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紋白蝶の憂鬱
明け方届いた招待状
王子の花嫁決めるパーティー
大切な今夜の為に
いっぱいおめかししなければ
純白の羽が自慢の私
映す鏡を探してみるけど
海も川も湖も
汚れで曇ってしまってる
それでも何とか朝露見つけて
ひらひら身体を眺めてみたら
濁った空気に染まってた
少しでも綺麗に見せようと
花の白粉探してみるけど
どこもかしこも固い大地で
冷たい壁を彷徨う間にも
身体はますます汚れてく
途方に暮れる私は
夕闇の中泣き崩れ
ただ 過ぎゆく時を見つめた
小高い丘に集う候補者
月光に浮かぶその姿は
誰も彼も厚い塵に覆われて
互いを慰め合っている
王子の自慢の揚羽模様も
誰よりも濃い
月の影となっていた




