とある支援センターでの会話
「久しぶり。最近センターに来ないんだね」
「ええちょっと。今は学校の方にできるだけ行くようにしてるんです」
「そっか。あまり会えなくて寂しいけど頑張ってるんだね」
「すいません。ちょっと僕今日は体調悪いのでそろそろ失礼します」
「あ、うん。気を付けてね」
「あ、もう帰るの?おつかれ~」
「あれ?君も彼と仲良いの?」
「同じクラスなんですよ、学校で」
「そうなんだ。何だか表情が暗かったけど大丈夫かな?」
「え?」
「いや、最近学校の方に行ってるって言ってたけど、無理してないかな?って思って」
「……それ、あんたが言うんだ?」
「? どういうこと?」
「よくまあ、心配してるふりなんかできますね?」
「ちょっと待って、何の話??」
「まさか知らないんですか? あいつが学校行けてないのってあんたの妹のせいでしょ」
「え? え?」
「白々しい。どうせベタベタまとわりついてこっちに来れなくして、学校の方に行かせるようにしろとか妹に言われてるんじゃないの?」
「そんな……何のことだか全然……」
「まさか、あんた妹が何やってんのか本当に知らないわけ?」
「ごめん、本当にわからない。何か知ってたら教えてくれないか?」
「……仕方ありませんね……」




