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~詩集~ 忘れゆく魔法  作者: 木山花名美


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忘却

 

 僕たちは忘れながら生きている


 今朝の挨拶も

 昼間の食事も

 今宵の夢でさえ


 どれ程 抱き締めたいと願っても

 記憶の隙間から零れてしまう


 留まるものは遥かな一生の一部に過ぎない


 けれどもそれは格別な瞬き


 この胸を熱く震わす

 朝の眩しさ

 昼の安らぎ

 夜の儚さ


 決して消えはしないだろう


 だから 僕たちは怯えずに

 明日を生きる為忘れてゆける






 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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