とある始業前の会話
「やっぱ自殺だって」
「あーひどかったもんな、あいつら」
「かわいそー」
「俺もやりすぎじゃね?って思ってたんだ」
「だったら止めろよ」
「うっせ、空気読まねーとこっちがやられるだろ」
「わかるー」
「てゆーかお前いっしょになってやってたろ」
「じゃーないじゃん、うちだって巻き込まれたくないしー」
「嘘松乙。ノリノリだったじゃねーか」
「うわ、ひくわー」
「だってノリ悪いって思われたらこっち来るかもだしー」
「根性悪ー」
「保身乙」
「そういうあんただってノリノリで煽りまくってたしー」
「えー?俺ら見てただけだしー?」
「そーそー。なんもしてないしー?」
「手ぇ出してないだけで煽ってたじゃん」
「そーそー。煽りまくり」
「えー、ノリでなんか言ったかもだけどさー、やったのお前らだろー?」
「そーそー。なんも言わんと白けるー萎える―っていちいちキレるしー」
「ねえ、うちらどーなっちゃうんだろ?」
「どーもねーだろ、勝手に死んだだけなんだから」
「そーそー。虫けら一匹うっかり死なせただけで大騒ぎしすぎ」
「そっか。だよねー」
「そーそー。死ぬ奴が悪い」
「俺らなんもしてないしー」
「詰めたの俺らじゃねーしー」
「だよねー」
「だよなー」
「だよねー」