絶望②
「すまない。私が君を轢いてしまった。これはどう償えばいいか。本当に申し訳ない。」
担任の山田先生だった。
万里「せんせ」
母「いえいえ、いいんですよ。先生。先生は十分に誠意を見せてくださったんですし。」
は?何言ってんだ母さん。この怪我が謝るだけで済むわけないだろ。なんで自分の子がこんな目にあって許せるんだよ。
待てよ...
万里「金か万結に関することのどちらかかな...?」
母「!!」
「何言ってるの万里。失礼なこと言っちゃダメでしょ。これ以上余計なことしないで。」
先生「...」
図星だな。案外冷静な自分に驚きつつも普段の自分を装った。
万里「余計なこと、ね。そうだね。ごめんなさい。」
そう言った僕の顔を見た先生は震えていた。
万里「そうだ。先生。翔真は?翼翔真は何か言ってなかったですか?」
先生「つ、翼か。うーん、しっかり毎日学校に来ているし何も変わった様子はないが、六道、翼と仲良かったのか?」
万里「そうですか。ありがとうございます。」
なるほど。わかった。
....僕って生きてる意味あんの...?
この物語の本題に入るまでに何話かかってんねん。次話ぐらいに入れるかなー。