オリーブ/平和
更新が遅くなってすみませんm(__)m
『平和とは何だと思う?』
昔、そう質問されたことがある。
何て答えたのかは忘れたが。
私の答えに、彼女は真紅の唇を弧に描き、微笑んだ。
『全ては虚像よ、エルージュ』
平和なんて、ないの。
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こんにちは。最近、誘拐事件の多さを体感している、花屋の娘エレンです。
世の中とは実に物騒ですね。
そんなことを考えるくらいには、私は平和ボケしているようです。
つい先日、近所にある酒場の大将が行方不明になりました。
あの人は筋骨隆々で、そこらの連中には負けないほど腕がたつと、もっぱらの評判でした。でも、所詮は見かけだけでしたか。
国全体に、夜は出掛けるなとお達しがありました。
行方不明者が30人を越えたらしいです。これでは流石に国も黙認できない数でしょう。よりにもよって、被害者は哀れな孤児達ではなく、大人の男性達なのですから。
騎士達は大きなものから、小さなものまで、全ての誘拐組織を叩くように、死に物狂いにあちこちを駆けずり回っているようです。
市民からは、対応が遅いと反発がおきています。まぁ、仕方ないと私は思いますが。
この数百年、魔王が現れ倒されてから、恐ろしいくらい何も無かったのですから。現在、国を引っ張ってゆく王族、貴族は脅威をしらないのです。
人間は忘れる生き物です。
ずっと覚えていよう、この恐怖を後世に伝え、繰り返さないようにしよう。そう、先人達が足掻いたとしても、体験し伝えるものが死に絶えれば、人はまた繰り返すのですから。
人は、自分たちで体験し傷付くことでしか、先人達の忠告の意味をやっと理解出来るのです。
何故、先人達は本を書き留めるのか、実際の出来事を物語として綴るのか。
物事を忘れるのは簡単で、思い出すのは難しいものです。デジャビュを経験してやっと気付く、思い出す。
私は、そう思います。
「……何故気が付かなかった」
だから、私もこの平和に酔って忘れていたのです。
前世でエルージュだった頃、魔物が人類に危機を及ぼす少し前。
沢山の人々が行方不明になったのを、
私は今になって、思い出しました。
あいかわらず時間軸の変動が激しい物語ですorz
以下、ただの作者の愚痴です。スルーしてくれても構わないです。
今年に入って、なんだか不幸が続いてるんですけど、どうしましょう。
最後の体育祭の予行で、足首を捻って、靭帯をあと少しで切れそうなくらいまで伸ばしちゃって、本番に参加できなかったり。いまだに痛いし。
母さんの子宮に異常があったみたいで、入院して手術したり。
海外にいるお爺ちゃんが、交通事故にあった叔父さんの見舞いにいって、帰り道に後ろから車に追突されて危篤状態なんですがorz 相手も謝罪さえしないし。
………お寺にでも行って、お参りしてこようかな。人間、いざとなったら神頼みだよorz