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第345話、デストロイヤー転生、これぞ駆逐艦『娘』、最強伝説だ⁉(完結記念座談会)

金剛プリンセス・ダイアモンド「──さあ、いよいよ始まりました! 今回は『無礼講』ですわよ! 何せ優に100話を超えて長らく続いた、作中作『デストロイヤー転生、これぞ駆逐艦「娘」、最強伝説だ⁉』の完結を記念した、【特別座談会】ですからねえ♡」




異世界提督「……おまえなあ、少しは『余韻』というものを、考慮しろよ?」




金剛プリンセス・ダイアモンド「いえいえ、本編がどちらかと言うと『シリアス』気味だっただけに、こういった『打ち上げパーティ』においては、パアッと思いっきりはっちゃけたほうがいいのですよ!」


異世界提督「いや、『パーティ』では無くて、【座談会】だろうが⁉」


金剛プリンセス・ダイアモンド「同じようなものでしょう? こうして会場に選ばれたのも、わたくしこと豪華客船、『プリンセス・ダイアモンド』ですし」


異世界提督「いやお前は、大日本帝国海軍が誇る高速戦艦『こんごう』だろうが⁉ ていうか、どうして【連載完結記念座談会】なのに、対談の相手はキヨでは無くて、おまえなの?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「……ハッピーエンドで終わったラブコメの、主人公とヒロインとを対談させたりした日には、いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃつくばかりで、話がまったく進まなくなってしまうでしょうが?」


異世界提督「──何いきなり真顔になって、何の感情もこもっていない平坦な声音で、辛辣なことを言い出してるの⁉ しないよ! いちゃいちゃなんて、するもんか! そもそもこの作品は、『ラブコメ』なんかじゃ無かったし⁉」


金剛プリンセス・ダイアモンド「……どうだか」


異世界提督「い、いいから、とっとと、【座談会】を進行しろよ!…………いえ、してください! お願いします!」




金剛プリンセス・ダイアモンド「まったく…………まあ、前回の最終話に関して、まず語るべきは何と言っても、大詰めに来ていきなり二転三転した、ストーリー展開ですよね」




異世界提督「──うん、作者のやつ、完全に迷走していたよな」


金剛プリンセス・ダイアモンド「何せ最初は、『観○少女(プラ○ツ・ドール)』オチにするつもりだったそうだし」


異世界提督『観○少女(プラ○ツ・ドール)』オチ、って?」




金剛プリンセス・ダイアモンド「それまで幼い少女に過ぎなかったヒロインが、『本物の愛の感情』というものを知って、心身共に『大人の女』に変化メタモルフォーゼして、めでたく己の『王子様』である主人公をゲットするってわけですよ♫」




異世界提督「──それってまさしく、『観○少女(プラ○ツ・ドール)』における最高傑作、『メランコリ○の花冠ティアラ』エンドじゃねえか⁉ 危ねええええええ! 僕って下手したらあのまま、キヨにゲットされていたの⁉」




金剛プリンセス・ダイアモンド「……現状も大して変わらないと、思われるのですが?」


異世界提督「──やかましい!」


金剛プリンセス・ダイアモンド「まあ、わたくしたち軍艦擬人化少女も、『観○少女(プラ○ツ・ドール)』の一種のようなものですけどね」


異世界提督「はあ? 確かに『人の手によって創り出された、尋常ならざる少女』という意味では似ているけど、あまりにも『括り』が大きすぎるだろうが?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「ほら、この世のものとは思われないほどの、()()()とか」


異世界提督「…………まあ、あえて否定しないけど、完全に『美』に特化された『観○少女(プラ○ツ・ドール)』と、兵器の擬人化であるおまえらとは、同じ『人造美少女』であっても、本質的な違いがあるんじゃないのか?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「それにしても、このままのラストでも十分綺麗に畳めたと思われるのに、どうして変更してしまったのでしょうね?」


異世界提督「そりゃあ、綺麗過ぎるからに決まっているだろ? あのまま終わったんじゃ、完全に『メランコリ○の花冠ティアラ』そのまんまじゃん」


金剛プリンセス・ダイアモンド「一応この手のオチって、ありがちな展開なのだから、別に構わないとも思いますが、現に作者は『観○少女(プラ○ツ・ドール)』シリーズを知っているわけだし、そっくりそのままのラストでは、さすがに『創作者クリエーター』としての矜持が許せなかったのでしょう」


異世界提督「う〜ん、それはわかるけど、その後が二転三転し過ぎなんだよなあ」


金剛プリンセス・ダイアモンド「大人の女になること──すなわち、『憧れの大戦艦である武蔵になること』をも含めて、『自分以外の何者かになること』は、結局『逃げ』でしか無いという『結論』は、それなりに良かったかと思いますけどね」


異世界提督「……まさか、『メランコリ○の花冠ティアラ』とは逆のパターンに、落ち着くとはな」


金剛プリンセス・ダイアモンド「『観○少女(プラ○ツ・ドール)』命の、真性のロリコンのくせにね」


異世界提督「──ろ、ロリコン、違うし! 結局オチを変えただろうが⁉」


金剛プリンセス・ダイアモンド「そうですね、真性のロリコンならではの、『やはり君は永遠に幼女のままでいてね♡』オチでしたね」


異世界提督「……………………あるぇ? どっちにしろ、作者自身にとっては、『ロリコンオチ』じゃん?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「──正体現したわね!」


異世界提督「おい、やめろ!」




金剛プリンセス・ダイアモンド「冗談(?)はさておき、このラストのほうが、変に御都合主義な(大人の男と女の)ハッピーエンドなんかにならずに、かえって(あるがままの)二人の絆を深める形になって、良かったかと思うんですけど、その後があまりにも『蛇足』過ぎたのでは?」




異世界提督「……うん、何か急に話が大げさになって、陰謀論なんかも絡んできて、どことなく『俺たちの戦いはこれからだ!』エンドっぽくなってしまったよな」




金剛プリンセス・ダイアモンド「何だよ、異世界転生作品の最後の敵が、『宇宙人』て。しかも『ウイルス型寄生宇宙人』とか、『ひぐ○しのなく頃に』の『34○文書』かよ?」


異世界提督「……人に取り憑き、内側から食い尽くす、邪悪なる鬼──『ナイ』か、おぞましい話だ」


金剛プリンセス・ダイアモンド「全人類の総力を挙げて、撲滅しなければ!」


異世界提督「──そうだ! 敵の分断工作に乗せられて、同じ国内や地域内において、民族間で争い合っている場合じゃない! 世界中のみんなが力を合わせて、『ナイ』そのものはもちろん、その走狗イヌの国内マスコミや芸能人やテニスプレイヤー等々の各種工作員を、諸悪の根源である殺人ウイルスをまき散らした『中つ国』もろとも、叩き潰すんだ!」


金剛プリンセス・ダイアモンド「…………てな感じで、妙に政治的になってしまいましたしね」


異世界提督「番外編の『タンヤン編』において、あれだけ『コミーは殺す!』って連呼したんだから、今更だろうが?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「と言うか、『最後の敵は神様』で、全次元において戦い続けることを決意するってオチは、いかにも『百億の昼と千○の夜』っぽいとは思いません?」


異世界提督「ああ、そこら辺についても、ヤバいって思った。そもそも巨大宗教組織の信徒たちがすべて、情報として管理されることで事実上の『不老不死』になっているところなんて、一体どこの『宇宙叙○詩』って感じだしな」


金剛プリンセス・ダイアモンド「まあ結局のところ、それ程『百億の昼と千○の夜』エンドにはなりませんでしたけどね」




異世界提督「つまりそれだけ本作の作者の『オリジナリティ』は、誰もが知り得る歴史的名作に対してさえも、それ程影響を受けることが無いほど、盤石ってことなんだよ。そもそもこの『軍艦擬人化少女』というモチーフ自体が、某ゲームやその無数の二次創作の影響のもとに考案されながらも、こうして実際に作品化して長い連載を終えて、改めて見つめ直しみても、完璧に作者の『オリジナル作品』以外の何物でも無いからね」




金剛プリンセス・ダイアモンド「……うわあ、いつもの『自画自賛』かよ?」


異世界提督「事実、『軍艦擬人化少女を異世界転生させる』なんて、誰でも思いつきそうなネタなのに、実際に作品化されたものなんて皆無だろうが?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「た、確かに」




異世界提督「結局、元祖である某ゲームの印象が強烈過ぎるから、生半可な創作意欲しか持たない輩だと、その影響下から逃れることができないのに対して、そんなものは完全に無視して、完璧に『自分ならではの作品』を創れるところが、本作の作者にとっての最大の強みだよな」




金剛プリンセス・ダイアモンド「そりゃあ、『艦む○』を海上における集団カンタイ戦では無く、地上の都市部において単独でゲリラ戦に投入しようだなんて、あのクレイジー作者にしか、考えつかないでしょうよ」




異世界提督「それも、『異世界の都市』だしな」




金剛プリンセス・ダイアモンド「まあ、オリジナリティという意味では、本シリーズだけで無く、『なろうの女神が支配する』全体で見ても、確かに比類無きものがあることは否定できませんけどね」




異世界提督「──と言うことで、このように金剛嬢ですら手放しに褒めてくださるほどのオリジナリティを誇る、超問題短編連作『なろうの女神が支配する』ですが、本作『デストロイヤー転生、これぞ駆逐艦「娘」、最強伝説だ⁉』はこのたびめでたく終了いたしましたものの、もちろんこれからもどんどんと、これまでに無い超革新的なオリジナル作品を創っていくつもりですので、読者の皆様におかれましても、どうぞよろしくお願いいたします♡」




金剛プリンセス・ダイアモンド「……ちっ、最後だけ、綺麗にまとめやがって」




異世界提督「金剛さん、何か急に性格が変わっていません⁉」

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