るるるルーレット!
るるるルーレット!
「えっ? ルーレットって?」
「るるるルーレットだよ!」
「るるるルーレットって言われても? わたし分かんないよ?」
「ほんとなんにも知らないんだね? 咲菜っ葉は? もう! 簡単だからさ! るるるルーレットをわたしが廻すからさ! あんたの持ってるコロココロ玉をコロコロしてくらたらいいからさ! コロココロ玉が止まった所にね、書いてある分だけ耕したらお仕事は終わりだからね! 本当に、これはわたしからの出血大サービス何だからね!」
「おはなぱたけの恩返しのつもりなんだよ! 本当はね300acre耕さなけりゃならないんだからね! あのお花のお空にね。浮かんでくるおっ月さんメーターの、黒い月が満ちてるでしょ! きらきら満月になる前に耕すんだからね!」
「ぱなっぴ! 余計なことは言うんじゃないの? しっ!」
「ねえ? おはなぱたけ! るるるルーレットってどこにあるのかな?」
「目の前にあるじゃん? よ~く見てみなよ!」
「? 目の前にあるの? よ~く見ればいいの?」
咲菜ちゃんは、ホントに目の前にあるのかなとお目々をパチパチしばたかせてジッと目の前を集中して見詰めて行きました。
まだ見えてゆきません。
「もっと下! もっと下だよ!」
おはなぱたけに言われるがままに視線を下へ下へと下ろしてゆきました。
すると蟻さんらしき黒い集団が見上げて、るるるルーレットらしき物をみんなで指差していました。
「あっ! あった! るるるルーレット! 蟻さんたちが囲んでる!」
「そこに咲菜っ葉のコロココロ玉を転がしてね!」
「えっと質問です! コロココロ玉ってなんですか?」
「ほんと何にも知らないんだね? 咲菜っ葉は? まったくもう!」
「だって知らないものは知らないもんだ!」