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ペシミズム  作者: 真月 ハジメ
8/20

苦痛

「スキル創造!"ヒール"」

その瞬間だった。

初めて母に見放された日を思い出した。


母「万里!あなたはお兄ちゃんなんだから、万結を助けなさい。」

これは幼い頃からずっと母に言われた言葉だった。

何においても万結が優先される。しかし幼い俺はこれに従い万結を守っていた。万結が怪我をしそうになると俺が守り、万結が俺のことを蹴ってきてもなだめた。

そんなある日、俺は母にこんなことを言われた。

「万里、あなたより万結の方がなんでも出来るんだからでしゃばっちゃダメよ。」

なんで?どうして褒めてくれないの?どうして万結ばっかりなの?僕は何もしちゃいけないの?どうして?どうして?どうして?

その時からだ。俺が落ちこぼれになったのは。

みんな俺が生まれた時から落ちこぼれだと思っている。もちろん万結が優秀だから、ってのはある。でも俺は万結を立てるため、それから1度も自分を出したことはない。この回転の早すぎる脳も勉強に使ったことはない。並以上の身体能力も使ったことはないし、万結と似た顔も髪で隠している。

ことあるごとに受ける苦痛を何度も堪えてきた。そんな苦痛が俺を襲った。

止まらんぜよ

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