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某国出張報告書  作者: モコ田モコ助
第2章 13年9月
11/43

*お蔵入り-【じんましん】

 同行のワンさんにまつわる、身の毛もよだつ出来事です。


 今回の旅を通して、ワンさんこそが不幸の元凶だと読者の方々には理解していただいた事と思います。

 今回の小話は、ワンさん死兆星伝説を裏付けし、補強する格好のエピソードです。



 ワンさんは、ここ数年来悩んでいた。


 仕事柄、日本と某国を往復する事が多い。

 もちろん母国は某国である。私と違って、日本食より某国食が体に合ってると常日頃言っている。

 だから、ひまわりの種の食べ方が異常に上手だ。ひまわりの種はぶっちゃけ美味しい。ビールのあてに最高の食材である。こればかりは間違いない。私が言うのだから間違いない。

 

 話というのは、ワンさんは母国に対し、ある事に文句を言うようになった事である。


 曰く、

「某国のホテルにはダニがいる」


 ダニとは、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目に属する動物の総称である。 いずれも小型の生物で、体長1mm以下のものも多い。(出典:ういきぺでぃあ)

 かまれると、該当皮膚が赤く腫れ、強いかゆみが生じる。


 ここ数年、某国へ行くたびに、ダニにかまれて痒くなる。ホテルのベッドにダニが発生している。

 日本から防虫の薬持って来てるけど、全く効かない。

 強力なダニだから、アズマダさんも気をつけるように。


 との忠告をいただいた。

 んが、しかし――。


 私はダニにかまれてませんが?

 とある理由で、私はダニやムカデ、クラゲなどの一般的虫さされに詳しかったりする。


 よって、

「患部見せてください」

 見せてもらう事にした。


「ここ、ほら」

 見たのは足。脛の部分。


 確かに赤いポチポチが――。

 あ、でもこれ、ダニじゃないね。

 一番近いのは湿疹とか発疹ですな。

 いわゆる、アレルギー的な?


「某国生まれの某国人が、母国の某国料理を食べて、なにがアレルギーだってんだ? べらんめぇ!」

 いや、それ某国人じゃないから。柴又の寅さんだから。


 なに食って湿疹が発症したのか?

 ふと、思い当たるワードが頭をよぎる。


 

 第2章第2話、冒頭の部分を読み返していただきたい。


”田螺はワンさんのソウルフードらしくて、里帰りする度、求めて食べているとか”

 これだっ!


 ワンさんは否定します。

 が、最終日。空港の免税店の薬局にて。店員さんにワンさんの患部を見てもらいました。


「あ、典型的なじんま疹ですね。川の貝とか食べませんでした? 最近、川の汚染が進んでるんで多いみたいなんですよ(店員さんの自説)」


 はい、解決!

 田螺!

 そしてトラブルメーカーはワンさんで決定! ハイ決定!


 ワンさんはその店で最強のかゆみ止めを買って帰りましたとさ。

 

 飛行機が1時間遅れで出発したのも、あんたのせいだ!


次、24日(金)更新 


だいたい月水金の更新をベースにしたいと思います。

……まだ更新するネタがある事が恐ろしい。

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