流れ星の魔法使い
皆さんは、お空の天に浮かぶ小さな雲の上に住む『流れ星の魔法使い』を知っていますか?
お空の流れ星はみんなこの魔法使いが杖を振って、地上へと流れていってるんです。
今日も、『流れ星の魔法使い』はお空の天に浮かぶ小さな雲の上から、地上の様子を見ていました。
『流れ星の魔法使い』は地上の様子を見るのが何より好きでした。
流れ星を流す、夜の静かな空も好きでしたが、流れ星を流すお仕事を終えた朝陽が差す地上の様子も好きでした。
「ああ、今日も無事にお仕事を終えられました。天の神様。ありがとございました」
そう、いつも呟いて眠りにつくのです。
『流れ星の魔法使い』。
不思議な夢を見ました。
魔法使いは魔法使いでなく、普通の人として暮らしている夢です。
普通の人として暮らしている、魔法使いは自分のしている毎日のお仕事に、とてもとても疲れていました。
そんな時、夜空を見上げた魔法使いはキラリと輝く流れ星を見つけました。
流れ星は次々と流れてゆきます。
それはそれは美しい光景でした。
「ああ、これは明日も頑張らねば」
そこで目が覚めました。
起きると、時は夜です。
星屑で煌めくローブを着た『流れ星の魔法使い』は、先程の夢を思い出し、静かに自分の仕事に感謝するのでした。
そして今日も、杖を振って流れ星を地上へと流すのでした。
誰かのために、そして誇りある、自分のためにも。
お読みくださり、本当にありがとうございました。




