とある放課後の会話
「美穂まじでうざい」
「すぐ泣くよね」
「この間の舞ちゃんのアレひどかった」
「でも空星もひどくなかった?フツーのふりしてるとか、キモいハゲとかさんざん言って」
「舞ちゃん、好きでウィッグ使ってるわけじゃないのに」
「舞ちゃんビョーキなんでしょ?かわいそーだよねー」
「そのかわいそーって言うのも下に見てる感じがキモいけど」
「しょーがないじゃん、ビョーキなんだから。うちらとは違うんだから」
「そーゆーもん?」
「てかさー、いちいちそーゆーのウザいんだけど」
「そーそー。マジ萎えるからやめてくんない? あんまウザいと切るよ?」
「とにかくさー、美穂うざすぎ。いちいち泣くなし」
「それな」
「さっさと死ねばいいのに」
「また佐々木に言いすぎー言われるよ」
「あいつもマジうざいよね。萎えるっつーか白けるっつーか」
「あいつが何言っても正しくないってわかんねーのかな」
「正しい正しくないって、何言ってるかじゃなくて誰が言ってるか決まるよね」
「そんな事もわかんねーから言うんだろ。自分に発言権ないってわかんない馬鹿」
「そーそー。好きにもの言ってイイ奴と絶対ダメな奴と違うってわかんねーの」
「しゃーないよ。うちらとは生きてる世界が違いますからー」
「だから底辺はやなんだよね。言われなくてもわかるはずの事がわかんねー」
「マジで消えてくんないかな」
「言える―。美穂も佐々木もさっさと消えればいいのに。この世から」
「うわ、そこまで言う?」
「言う言う。さっさと死ねって」
「あ、うちこっちだから。バイバイ―」
「バイバイー」
「またねー」
「じゃーねー」




