天下人
先週三好長慶本人から話があったようにまず挨拶を兼ねて都の実質的な実力者の長慶の屋敷に将軍義輝よりも先に今回は行くことにした。
この前の景虎の失言に対する彼へのご機嫌取りと関東管領の件を義輝に話す前に真の実力者に前もって話をした方が進展が早いであろうとの判断もあった。
衣装は前回と同じく彼に敬意を表すために将軍面会時と同じ薄い萌黄色の直衣を着て行こうと思ったのだが予想に反して長慶の使者より腹を割って話をしたいので普段着で来て欲しいとの連絡があった。
逆に言えばそんな大事な話が長慶よりあるのであれば少し不安でもあったが。
衣装は長慶からの要望通り普段着でお気に入りである紅地雪持柳繍襟辻ヶ花染胴服を着て輿に揺られて三好屋敷に向かった。
今回も前回と同じ様に一対一の面会であの枯山水のきれいな庭が映える禅宗模様の洒落た茶室に通された。
少し緊張気味に前回同様枯山水の庭を眺めていると
「失礼・・」
三好長慶が入ってきた。
長慶は今回は萌黄色の鶴菱の柄の入った直垂を優雅に着ていた。相変わらずなかなかお洒落であった。
今日はこの前と違い5年前に会った時の長慶その人だった。
長慶は早速茶の準備をしてくれた。
景虎は茶器にはあまり興味がなかったが珍しい形の茶器であった。都の茶人や一部の武将の間で変わった茶器がもてはやされているとそういえば聞いたことがあった。
この前と違い普段着の景虎を見ると
「普段もその格好か・・お似合いじゃないか姫君殿・・」
長慶が冗談交じりに早速切り出してきた。
「この前は怖い顔をしてすまなかったな・・」
越後軍の入京の件を言われるかと思ったが意外であった。
景虎は礼を言った。
「最近忙しくてな・・少し気が立っておった・・」
景虎は黙って聞いていた。
長慶は茶を入れ終わると景虎に差し出した。
「そなたは5年前とあまり変わっておらんな・・」
長慶が笑った。
褒め言葉であろうと素直に思い景虎は礼を言った。
しかし次の言葉は重みがあった。
「中身は5年の時を刻んだかな?」
「・・いいえ・・まだまだ未熟者です・・5年前のままです・・」
景虎は本気で答えた。
「そうか・・」
長慶は茶器に手を添えながら言った。
「ワシも義輝も晴元も外見は一見変わっておらん・・しかし中身は実は変わってしまった・・政情はいつも動いている・・それで変わってしまっただけだが・・勘の良い景虎殿であればこの前すでにお気づきかと思うが・・」
景虎は黙っていた。
長慶は本音を言った。
「義輝は将軍家の人間としては良くやっている・・将軍家の権威を高めたい気持ちは良く分かる・・しかしやり方がある・・ワシからすれば彼のやり方は面白くなくてな・・」
引き続き景虎は黙って聞いていた。
長慶と将軍義輝 管領細川晴元の対決は実はこの前に始まったことではなく根深い問題であった。彼らの父の代までさかのぼるのである。
1539年義輝の父義晴と晴元を近江に追い払い その後和睦 都に帰還
1549年長慶の父の元長の仇である三好政長を討ったときも義輝と晴元と対立
近江に再度追放 1552年和睦 都に帰還
1553年 義輝と対決 近江に再々度追放 1558年和睦 都に帰還
と 実に三度も対決しているのであった。
さすがに長慶も我慢の限界に来ているのであろうと。
「・・義輝の奴・・諸大名を使ってワシに戦ばかり起こしおってゆっくり出来ぬわ・・まったく・・誰のおかげで都で将軍を出来るのかわかっておらぬ・・」
長慶は近畿の山城,丹波,摂津,和泉,淡路,讃岐,阿波の7カ国近くを押さえる実力者であるが彼はこれだけ義輝や晴元ともめながらも将軍家や管領の存続は許していた。一時的に都から追い出しているが結局は許して戻している。追放先も隣国の近江で都の目と鼻の先である。彼だって将軍や管領に対する忠臣には違いがなかった。
ただ義輝や晴元は彼を後ろ盾にして存続していながら彼の力を削ぐことに力を入れていた。
そこが長慶の癇に触れていたのであった。
景虎も長慶の気持ちは良くわかった。
「この前も越後軍の都入りに反対したのはワシだ・・実は近く義輝の誘いに乗ってワシに叛旗を上げた六角や筒井がいる大和国に軍を向かわせる・・兵力に余裕が無い・・」
「・・・」
景虎は黙っていた。
「今度義輝と会った時にもしかしたら義輝より越後軍に都の制圧か三好勢力の一掃の依頼が入るかもしれないが・・もちろん断ってくれとは言わぬ、景虎殿が自由に判断してくれ、三好の主力が動けないので今の越後軍なら都の制圧はたやすいであろう・・しかし将軍に忠誠を誓う者同士が争うなど馬鹿げている・・景虎殿だっていつまでも越後を留守に出来るわけではあるまいし・・そなたらが帰国すればまた都は結局ワシが押さえることになるのだから・・義輝や晴元はそこまで考えて行動しているのかワシにはわからんが・・」
「・・・」
景虎は黙って聞いていた・・確かに自分は義輝にうまく使われているかもしれないが将軍の忠臣だから当然であると考えていた。しかし長慶だってこれほど振り回されているが彼も義輝の忠臣である。
「・・都に来ても三好軍と戦うつもりはありませんでした・・ですので義輝様と長慶殿の件が解決して一安心でした。私は都の権力争いにも興味はありません・・私の興味は別のところなので」
思い切って正直に言ってみた。
「越後の隣には厄介な武田 北条がいますので兵の消耗は避けたいので・・」
景虎の本音、越後軍は三好軍と戦うつもりがないのを長慶は確認すると顔には出さなかったが安心した。
長慶は表立って言わなかったが武田軍と対等に戦っている景虎、および越後軍を買っていた。
だから将軍の指図通り動かれ大和が騒がしい今、都で騒ぎを起こされると都 大和の2方面で作戦展開を強いられることは是非とも避けたかった。
景虎がきっかけで反三好がいたるところで連鎖的に起こるのを恐れたのである。
長慶のお膝元の摂津でも不穏な空気が流れていて本当に余裕がなかったのである。
そのため越後軍が三好軍と戦うつもりがないのを確約した時点で長慶は一安心であった。
ただそれであればなぜ大軍を率いてきたのか知りたかった。
「それにしても5000も兵を連れてきたら金がかかって仕方が無いだろうに・・」
事実であった。景虎にとっても正直言って痛い出費であった。
「関東管領の上杉憲政様を今保護しているのですが・・その権限委譲の話をしようと思ってそのために連れてきたのです・・どうしてもそのお許しが欲しくて・・万が一のために連れてきました・・」
景虎も続けた。
「関東管領の決定権か・・それをなんとしても欲しいので軍を連れてきたか」
景虎はうなずいた。
長慶は少し考えたが
「結構乱暴じゃな・・人は見かけによらんな・・意外と強権的だな・・」
長慶は思わず苦笑いしていた。
指摘通りだったので景虎も黙ってしまった。
「ワシは反対しないが・・義輝次第だな」
意外にもすんなり慶長は同意してくれた。
「義輝の悪いところはむやみに打倒三好の工作をするから諸大名同士の争いを忘れて周りが見えなくなって墓穴を掘ってしまうとこなんだがな・・武田にも義輝は御内書を出してしまってそなたその件で信濃の同盟者の防衛の名義を失って困っているんだろう・・」
ずばりであった。
「それもこちらに一任、武田の件は取り消しか口出しさせてもらおうと・・」
義輝が晴信に出した信濃の御内書の件も今回は交渉予定であった。
「生真面目だな・・」
長慶は本気で感心していた。
「ただ 腹立たしいが義輝がワシの勢力をある程度削ぐのにうまく言ったのは事実だな・・義輝がワシの意向を無視して好き勝手にやっておるからな・・」
景虎は義輝を武人として尊敬していたが確かに政治力は信濃の御内書の件のときのように良くわからない点があった。
そのため長慶の義輝に対する評価を知りたいのも事実であったがあまりに辛辣なのは少し意外であった。
結果的に義輝の悪口ばかりになってしまったので聞かなければよかったとも少し思った。
ただ長慶の言っていることは充分に理解できた。
「両方とも義輝と直接交渉して構わない・・ワシは反対しない・・関東に興味はない・・好きにするが良い・・」
景虎は深々と礼をした。
取り急ぎ長慶の許可を得たのは大きかった。
「義輝が渋ったらワシの名前を出しても構わない・・5000の兵を敵にまわすことは義輝もしないと思うが・・まぁ義輝はそなたを気に入ってるから呑んでくれるだろうな」
長慶は意外と楽観的だった。
「ワシは一族の繁栄さえあれば他にはあまり興味がない・・将軍や管領が大人しく言う事を聞いてくれればゆっくり茶や和歌を楽しめるであろう・・ワシは足利将軍家を壊すつもりはない・・しかしどうも連中にはそれが理解できないらしい」
景虎は黙って聞いていた。
「義輝はわかっておらぬ・・足利家を滅ぼしてまでおのれの欲を満たす奴がこれから先、絶対出てくることを・・」
長慶の顔が曇っていた。景虎は長慶このような顔を初めて見た。
(足利将軍家を滅ぼす者・・?そんな大それた考えの人間などいるのでろうか・・)
景虎は最後の長慶の言葉が残った。
越後という田舎にいる景虎は畿内の下克上の恐ろしさを知らなかっただけである。
「少ししゃべりすぎたかな・・そういえばワシの部下の松永久秀や息子の義興が一度景虎度殿に会いたいと言っていたので紹介したいが・・どうする?」
景虎は少し困ってしまった。
今日は女の格好なんで会いたくないと正直に言った。
実は家臣に心配をかけているので女であることはあまり口外してほしくないと正直に言った。
「息子の義興だけならどうか・・そなたのような忠義者は今の時代少ないから教育のためにも是非紹介したいが・・久秀には確かにそなたは紹介しない方が良いかもしれないな・・ははは・・」
後半の久秀の件は何か意味深くて少し気になったが・・それはすぐ後でわかった。
しかし彼の本当の恐ろしさを景虎及び長慶もこの時は知る由もなかった。
あと危うく忘れそうになったが将軍への配慮の件も再度礼を言った。
「この前の件はすみませんでした・・ご期待に添えなくて申し訳ありませんでした」
「いやいや・・義輝は近衛を取っただけの話だ・・足利将軍家は代々近衛との付き合いもあるしな・・仕方が無い・・気にしないでくれ・・おそらく義輝もワシや三好家とはあまり付き合いたくないとのことであろう・・最初から無理な計画であった・・こちらこそすまなかった・・悪く思わないでくれ」
長慶は気にするなと言ってくれた。
「ところで不愉快な質問かもしれんが・・まだ結婚されていないのか・・?」
景虎はうなずいた。少し寂しげな顔を出してしまった。
しかし長慶は意外なことを言った。
「跡継ぎの件は確かに大変であろうな・・特に景虎殿だと婿にする相手を間違えると国が乱れるかもしれん・・慎重にならざるを得ないであろうな・・気持ちはわかる・・」
意外な一言であった・・なるほど・・自分がもし子供を産める、産んだとしたらその結婚相手により国が乱れる可能性があるかと・・そういえば昔中条藤資も言っていたがそんなものかと・・中条には失礼だが彼が言ったときはあまり気にしなかったが長慶が言うと重みがあった。
「ワシも男子は息子の義興しかいないからな・・あまり戦に行かせたくないんじゃが・・娘は久秀に嫁いでしまったし・・万が一に備え養子も考えているが・・」
長慶は女受けが良さそうな感じだったが意外にも正室だけで側室はおらず実子も二人だけであった。
愛妻家だったのだろう。
ただ二人でも不安だから養子の迎え入れを考えているとのことであった。
(養子か・・)
景虎も思わず考えてしまった。
(でも・・まだ早いかな・・)
考えるのはやめた。
しばらくして誰かが茶の間に入ってきた。
「すみません・・遅くなりました・・」
空色の爽やかな花菱の模様の直垂を着た育ちの良さそうな利口そうな若者であった。
「おお・・来たか・・」
長慶がにこやかな顔になった。子煩悩である。
「紹介しよう・・息子の義興じゃ・・まだ17なんでな・・お手柔らかにな・・」
景虎も笑いながら挨拶した。
ところが一緒にもう一人誰か入ってきた。
「・・なんじゃ・・久秀も結局来たのか・・」
長慶がなぜか少し都合が悪そうな顔をしていた。
50前後の初老の男である。ただ顔立ちは端正で彼も年齢不相応な派手な桃色の直垂を着たお洒落者であった。
「義興様の後見ですからな・・どこへでもついていきますぞ・・今日は特に素敵なお客様がいらっしゃると 聞いておりますのでな・・」
口調も冗舌であった。
義興も少し困った顔をしていた。
「・・お・・こちらの姫君が景虎様でございますか・・これはこれは・・」
景虎は良くわからなかったがぺこりと挨拶をした。
「・・あ・・すまん 景虎殿・・ワシの長い付き合いの部下で当家の重臣の松永久秀だ・・今は義興の後見人をやってもらっている・・そなたが女性である件は口外しないように言ってあるので大丈夫だ・・」
久秀も頭を下げた。
「越後の麗しき姫様にお会いできて光栄であります」
「い・・いえ・・もう姫君なんて言われるような年ではございませんので・・」
景虎は遠慮気味に返した。
「いやいや、私から見れば充分に麗しき姫様でございます・・はっはっは・・」
そしてじろじろと品定めするように景虎を見つめてきた。
なんか景虎は気恥ずかしくなってしまった。
長慶と義興もなんか気ますぞうな顔をしていた。
「景虎殿 もしお時間あれば茶会や歌会など如何がでござろうか?」
茶会や歌会は興味があったが直感的に景虎はこの松永久秀が苦手であった。
真っ直ぐ遠慮なく入ってくる感じと、なんていうか年不相応にぎらぎらしている感じが苦手だった。
丁寧に断ったが今度は夜の食事でもどうかと引き続き聞いてきた。
景虎の困り切った表情に長慶も気が付いたようで
「久秀・・景虎殿も忙しいのであまり無理を言わぬよう・・」
と助け舟を出してくれてようやくいったんは引き下がってくれた。
しかしそれでもまた久秀は続けてきた。
「景虎殿・・いろいろあってご結婚されていないと聞いておりますが男性の部下はいらっしゃいますかな?」
(何を聞いてくるのやら・・)
景虎も困り切っていたが長慶も義興もなぜか困り切った顔をしていた。
「私以外は男性ばかりですが・・」
「左様でございますか・・なら渡したいものがありましてな・・男性の家臣の方全員是非一読を推奨して頂きたい。私が書いた本ですが・・非常に為になるかとおもいます。これを読めば寿命が3倍になりますぞ・・私の飼っている鈴虫はこれで3年生きましたぞ・・」
普通の鈴虫の寿命は1年である。
長慶と義興親子は今度はなぜか下を向いてしまった。
(・・??・・)
景虎は久秀が何を言いたいのかさっぱり分からなかったが。
久秀は箱に入った書物を景虎に渡した。
「え・・ただ景虎殿は読まないでください・・」
久秀はなぜか念押しした。
「・・・え?」
景虎はきょとんとしてしまった。
自分にくれるのではなくて家臣に渡して自分は読むなという・・
珍しいことをすると・・
長慶も義興は下を向いて恥ずかしそうな顔していた。
「この本の真の素晴らしさは読んで実践することにあります・・私はこれで日々の健康を保っております。部下から是非手ほどきを受けもし私に興味があったら遠慮なくお声をおかけくだされ」
「・・は・・はい・・ありがとうございます」
景虎はさっぱり意味がわからなかったがとりあえず書物を受け取った。
「では失礼!」
と久秀は年甲斐も無く元気良く退出していった。
長慶も義興親子は苦りきった表情をしていた。
親子はなんかひそひそと少し相談したが
「景虎殿・・その書物は読まないで捨てられたほうが良いかと・・」
長慶が小声で言ってきた。
「え・・?せっかく頂戴したので・・」
景虎が言ったが
「絶対そなたは読まないように・・悪書だから・・」
と長慶が意味深なことを言った。
「久秀は頭は切れるが自分に正直すぎる男なんで他人様を無視して平然と押しのける強圧な面があるんじゃ・・少し不愉快だったかもしれんが勘弁してくれ」
長慶もため息をつきながら言った。
挨拶が無事終わり景虎は手土産の越後名産品などを置いて三好屋敷をあとにした。
何事も無く無事終了し関東管領の件も長慶のお墨付きを得たのは大きかった。
輿に載って越後屋敷に戻っていったがその途中そういえば・・と思い出し久秀からもらった書物の入った箱が気になった。
(長慶殿や久秀とやら私が読むなって言っていたが・・女が読むなってことか・・?悪書と言ったが・・兵法書かな?兵法書なら読みたいな・・)
景虎は時間があったので開けてみることにした。
中から出てきた書物は「性技指南書」と書いてあった。
(・・なんだろう?)
景虎はぱらぱらとめくり呼んでみたが・・最初の1項目を読み終わる前に恥ずかしくなって読むのをやめた。顔が本当に赤くなった。
本当に名前の通りの本だったのである。
(なんでこんなもの私に渡して越後衆に読めって言ったんだろう・・私が結婚していないから余計な勘違いをしてくれたのだろうか・・それとも私に暗に相手をしろと・・)
気分が悪くなってきたので考えるのをやめた。
越後屋敷に戻ると千坂景親に渡して処分するように言っておいた。
せっかく三好の重臣からもらったのに良いのですか・・と千坂が景虎に確認したところ怒り気味に焼却するようにと念押しされた。
(何をかんしゃく起こしてるんじゃ・・)
千坂は戸惑ったがそうは言われたものの遺棄してまた問題になるのが嫌であったので一度重臣たちと相談してから決めようと悪気も無く箱を開けて中の書物を思わず読んでしまった。
男の千坂からすればあまりの面白さにその後、越後家臣団同士全員で景虎に内緒でまわし読みをしてしまった。ただ女の景虎からすれば不快極まりないのも事実であったが。
松永久秀は後に戦国の三大梟雄と呼ばれ(梟雄・残忍で強い人 残りの二人は斉藤道三と北条早雲)あの織田信長にもこの老人は全く油断ができないと言わせしめた男である。彼の三悪事は天下に名を轟かせた。
一つ目は三好一族への暗殺と謀略。
二つ目は将軍義輝暗殺。
三つ目は東大寺大仏の焼討である。
しかしその一方美男子で優雅な人物であったと言われ、連歌や茶湯にも長けた教養人であり、先ほどの性技指南書や日本発のクリスマス休戦、安土城の原型とも言われ天守閣構造を持つ初めての城、多聞山城を建築した先進的な面を持つ人物であったことも紹介しておきたい。