星のない夜空
真夜中にコンビニの前で、缶コーヒーを飲みながら
ふと夜空を、見上げてみる
そこにあるのは真っ暗な、月を別にすれば星一つない
真っ暗な夜空
いつから星は、見えなくなったのだろう
人間は、進化した
火を使う術を覚え
ローソクを作り出し
灯油ランプを思いつき
電灯を開発して
ついに都会の夜空から、星は無くなった
ふと気になって、周りを見渡す
そこにいるのは、夜食を買いにコンビニに来た客たち
ある人はケータイをいじり
ある人はゲーム画面を覗きこみ
ある人は音楽プレイヤーを操作している
誰一人、僕と同じように夜空を見上げてはいなかった
いつから人は、星を見なくなったのだろう
どうして人は、星を忘れてしまったのだろう
それはきっと、地上が明るすぎるから
きっとこれからも、人は進化するだろう
そして、自分も気付いてない所で
なにか大事なものを、忘れてしまうのだろう