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ブランコ

 

 昼のお空でブランコが

 キイキイキイキイ鳴いている

 自分で漕げずに鳴いている


 はしゃいだ子らが 帰る夕暮れ

 風がふうっとブランコ漕いだ


 小さな風はそーっと

 大きな風はぐーんと


 その夜

 ブランコは夢を見た

 プツンと鎖の手を離し

 遥かなお空へ飛んでゆく

 どんな風の波も漕ぎ

 どこまでも

 どこまでも


 だけど

 ブランコは思い出す

 真っ赤な顔で板を漕ぐ

 可愛い子らの笑い声

 せっかく自由になったのに

 さみしいね

 さみしいね






 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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― 新着の感想 ―
金子みすゞさんを彷彿とさせる詩ですね。 私、大好きなんです。 自由になったらなったで思いだす子らがいる。 寂しいけれど、幸せなことですよね。 それは歳を重ねないと弱さととってしまうこともあるけれど、…
[一言]  自由への盲目的なあこがれは。  不自由の中にある、だいじなものを忘れさせがちですね。  ブランコが、あのこたちを乗せる喜びを感じてくれて、嬉しいです。
[良い点]  子どもたちが楽しく遊ぶ昼間の公園と、夜の  しんとした公園で、風に揺られるブランコ。  叙情的な対比がさつなさを感じます。  ブランコの夢は風に乗って自由に飛んでゆく  ことだけど………
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