とある中休みの会話
「二人とも学校来なくなっちゃったよね」
「何? 同情してんの?」
「そ、そーゆーわけじゃないけど」
「ま、でもやりすぎだよねー。さすがにあれは」
「あれは引いたわー」
「でも全裸動画はウケた。クラス全員見てんじゃね?」
「あんなの晒されてよく生きてられるよねー」
「てかさ、公園で裸ってよく思いつくよね。こえー」
「ほら、そこはビッチっすから? うちらとは発想が違うって」
「キモいよねー」
「ちょっとついていけねー」
「そかなー。言ってわかんないクソには身体で教えるしかないんじゃない?」
「つーか、さすがにやばくね?」
「ヤバイって何が?」
「なんかあったらシャレになんないよね」
「なんかってなんだよ」
「やられてた奴がキレて刺したーとか、事件あったよね」
「そーそー。あと自殺したりして」
「そんなのないって」
「そかなー」
「ナシよりのアリかもよ?」
「そーそー。むしろいつ起きても不思議じゃなくね?」
「え?でもうちら悪くなくね?」
「そーそー、悪いのは空星でしょ?」
「そんなのイッちゃってる奴に通じるかよ」
「実際撮ったのもLIMEに貼ったのもお前だしー」
「やだ、うち空星に言われた通りにしただけだよ」
「だから、そんなん通用するかよ」
「だよねー。やったって事実は変わんないし」
「てかさー。ここまで行くとと楽しくなくね?」
「わかるー。ウケるとか言えるのマジついてけないんすけどー」
「うちもー」
「ぁん?グループ抜けんのかよ?」
「ほら、そういうとこ無理だわ」
「だよねー。うちも無理」
「何それ?偽善者キモイんですけど?」
「だから何?」
「あんたが吠えても怖くないしー」
「うちもー。巻き添えで犯罪者なりたくないしー」
「偽善者上等。犯罪者よりはマシだわ」
「やっぱ抜けるー」
「うちもー」
「え?ちょ?うちどーすんのよ?」
「知らね?てかウケるんでしょ?空星とよろしくやれば?」
「そーそー。うちら共倒れはごめんだしー」
「悪いけどもうつるまないから」
「じゃーねー。うちら先に音楽室行くから」
「うちもー」
「ちょ……っ?ま……っ!!」