就活はナンパの如し
帰ってからどれくらい時間がたっただろうか・・・?
俺とマサシさんは酒を飲んで、すっかりデレデレに出来上がっていた。
「マサシさ〜ん!!俺・・・俺、内定が欲しいです!!でも彼女のほうがもっ〜と欲しいです!!てか、やりて〜!!」ヒクッ*^∀^*
「ヒャッヒャヒャ!!そうだ〜!!就活は練習が大事だ!!そこで女の子だ!!つとむ!!お前はこれから修羅道に入るのだ!!」ウップ*^3^*
―――数時間前―――
「よっしゃ!!つとむ!!今日は飲むぞ!!かんぱーい!!^^」
俺達は帰るなり、早速飲み会を始めた。
「はい、お疲れッス・・・でもマサシさん大丈夫ッスか?あんま飲みすぎたらマズいんじゃないッスか?明日も仕事でしょ?」
「いいの!!いいの!!てか、明日って祝日だろ?うちの会社、土日、祝日は完全に休みなんだな〜!!だから、今日からとりあえず三連休や^^」ゴクッゴクッぷはー!!
いまどき、土日、祝日、しっかり休みがある会社・・・うらやましいぜ!!
俺もコネでアンタみたいな会社に入りたい・・・
「いいですね〜、俺もマサシさんの会社みたいに、ちゃんと休みがしっかりしたとこに入りたいですよ」ゴクッ・・・ぷは
「お前だって入れるよ〜^^てか、つとむは真面目だから良い会社に行けると思うよ絶対!!てか、コツさえおさえとけば就活なんて楽勝だぞ!!」ゴクッゴクッぷはー
コツ?
はぁ?んなものないだろ?コネだろ?
よし、そろそろ本題に入ろう・・・
「・・・マサシさん、そろそろ教えてくれないッスか?去年先輩が内定をとりまくった秘密を・・・」
「ふふっ・・・・・・そうだな、お前、本当に絶対に誰にも言わないって約束できるか?」
シュボッ・・・
スゥ〜・・・
ハァ〜・・・
もったいぶりやがって・・・早くコネ教えろや!!
てか、タバコ吸うなや!!うち灰皿ないんだよ!!禁煙だし!!俺に断ってからタバコ吸えや!!
「はい・・・約束します。あっ、ウチ灰皿ないんでコレ使って下さい」
ビールの缶を差し出す、俺・・・
しばし、二人の間に沈黙が流れる・・・
フゥ〜
グリ、グリ
タバコをもみ消し、マサシさんは俺に真剣な眼差しを向けてきた・・・。
`´キリッ
そして、次の瞬間
「就活はナンパの如し`∀´!!」
・・・・・・!?
えっ、今・・・ナンパって・・・マサシさんナンパって?
「つとむ!!お前にこの意味が分かるかぁ〜`∀´!!?」
分からねぇよ!!てか、マサシ!!絶対、お前酔ってるだろ!!
「・・・あの、すいません。もう少し分かりやすく教えて下さい・・・」
「いいだろ!!つまりだ!!ナンパと就活はテクニックや過程に共通点が多いという事なのだ`∀´」
何言ってんだよ、コイツ・・・
「はぁ・・・共通点ですか・・・」
「そうだ!!まずナンパと就活の関係において、単純にこう考えられるのだ`∀´」
(企業=女の子)
(選考=デート、メール)
(内定=告白される)
(入社=付き合う)
まぁ、ちょっと・・・似てるのか・・・?
「はぁ・・・企業は・・・女の子ですか・・・」
「その通りだ!!たくさんの企業の中から一つの企業に入社する、たくさんの女の子の中から一人と付き合う!!一緒だろ!!`∀´」
いや、やっぱり無理があるだろ・・・でもなんなんだ・・・?この説得力は・・・
「・・・まぁ、言われてみれば確かに過程が、ちょっと似てる気もしますけど・・・いや、でもやっぱり違いますよ〜」
「ハァ`д´!?ナンパと就活が違うって!?一緒だって、さっきから言ってんだろ!!じゃあ、つとむ!!就活で大事な事を言ってみろボケ`д´!!」
いやいや・・・就活とナンパが一緒なんて、お前がボケだろ!!
「・・・面接や履歴書で自分を良く見せて、売り込む力とかですか・・・?」
「他には`д´!!」
「・・・たくさんの企業を受けてみて、一つの企業がダメでも、すぐ次に気持ちを切り替える、内定をとるまで決して諦めない、根気と粘り、我慢強さ・・・」
「他には`∀´!!」
「・・・就活って、お金とかもけっこうかかりますよね・・・」
「ふふふ・・・`∀´よし!!今のお前の言葉!!全部、ナンパで大事な事に当てはめてみな!!」
・・・・・・!!
「なるほど・・・・・・マサシさん。よく気付きましたね・・・もっと詳しく説明お願いします・・・」
「よかろう。そんじゃ俺が今、お前が言った事を全部、一つずつ、ナンパにあてはめてやる!!これが俺のナンパ就活論じゃ`∀´!!」
どーも、皆さんこのくだらない小説を読んで頂きありがとうございます。
文章能力が低く、不定期更新ではありますが必ず完結させますので、のんびり最後まで読んで頂けたら幸いです。
次回マサシのナンパ論