表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
331/352

第331話、【連載100回突破記念】武蔵×金剛、戦艦娘座談会♡(前編)

金剛プリンセス・ダイアモンド「──さて、今回は作中作『デストロイヤー転生、これぞ駆逐艦「娘」、最強伝説だ⁉』の連載100回突破を記念して、特別座談会を行います! 司会はわたくし、大日本帝国海軍が誇る高速戦艦『こんごう』の擬人化少女、HN(ハンドルネーム)金剛プリンセス・ダイアモンド』と、同じく帝国海軍きっての最強戦艦『大和やまと』型二番艦『武蔵むさし』の擬人化少女、HN(ハンドルネーム)武蔵野アサルト・百合リリィアン』さんとの二人で行って参ります!」




武蔵野アサルト・百合リリィアン「……どうも、『武蔵野アサルト・百合リリィアン』です」




金剛プリンセス・ダイアモンド「あらまあ、何だかお元気がありませんこと。もっと(おおしおちゃんみたいに)テンションアゲアゲで、参りましょうYO!」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「──『テンションアゲアゲ』とか『YO!』とかって、実際に言うやつ、初めて見たよ⁉…………いや、こんなところにいきなり連れてこられて、どうテンションを上げろと言うんだ?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「うふふ、読者の皆さん、こんなことおっしゃっておりますが、武蔵さんの本日の装いは、上半身裸にサラシだけを巻いていると言った、例のお馴染みのセクシー路線なんですよ? イラストが無くて、残念ですね♡」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「嘘をつくな! それはくだんの『艦隊ゲーム』の中限定の話だろうが⁉」


金剛プリンセス・ダイアモンド「ちなみにわたくしのほうは、紅白の巫女服ファンションですの。金髪碧眼にはミスマッチですわね☆」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「──著作権! おまえ、いい加減にしろよ⁉」


金剛プリンセス・ダイアモンド「大丈夫デース! わたくしが『デース』とか『マース』とか言い始めたら、『赤信号』ですけど」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「言っているじゃないか⁉」




金剛プリンセス・ダイアモンド「──それでは、正直に申しましょう! 武蔵さんたらやたらと粗暴な男言葉を使っていらっしゃいますが、本当に本当の本日の装いは、麦わら帽子に純白のワンピースという、いかにも『夏のお嬢さん』といった感じだったりします! まさしくこれぞ、『ギャップ萌え』の極みですわね♫」




武蔵野アサルト・百合リリィアン「──なっ⁉」


金剛プリンセス・ダイアモンド「考えてみれば武蔵さんは、旧大日本帝国きっての大財閥、『メツボシ重工』(仮称)の秘蔵っ子──すなわち、『箱入り娘』。そのやんごとなきご養育のために、かの『グラバー庭』まで買い与えたほどであり、そんじょそこらの御令嬢とは、格が違いますわ♡」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「お、おいっ! あれはあくまでも高台にあるグラバー庭から、武蔵わたしの建造現場が丸見えだったので、軍事機密の保持の観点からの、やむを得ない仕儀だろうが⁉」


金剛プリンセス・ダイアモンド「それにしても、意外でしたわね」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「……何がだよ?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「武蔵さんのそのルックスですわ。ストレートの長い髪の毛と白磁の肌に黒曜石の瞳って、それこそ完全無欠な『和風美人』で、イメージとは大違いですわ」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「おまえ、私に、どんなイメージを抱いていたんだ⁉」


金剛プリンセス・ダイアモンド「そりゃあもちろん、褐色の肌と、色素の薄い髪の毛に、眼鏡の奥の鋭い目つきと言った、いかにも『大戦艦の擬人化少女』って感じかと?」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「それだと著作権的に、完全にアウトだろうが⁉」


金剛プリンセス・ダイアモンド「そのように和風なところは姉君の大和さんとご一緒ですが、彼女が完全に『ロリキャラ』なのに対して、武蔵さんのほうが見かけ十五、六歳くらいのお年頃なのは、なぜでしょうか? もしかして、あなたのほうがお姉さんとか?」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「『ロリキャラ』って…………いや、普通に大和のほうが姉貴だが? 私たち軍艦擬人化少女にとって、外見年齢なんて、さほど意味は無いだろうが?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「ほうほう、お姉さんのほうが『ロリ』で、妹さんのほうが『お姉さん』に見えるという、これはまた斬新な『おねロリ』ですなあ♡」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「やかましい、年齢のことを言えば、おまえなんて、外見も『BBA』でないと、おかしいんじゃないのか?」




金剛プリンセス・ダイアモンド「──何だと、てめえ! たかが開戦ギリギリにどうにか進水式にこぎ着けた、小娘風情が、ふてえ口を叩くじゃないか⁉ まさか、わたくしながてんりゅうかみかぜには、年齢の話は禁句だと言うことを、知らないわけじゃ無いろうな!」




武蔵野アサルト・百合リリィアン「す、すみません、金剛大先輩! 口が過ぎました!」


金剛プリンセス・ダイアモンド「『大先輩』は、余計ですわ!」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「……いやもう、さっさと本題に入ろうや? さっきから随分と、字数を無駄にしてからに」


金剛プリンセス・ダイアモンド「むう、まさか武蔵さんから、このような手痛いしっぺ返しを食らうとは、思ってもいませんでしたわ」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「と言うかさあ、確かに【連載100回突破】を記念しようとする気持ちもわからないでもないが、もうすぐこの作中作自体が終了しようというのに、作品を振り返る趣旨で【座談会】を催すなんて、時宜的にどうなんだ? むしろ全編が終了してからのほうがいいんじゃないのか?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「もしも作品全体を振り返る座談会を催すとしたら、本編終了後において改めて、行うこともあるかも知れませんが、今回はそれとは違って、あくまでも限定的なテーマを扱う予定なのです」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「……限界的なテーマ、とは?」




金剛プリンセス・ダイアモンド「それはもちろん、わたくしたち『懲罰艦』たる金剛四姉妹と、念願叶って『大戦艦武蔵』となってからのきよしもさんとの、『激闘シーン』についてですよ!」




武蔵野アサルト・百合リリィアン「──!」


金剛プリンセス・ダイアモンド「これで、栄えある【連載100突破記念】の座談会だと言うのに、司会が主人公コンビである提督さんと清霜さんでは無く、脇役に過ぎないわたくしたち二人である理由が、おわかりになったでしょ?」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「……ああ、まあな。あれはある意味、『私たちの戦い』のようなものでもあったからな」


金剛プリンセス・ダイアモンド「もっとも、『本物のあなた』がご登場なされたわけでも、ありませんけどね」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「いまだすべてが終了したわけでは無いが、確かにあの戦いは、現時点においても、特筆すべき点が目白押しだよな」


金剛プリンセス・ダイアモンド「そもそも『駆逐艦清霜が大戦艦武蔵となって暴れ回る』というネタは、作者の別作品である『わたくし、悪役令嬢ですの!』の第338話から第359話までの作中作シリーズである、『わたくし、軍艦擬人化美少女の、真の恐ろしさを痛感いたしましたの』において、すでに(たっぷりと字数をかけて)行っていましたので、『差別化』を図らなければならず、その点も頭の痛いところでした。何せあちらさんのほうが、予想外に『意欲作』となってしまったことで、乗り越える『ハードル』がかなり高いものとなりましたし」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「『巨大艦む○VS魔法少女』とか、反則技もいいところだろう」


金剛プリンセス・ダイアモンド「こちらとしては初期案の段階では、せいぜいわたくしたち金剛四姉妹が合体して、同じく『大戦艦大和』へと変化メタモルフォーゼして、武蔵さんとがぶり四つでバトルするというアイディアくらいでしたし」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「おいおい、それって単なる、『姉妹ゲンカ』じゃないか?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「はあまあ、作者自身も『インパクト不足』だと自覚していたようで、なかなかプロットがまとまらなかったのですが、そんな折に『天の助け』が舞い降りたのです!」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「へ? 天の助け、って……」


金剛プリンセス・ダイアモンド「作者の創作意欲をてきめんに刺激するような、奇跡的な出来事が、いくつも続いて起こったのですわ!」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「奇跡が何度も続いたって、そんな馬鹿な⁉」


金剛プリンセス・ダイアモンド「だって、事実ですもの。──まず最初は、かの超傑作魔法少女アニメ『ま○か☆マギカ』の、全12話一気無料配信でした!」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「『ま○か☆マギカ』って、あんな有名な作品を今更見て、何を刺激されたと言うんだ?」


金剛プリンセス・ダイアモンド「実は作者自身としては『初見』だったこともあって、特に刺激を受けたのは、『魔法少女になると、魂がソウルジ○ムへと移されて、肉体そのものはゾ○ビ化してしまう』ってところですわ」


武蔵野アサルト・百合リリィアン「それってむしろ、基本中の基本じゃ無いのか?」




金剛プリンセス・ダイアモンド「それでも『初見』の作者にとっては新鮮に映り、お陰様で画期的なアイディアが浮かんだのです。──せっかくゾ○ビ化して肉体的には『不死身』になったと言うのなら、魔法少女自身を『兵器』として、自爆攻撃とかに使えばいいじゃないか──と」




武蔵野アサルト・百合リリィアン「──ッ」




(※後編に続きます)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ