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第五話 セイの成長

ブックマークと一番下にある評価の☆☆☆☆☆を★★★★★にしてくれると嬉しいです。

感想もお待ちしてます。


「では、気を付けてください」


「分かっている」


最低限の金と水を持つ。

父から預かった届け物はロープで背中に括り付けて運ぶ事にした。

もっと体が大きければ担いで運べたのに。

早く大きくなりたいものだ。

無い物ねだりは無駄だな。

それよりも。


「ロムとテッドも気を付けろ、あまり無理はするな。盗賊の殲滅は二の次でいい。リナの救出さえ成功すれば後は逃げろ。いいな」


「そのつもりっすよ」


きゅ~きゅ!!(^^)!


「応援してくれてるのか? ありがとな。セイも坊ちゃんの事よろしくお願いするっすよ」


俺の首に巻き付いたセイが元気よく声を上げる姿にロムは嬉しそうに微笑みセイの頭をなでる。


「では!」


そう言うとロムとテッドは道を外れた方へと走り出した。

その背中が見えなくなると、俺達も歩き始めた。

俺達は道なりに歩いていく。

ただ、迷うような道でないといいのだが、とにかく今は最寄りの町に向かって歩くしかない。


「じゃあアリアナ、私達も行きましょう」


「はい」


出来れば日があるうちに到着したいところである。

でも、急いては事を仕損じるともいう。

慎重に行こう。


と、思っていたこともありました。


「もう、無理」


今日何度目かのアリアナの限界が来たのだった。

距離的には歩き始めてまだ三キロ歩いたかどうかなのだが。

因みに俺はまだ全然余裕だ。

家にいた頃もそこそこ体を鍛えていたからだ。

でも、ロムとの訓練では思いの外体力が無くて少し泣きそうになったのだが、そんな俺以上にこのお嬢様は体力がないようだ。


「まだそんなに歩いてないですよ。少しでも距離を稼がないと盗賊が来てしまうかもしれませんよ」


「でも、もう無理なの! 馬車を用意してよ!!」


そんなもんあるなら苦労はしねえよ。

ある程度のわがままは子供相手だから仕方ないとしても、状況を考えろ。

生きるか死ぬかの瀬戸際だぞ。

これだから金持ちの甘やかされて育ったお嬢は。

…………

……

いや、考え直せ。


大きく息を吸って、吐く。


どうやら思っていた以上に俺自身も緊張していたようだ。

落ち着いて考えろ。

俺も前世の頃はわがまま言って周りを困らせたこともあったじゃないか。

それに、ここで無理させて泣かれでもしたらそれこそ居場所がバレてしまう。

急いでも焦るな。

大丈夫だ。


「分かりました。でも、ここでは隠れる場所がありません」


見渡すと少し先に草木が高くなっている場所がある。


「あそこなら姿を隠せます。頑張りましょう」


「う~」


渋々ではある物のアリアナも歩き始める。

そして、目的の場所についた。

のだが。


コルル、コルル


イモムシがいたのだ。

それもセイ並みにでかいのが。


「魔物か、セイ頼めるか?」


きゅ~う!('◇')ゞ


セイは地面に降りるとイモムシの魔物に対峙する。

いつもの様に巻き付くのかと思った次の瞬間だった。

セイは小さな口を開けて大きく息を吸い込む。


( ゜Д゜)きゅ~~~~~~!


小さな発光体を吐き出したのだ。

それがイモムシの魔物に当たると体を硬縮させながら苦しみだしたのだ。

その間にセイはイモムシに巻き付く。

いつもはモンスターが動くので巻き付くにも時間がかかるが、固まってしまって動けないおかげで簡単に攻撃が決まったのだ。


コ、コル、コルル、ル


そして、弱々しくなっていくイモムシの魔物は動かなくなってしまったのだった。

急に何でこんなことが? とか、発行体は何だったの? とか、色々疑問はあるが、とりあえず。


「ここまで簡単に倒せるなんてよくやった!」


きゅ~~(^^♪


スライム相手に初勝利から数時間、イモムシの魔物をこんなに簡単に倒してしまうなんてセイは実は強いのではないだろうか。


「大好きなスライムの核を上げるからな」


きゅ~!(^^)!


セイは俺が上げた核を美味しそうに食べる。

だが、あっという間に食べると今度はイモムシの魔物を食べ始めたのだ。


「せ、セイ? なんで」


その光景が気持ち悪すぎて引いてしまった。

だが、よく見ると食べてるわけでなく、噛みちぎっているのだ。

イモムシの中身が鮮明に見えてしまう。

その中から小さな臓器の一つを食べたのだ。


きゅ~~(^^♪


セイは喜んでいるようだががっつり引いてしまう俺がいた。

横を見るとアリアナも顔を真っ青にしている。

そんな俺達をよそにセイは俺に近づいてきた。

それに合わせてアリアナが一歩ずつ後ろに引いていく。


こいつは食物連鎖だ。

自然な事なんだ。


なんとか自分に言い聞かせる。


きゅ~~('ω')?


俺の足元にまで着たセイはいつもの様に肩に乗せてほしそうにしている。

ひとまず、魔物の血で汚れた顔まわりを拭く。


「これからは食べたいところがあるなら、先に伝えてくれ。その、あの、血の匂いが、な」


本当はグロイ場面を見て気持ち悪くなったと伝えるべきかもしれない。

でも、それを伝えるとセイが傷ついてしまうと思い、それとなく遠回しに注意したのだが。


きゅう(/ω\)


落ち込んでしまった。

そう言えば、ポーレルは契約者の気持ちが分かってしまうんだっけか。

強くなってくれて嬉しいやら、とんでもない一面を見て悲しいやら、これからどうしようと色々な感情や思考が頭でぐちゃぐちゃになるが。


「どこか水場はないだろうか」


イモムシの魔物の血はめちゃくちゃ臭かった。






一ヶ月ぶりのこんにちわ~

鬼盛 優樹です。

更新遅れてすみません。

お守り貰うのに時間がかかってしまいました。

これから、数日に一回更新していくと思います。

紅紫面白かったですね~

でも、色々な伏線残しすぎだろ!

もっとその設定深堀した方が良かったのでは!?

など、これからの更新が楽しみになる要素しかありません!!

もうすぐクリスマスの鳥イベントや年末の兎イベントもあってまだまだ盛りだくさんの紅紫ですね!


そう言えばアニメの方も主人公変わっちゃうんですよね。

小学生前の頃から見てたから、ちょっと寂しいかも。

でも、声優さんにはお疲れ様の一言ですね。


それでは次の更新でまた会いましょう!

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