる。虹橋まで伸ばす計画もないし、とりあえずリニア作っときましたよ的な空港連絡線。

 まあ、他の国の事だし、日本でもよくある話だし、ここはスルーしよう。


 さて、料金は? ……時刻表とか? 料金表がどこにもない。

 切符売り場の窓口だけに料金表が張り出されている。これ作った人、客が不便だとは思わなかったんだろうか?


 で、実際に不便なんだから、改善しようとか考える人は出てこないのだろうか?

 ま、いっか。1回乗ればわかる。


 だって、このリニア、龍陽路駅と虹橋空港駅の2駅しか結んでないから、料金はたった一つ。

 普通席が50元(だいたい1000円前後)。グリーン席に相当するのが、確か100元だった。

 ここ、空港連絡線だけあって、パスポートを提示すれば10元値引きしてくれる。

 40元(約800円前後)で乗れた。


 さすがに早いね。


 でもね、430㎞/h出すのは昼間だけで、早朝と夕方からは300㎞/hだからね。時間を選んで乗ってね。

  


 そして、帰りの飛行機。

 今回は45分遅れで済んだ。

 もちろん、アナウンスなんか一切無しね!


 そして翌日は早朝からゲーリー様降臨。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ