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第351話、デストロイヤー転生、これぞ駆逐艦『娘』、最強伝説だ⁉【クリスマス特別編】

隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「──提督アドミラル、『クリスマス島』の制圧、完了いたしました!」


異世界提督「……あ、ああ、そうか、良くやったな。我がしもべにして、『あちらの世界』の大日本帝国海軍の誇る、一等駆逐艦『きよしも』の擬人化少女の、キヨよ」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「? どうされたのです、せっかくのクリスマスイヴだというのに、何だか浮かないお顔なぞなされて」




異世界提督「い、いや、別に何でも無いよ!(……言えない、これって異世界を舞台にしているはずなのに、『どうしていきなりクリスマス島を制圧するのだ?』とか、『そもそもクリスマス自体があり得ないだろうが?』とか、せっかくの【クリスマス特別編】に、ケチをつけるようなことは……ッ)」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「……ああ、『クリスマス』のことですか? もうそこらの三流『なろう系』作品みたいに、『聖ガルシア大陸特有の聖人降誕祭』とか、イタい『独自ネーム』とか付けたりせずに、すでにこれまで現代日本からやって来ていた無数の転生者によって、『クリスマス』とか『ヴァレンタインデー』とかのイベントが、普通に異世界に根付いているって『設定』になっているんですよ。──詳しくは作者の別作品である、『転生法』のほうをご覧になってください」




異世界提督「──人の心を読んだようにして、『メタ』そのままなことを言い出すなよ⁉」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール提督アドミラルのお心も読めないで、軍艦擬人化少女が、務まるものですか!」


異世界提督「……うん、『兵器』としては見上げた心意気だけど、おまえは『幼い少女』でもあるんだからな? そう易々と心を読まれてしまっては、あまり嬉しく無いんだよ」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「何をおっしゃられているのです、もはや私たちたちは、ただの主従関係では無く、真に『一心同体』となっているのです! お互いに隠し事なぞ、不要なのでございます!」


異世界提督「──言い方! 『一心同体(身も心も一つ)になっている』とか、おまえのような幼い女の子が言っちゃったら、いろいろと誤解されかねないだろうが⁉」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「……私は提督アドミラルとのことを、いかように誤解されようとも、別に構いませんけど?」


異世界提督「僕が構うんだよ⁉」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「大丈夫ですって、実は提督アドミラルの『お好み』が、現在の私そのものでは無く、先日の『決戦』の時にお目にかけた、『大人の私』であることは、重々承知しておりますので」




異世界提督「──うっ」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「少々癪に障らないでも無いですが、大人のほうも『私』であることには変わり無く、こちらとしては何も問題はありません。それに──」


異世界提督「……それに?」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール提督アドミラルが真に心からお望みになるのなら、今すぐにでも『大人の私』へと変化メタモルフォーゼすることも、十分に可能なのですよ?」




異世界提督「──なっ⁉ 本当か、おいっ!」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「……すごい食いつきようですね? ちょっと退き気味なんですけど」


異世界提督「まさか、おまえにそんな便利極まる『変身機能』があったなんて、初耳だぞ⁉ 確かに軍艦擬人化少女は、不定形暗黒生物『ショゴス』によって構成されているので、十分にあり得る話だけどな」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「いえいえ、私には別に、そんな万能な変身機能はありませんよ?」


異世界提督「……いやでも、集合的無意識とアクセスすることで、駆逐艦『清霜』としての兵装を出現させたり、背中に翼を生やしたり、デフォルトの『海底の魔女(ヘクセンナハト)』に還元したり、それこそ大人の姿になったりしていたじゃないか?」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「そう、すべては『集合的無意識とのアクセス』によって行われているのです! ──それでは、そもそも集合的無意識とのアクセスは、どのようにして実現されるんでしたっけ?」




異世界提督「──ッ。そ、そうか、『その者の熱き願望のみが、集合的無意識への扉を開く』、か⁉」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「よって生憎ですが、提督アドミラルが現在の私自身を受け容れられて以来、あえて『大人の私』になる理由が無くなりましたので、私自身の意向によって変化メタモルフォーゼすることは不可能なのです」


異世界提督「──だったら、ダメじゃん⁉」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「いえ、それがそうでも無いんですよ」


異世界提督「へ?」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「私の代わりに、『大人の私』を欲しておられる提督アドミラルご自身が、心の底から熱望すれば、集合的無意識とのアクセスを為し得て、私の身体を変化メタモルフォーゼさせることができるのですよ」




異世界提督「──いやいやいや、『熱望すれば集合的無意識とのアクセスが叶う』なんてこと自体が、あくまでも『希望的観測』に過ぎず、文字通りに『奇跡』のようなものだから、それこそ自分自身軍艦擬人化少女でも無い限りは、易々と実現したりはしないだろうが?」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「……この大陸随一の錬金術師であられるくせに、何をおっしゃっておられるのやら」


異世界提督「錬金術師と言っても、自分の望むものを正確に創れるわけでは無く、ほとんど『運任せ』なところもあり、事実おまえの肉体を錬成した後で、魂を『現代日本』から召喚した際も、まさか軍艦擬人化少女などといった、この剣と魔法のファンタジーワールドにおいても、想像を絶するものになるなんて、思いも寄らなかったぞ?」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「でも提督アドミラルはその際、『最強の存在が欲しい』と望まれたのでしょう? それはちゃんと実現したではありませんか?」




異世界提督「──‼」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「これぞまさしく、集合的無意識とのアクセスが果たされた証しですよ」


異世界提督「……確かにそうかも知れないけど、別に錬金術や召喚術を使うわけでも無く、単におまえの変化メタモルフォーゼを望むだけで、思い通りの結果がもたらされるとは、どうしても思えないのだが?」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「やれやれ、仕方ありませんねえ。だったら『補助器』をお貸ししましょう」


異世界提督「補助器って?………………………………って、何やっているんだよ、いきなり自分の胸に手を突っ込んだりして⁉」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「──うッ、あうんッ♡………………さあ、これを、どうぞ」


異世界提督「な、何だよ、胸の中から、何か宝石のような、真っ赤な塊を取り出して…………って、ああ、いわゆる『魔女の魂(ヘクセンジーレ)』か」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「まあある意味、私たち軍艦擬人化少女にとっての、『量子コンピュータ』みたいなものですね」




異世界提督「──『神様にな○た日』かよ⁉ 作者のやつ、これが言いたかっただけじゃねえだろうな⁉」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「量子コンピュータであれば、コペンハーゲン解釈で言うところの、『無限の未来の可能性』の具現たる、集合的無意識とのアクセスを為し得るので、提督アドミラルの想いが強ければ強いほど、私の肉体を思い通りに変化メタモルフォーゼさせることができるのですよ」




異世界提督「……こんな大事なものを僕に貸してくれるだけで無く、どんな姿にでもなってくれるってわけか?」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「まあ、私からの、『クリスマスプレゼント』のようなものだと思ってください」


異世界提督「──何か今回って、『三話題』みたいなエピソードだな⁉ 『クリスマス』に、『神様にな○た日』と来て、残る一つは何なんだ?」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「ふふふ、ヒントは、『本日VTuberデビュー☆』です」


異世界提督「へ? 大のVTuberアンチのくせに? あの作者ってば」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「まあとにかく、その『魔女の魂(ヘクセンジーレ)』に向かって、ご希望の『私の姿』を、念じてみてくださいよ」


異世界提督「そ、そうだな、ようしわかった。──大きくなあれ、大きくなあれ、大きくなあれ、我がしもべよ、大きくなって、真に理想的な姿になるがいい!」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「むしろこれが、すでに『改二』化を果たした『あさしお型』の皆様に対して、『小さくなあれ』とか念じていたら、立派に『事案発生』ですね♫」


異世界提督「やかましい」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「──おっ、何だか身体の芯が熱くなってきました! どうやら効果が現れたようですよ!」


異世界提督「ほ、ほんとだ、キヨの輪郭が、どんどんと崩れて行くではないか⁉」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「おおっ、これまでに無く力がみなぎって参ります! ──そうか、この『大きな私』こそが、軍艦擬人化少女として、そして帝国海軍の将兵であられる提督アドミラルにとって、真に理想的な姿だったのですね! どうです、提督アドミラル、今の私の姿に対するご感想を、一言で述べてみてください!」







異世界提督「……ナイス、ボート?」








隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「え? 我々軍艦擬人化少女──否、『軍艦』に対しては、普通『ボート』では無く『シップ』のほうが、ふさわしいのでは?」




異世界提督「──そんなもの、どっちでもいいんだよ⁉ 何でおまえ、もはや『少女』の要素一切無しに、駆逐艦『清霜』そのままの姿になっているんだよ⁉」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「そりゃあ、とにかく『大きく』、兵器である軍艦擬人化少女にとって『真に理想的な姿』とくれば、軍艦そのものに先祖返りする以外にあり得ないでしょう?」


異世界提督「──騙された、せっかく大人のキヨに、無茶苦茶セクシーなミニスカサンタコスを着せようと、密かに企んでいたのに⁉」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「ああ、それだったら、作者の別作品である『わたくし、悪役令嬢ですの!』のほうでは、メインヒロインに一年中着させているようですし、そちらのほうをご覧になってはいかがでしょう?」


異世界提督「──あっちも普段のおまえ同様に、10歳前後の幼女じゃん⁉」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「まあまあ、そうおっしゃらずに。この際ですから、軍艦である私に、一度乗ってみませんか?」


異世界提督「え? おまえって、人を乗せて動けるの? もしかしてどこかの艦隊ゲームみたいに、艦内に『妖○さん』がたくさんいて、操作やメインテナンス等をしてくれているとか?」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「……艦内なかには、誰も、いませんよ?」




異世界提督「──わかった、残る『お題(ノルマ)』の三番目は、『スクールデ○ズ』だろう⁉」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「と言うわけで、本日夕方より、『ア○マTV』様において、聖なる夜にふさわしい純愛巨編アニメ作品『スクールデ○ズ』を、全話一挙無料配信なされますので、大切な恋人さんとご一緒に、是非ともご視聴なさってくださいませ♡」




異世界提督「こ、こいつ、すべてのクリスマスカップルを、破局に追い込もうとしてやがるな? さすがは『破壊神娘デストロイヤー・ガール』!」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「さあて、何のことやら。──ちなみに、『スクールデ○ズ』のツイ○タートレンド世界一も目指しておりますので、こぞってご参加なされることを、切に希望いたしますわ☆」




異世界提督「おまえもう、『オーバーフ○ー』様か『ア○マTV』様のどっちかの、回し者だろう⁉」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「ああ、そういえば、同じく今夜何と、『スクールデ○ズ』のメインヒロインであらせられる桂言○様が、VTuberとしてデビューなされて、『ア○マTV』様における一挙配信を(第8話から)実況なされるそうですので、ご興味のお有りの方は、『オーバーフ○ー』様の公式ツイッター等をご確認してください♫」




異世界提督「はあ? 桂言○様がVデビューって、本当かよ⁉」


隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「──と言うことですので、皆さん、今宵聖夜の夜は、『スクールデ○ズ』をお忘れなく!」














異世界提督「いや、完全にステマ作品に成り果てているけど、むしろ兵器の擬人化少女としては、同じく本日夕刻からスタートする、『ぼく○の』の全話一挙『ニコ○コ生放送』のほうこそを、推奨すべきじゃ無かったのか?」




隣の破壊神娘デストロイヤー・ガール「………………あ」

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