表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/48

初鍬下ろし

挿絵(By みてみん)

デザインワークス:アホリアSS様


   初鍬下ろし


(すっご)~い!」


 おめめをキラキラさせておはなぱたけの耕した1a(いちあーる)のお種子畑(たねぱたけ)を見詰める咲菜(さくな)ちゃん。


「はい! こんな感じでねさくさくやっちゃってよ咲菜っ葉(さくなっぱ)! 頑張ってね!」


 と、再び鐵鍬轍-わだち-を手渡されました。

 渡されたのは良いのですけど。もじもじもじもじ立ち竦んで、出来ないよ~が溢れて、咲菜(さくな)ちゃんの中にいっぱいになっていました。


「はいはいはい! 時間は待ってくれないよ! さくさくさくさくいっちゃってよ!」


 天空の砂時計から、さらさらきらきら降り注ぐ時間の砂。

 さらさら……さらさら……。

 ふう……意を決して咲菜(さくな)ちゃんは鐵鍬轍-わだち-の少しアールのかかった(えんじゅ)の柄をぎゅっと握りしめました。

 人生で初めての天地返しです。

 チラリと天空の砂時計を見て……おはなぱたけの耕したこんもり畑を見て、お種子畑(たねぱたけ)の大地を見て長く伸びる咲菜(さくな)ちゃんの大地のに映る影が頭上高く鐵鍬轍-わだち-を振り上げました。

 たらりと心の冷や汗が流れ落ちて行きます。

 よし!


「えい!」


 カツン! と、人生初めて初鍬の壱撃(いちげき)を、お種子畑(たねぱたけ)へと振り下ろしました。

挿絵(By みてみん)

デザインワークス:島猫。樣


挿絵(By みてみん)

デザインワークス:なないろかめれおん

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ