とまれとまれとまれ
とまれとまれとまれ
キラキラキラキラキラキラさらさらキラキラ……。
ヴウリュリュン! ヴウリュリュン!
くるくるくるくるヴリュンヴリュン!
ヴウリュリュン! ヴウリュリュン!
くるくるくるくるヴリュン! ヴリュン!
キラキラキラキラキラキラさらさらキラキラキラ……。
「ねえねえねえねえ! おはなぱたけ! 止まんないよ? 全然止まる気配がないよ?」
「慌てない慌てない! 止まるから!」
「そうですよ! はい! ふうううう~って深呼吸を致しましょね! 心を穏やかに穏やかに……慌てない慌てないですよ!」
「そうそう! 慌てない……慌てない……慌てる乞食は貰いが少ないってしらないかな? 咲菜っ葉?」
「初耳だよ? だって習って無いもん!」
「お爺さんやお婆さんが教えてくれるないの?」
「爺たんも婆たんも遠いから、お正月とお盆にしかいかないもん! 山の爺ちゃんは怒ってばっかだし、川の婆ちゃんはあれしろこれしろってお手伝いばっかで遊んでくらないもん」
「少しづつゆっくりになってきましたよ!」
「良い感じだね!」
「早くとまって! 止まれ止まれ止まれ!」
「駄目だよ! そんな囃し立てちゃ! 今良い感じになってたのに……?」
「そうですよ! 咲菜ちゃんが、穏やかな心にならないと止まりませんからね!」
「え? そうなの……」
「そうそうそう! だからね! 慌てない慌てない慌てない、心穏やかにね!」
キラキラキラキラキラキラさらさらさらさら……。
くるくるくるくる……ヴリュン! くるくるくるくる……ヴリュン! くるくるくるくる……ヴリュン……。
「そんなの無理だよ?」
「好きにすれば良いさ! いつまでもたっても止まらないけどね……」
「……そんな……」