【詩】空気の様な日常
不可能に囲まれて
頭抱えて 唸って
「まだ やめるな」
どこからか声が聞こえる
近づく足音に怯えて
書きかけの紙
くしゃくしゃに丸めて
ブラウザの戻るボタンを押して
何事もなかったように宙を見て
ただ 喉の奥からため息が漏れる
可能性も 目的も
仕方なくて どうせ
僕ら 元々何もなかったから
できる できないのタグをつけて
取捨選択したつもりで
行き着く先 最後は
灰になるだけの
ただの 惨めな生命です
借り物の体で この一生で
何も成せなかった 掴めなかった
仕方ない どうせ
僕ら 元々何もなかったから
絶望の雨受けて 項垂れて
ああ 笑っていよう
苛立ちも飼い慣らして
痛みも覆い隠して
いや
さらけ出して
叫べ 進め
衝動ではなく意志として
恨み言ではなく
進むための一歩を
確かな鼓動を以て
逆光の中 見据える
未来はまだ遠い 先は長い
自暴自棄でなく 確実な一歩を
着実な努力を 絶え間ない気力を
幸せとは 日々の中
笑い合う
人々の繋がり 意志疎通
空気の様な日常
不幸でないそのすべて
幸せとは 日々の中
笑い合う
人々の繋がり 意志疎通
空気の様な日常
不幸でないそのすべて