序章~落ちこぼれ?王国騎士と賢い魔法使い・2~
ゴールド王国の一年いかない新米騎士ダップは、毎日の訓練に励みつつ週に一度王宮の文官から一通の手紙を預かり王国魔法学会館の学長ウィードに渡しに行っていた。そこでは幼馴染みの魔法使いであるシャリスが実力を認められ学長の補佐をしている。応接室で待ってる二人に手紙を確認した学長が少し慌てるように入ってきた。『ついにわかったぞ!どんな願いも叶えるアイテムの事だよ。
《どんな願いも叶えるアイテム》。与太話では聞いた事はあるが、それが実際に在るなんて…
ウィード『そうだ。それも僕たちが調査した結果、現在世界に5つの存在を確認してる。
ダップ『5つもですか?;マジかよ!全部集めたら願いのかけ放題じゃないか!
と、学長の隣に座るシャリスに再度確認しようとするが
シャリス『はぁ~呆れた。そんなに願いがあるの?貴方は随分欲張りなのね。
ダップ『誰だってそうだろ?世界最強になりたいとか、不老不死になりたいとか、お金持ちになりたいとか、美形でモテモテたいとかさぁ~有るだろう普通ぅ
シャリス『あー学長、やはりこの話しを彼に頼むのはどーかと思いますが?
ウィード『ハハハ、素直な答えで良いじゃないか。で、実際は叶うとしたらどんな願いを言うのかな、ダップ君は?
ダップ『そうだな~…やっぱり困ってたり苦しんでる人が助かるような願いかな?
シャリス『あら?さっき言った事と全然違うじゃない。
ダップ『強くなるのも金持ちになるのもカッコよくなるのも、俺には不要。そんなもん願わなくても自分で出来らーしな!=3
「フン」っと鼻を鳴らし、どうよとばかりグッドな指を顔に指す彼
ウィード『良い答えだ。そうだろう、シャリス君?
シャリスはまだ納得しない顔つきで、学長がそう言うならと頷いた。
…
ウィード『さて、ここからが本題なのだが、ダップ君にはシャリス君と共にその世界中に散らばる願いを叶えるアイテム、僕たちは《願具》っと言ってるんだがね、それを探してきてほしい。
ダップ『ええっ!?::いやウィード様、俺には王国を守る騎士団の仕事が…
ウィード『これは王の勅命でもう決まってる事なんだ。
慌てる彼に簡単に答えると、目の前の机に鉄で出来た三角錐の中心に宝石のように光る石が垂れ下がる手のひらサイズの道具をポケットから出して置いた。
ウィード『これは魔法器具の【真現の眼】。願具が何処にあるかわかる品物だ。実は最近までこれの起動の方法がわからなくてね、それで王宮図書館を担当する文官に協力してもらい古代の書物から色々調べてもらってたんだ。
ダップ『あの手紙はそうだったんですね、へ~そっかーお宝探しか~なるほどね~
ウィード『詳しくはシャリス君から聞いてくれ。僕はまだちょっと確認しなければならない事があるから一旦席を外させてもらうよ。
ガチャ…フィィイイーーン
魔法の掛かったカギを開け部屋の外に出て行った。彼が去った後も部屋全体に淡い光が掛かり、魔法によって声は外に漏れないよう遮断されてるのがわかる
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ダップ『なんか凄い話しになったな、激レアアイテムの探求の旅なんてよ~!
少し楽しそうにはしゃぐ彼に幼馴染みの彼女は重く口を開いた
シャリス『…この任務はとても危険よ。特に貴方はまだ新米の騎士だし辞退してもいいのよ、今ならまだ間に合う。
ダップ『何言ってるんた!こんな面白そうな任務、他にはないだろう?王様が良いって言うなら俺はやるぜ!
シャリス『怪我だけじゃすまない、最悪死ぬかもしれないのよ?
ダップ『そりゃあ大変な旅になるだろうからさ、賊やモンスターなんかも戦うだろうし、それなりには覚悟は出来てる。
パンパンと手の平と拳を元気よく打ちやる気をアピールするが、少し冷ややかに見つめ彼女は続ける
シャリス『そうじゃないのよ。
ダップ『何が?
シャリス『《願具》の事はそんな甘い話しじゃない。最後は国から殺されるかもしれないのよ?
ダップ『な、えっ!!…国に?王様の勅命だぞ?そんな事があるわけ…
シャリス『貴方には借りがある。だから、初めから死ぬかもしれない任務に同行させたくないの。
うっすらと涙が見える真剣な眼差しには、ただ大袈裟に言ってないとわかる。本気だ。
ダップ『そっか、わかったよ。
シャリス『そう、なら直ぐに他につく人を探すわ。貴方より強い人。だから私の事は心配しないで。
ダップ『いや、やっぱ俺がいくよ。大体そんな危険な任務、他に任せられる奴なんていないんだろ?ウソつくなよな。
シャリス『う…
ダップ『それに女が危険を承知で一人で旅立つのを、ただ眺めてるだけのヘタレ男じゃねーよ、俺は。
シャリス『でもあの時のような酷い姿の貴方をもう見たくないわ…グスッううう…
幼いころ見た、彼が魔物により片手を失い血まみれで親に助けてもらった姿。
ついにはベソベソと泣き出してしまう
ダップ『まだその事言うのかよ!///;もう10年も前の話だぜ?::俺はあの時のガキじゃない!あれから鍛えまくったんだ、簡単にへばったりしないよ大丈夫だって!
シャリス『…ダップ。
ダップ『それにこれでもこの国の騎士なんだぜ!女一人守れないでどうするんだよ!だろ?
鍛えた筋肉を見せつけ笑顔で答えた
シャリス『…ぐす。ふー…そうね、わかった。本当に一緒に行くのね?
ダップ『ああ、騎士に二言はねー!
シャリス『続きの説明を聞いたら、もう二度とキャンセル出来ないわよ。
ダップ『しつこいな、わかってるよ!!
シャリス『なら、私たちの目的を教えるわ
ダップ『?目的って…願具っていうレアアイテムを見付ける事だろ?
シャリス『見付けてどうするの?
ダップ『そりゃ、持ち帰って国の皆の為に~…
シャリス『いいえ、持ち帰らない。
ダップ『え?!じゃあ、どうするんだよ?
シャリス『見付けて…
壊すのよ。
~願い神の消滅・第2話完~
前回の続きです。殆ど台詞だけで展開してキャラクターの容姿はわからないですが、そこは自分の想像力でカバーしてください(笑)そのうち、イラストを描いて挿絵にしたいと思ってます。飽きないで続けてたら(笑・2)




