第278話、【番外編】小説家なら、小説で語れよ⁉(後編)
金剛姫「──そもそも『左翼』勢力が強いのも、都会だけですもんねw 田舎は普通に人種や家柄に関係無く、みんな仲良しなのであって、左翼が付け入る隙が無かったりして」
しれぇ太郎「……まあその分、『同調圧力』が、むちゃくちゃ強いけどね」
金剛姫「作者みたいに都会暮らしが長ければ、両方を比較できるので、海外かぶれのエセ論調の、火の無いところに煙を立てる『歪んだ差別理論』なんかに、うかつに騙されたりはしないんですけどねえ……」
しれぇ太郎「いや、現代日本においては、たとえ都会であっても、『黒人差別』なんて皆無だろう。──ていうか、何か黒人て、黄色人種のことを差別していない?」
金剛姫「それが信じられないことも、彼らの中では、白人の次に黒人が偉くて、黄色人種は最下位って、勝手に決めつけているみたいですよ?」
しれぇ太郎「──てめえらのほうが、差別主義者じゃないか⁉」
金剛姫「日本の創作物や企業の商標等に対して、殊更『黒人差別』を指摘しているのも、『黄色人種ごときが、格上である我々黒人様を差別をするとは、けしからん!』という、歪んだ選民思想があったりして」
しれぇ太郎「あいつら、コロナ騒動の初期の頃も、アジア人に対して、暴力をふるったり罵声を浴びせたりしていたからな」
金剛姫「なのにどうして、わざわざ日本で、黒人差別デモなんかをしなければならないんでしょうね?」
しれぇ太郎「……やはり、例の『ク○ド人を使ってアメリカの二番煎じ大作戦』が失敗したもんで、新たなる『火種』を起こそうとしているんじゃないのか?」
金剛姫「大阪の人は、十分ご用心のほどを。──間違っても興味本位なんかで、デモに参加なぞなさらぬように」
しれぇ太郎「言い出しっぺの、スーパーモデルのパクリのような名前の奴自身は、当日参加しないんだろ?」
金剛姫「それじゃあ何かあったら、誰が責任を取るんでしょうね?」
しれぇ太郎「大体日本でやるのなら、黒色人種なんかより先に、『黄色人種への差別根絶』のための抗議デモであるべきだろうが⁉ 何で黒人のために日本人が、国内でデモなんてしてやらなければならないんだよ!」
金剛姫「何か、『アンテ○ファ』とか言う謎団体の理論からすると、例の『ナ○スを批判する論法』として、『黒人が差別されている時、黄色人種であるあなたは、何もしなかった。そんなことでは、黄色人種が差別される時、あなたを助ける人は、誰一人いないでしょう』ってことらしいですわよ?」
しれぇ太郎「──ふざけるな! だったら黒人が、アジア人が差別されている時に、助けてくれたことがあるか⁉ むしろ黒人こそが率先して、アジア人を差別しているだろうが!」
金剛姫「太平洋戦争の時も、まず最初に日本人を殺しにかかってきたのは、黒人兵でしたものね」
しれぇ太郎「しかも戦後の『日米安保条約』下の沖縄においても、御先祖様が代々プランテーション農園なんかの奴隷上がりなものだから無駄にガタイのいい黒人兵どもが、年端もいかない女子小学生をよってたかって集団レイプしてくれたよなあ? 今回のデモの参加者は、こんな国辱ものの非人道極まる事件を覚えていないとでも言うつもりなのかよ?」
金剛姫「更には信じられないことにも、犯行が完全に確定した後においても、『これは黒人差別による不当な逮捕だ!』とか、アメリカでは通用するかも知れないけど、日本人にとっては『何だそりゃ?』としか言えない世迷い言を、わめき立てる有り様ですしね(怒)。………今回の件もそうですが、ひょっとしてアメリカにおける『黒人差別抗議デモ』って、黒人による凶悪事件を派手に騒いで誤魔化すために行われているんじゃないでしょうか?」
しれぇ太郎「……ていうかさあ、例の今回のデモの言い出しっぺの奴、SNSとかで事もあろうに、『スポーツ選手には、政治的発言をする権利は無いのか?』とか、ほざいたんだって? ──いいだろう、ズバリ答えてやるよ。少なくとも、テニスプレイヤーとしての『戦場』では無い、SNSとかで、テニスプレイヤーの知名度にかこつけて、政治的発言をするんじゃないよ! 何か発言したいことがあるのなら、自分の『戦場』である、テニス場で物申せ!」
金剛姫「──ああ、本作の作者が別の自作の『わたくし、悪役令嬢ですの!』で宣言した、『おまえも小説家なら、小説の中で語れよ!』って奴ですね?」
しれぇ太郎「一般論的には、創作やスポーツ等の本業と、政治的発言とは、ちゃんと切り離せって言われているけど、僕はむしろあくまでも本業の一環として、スポーツマンならスポーツマンとしての責任において、政治的発言をすべきだと思うんだ。何せ、いくら切り離そうと思ったところで、世間の人はその人のことをスポーツマンだと見なすし、その実績が発言に少なからず影響を及ぼすのは避けられないんだから、あくまでもスポーツマンとして、自分の発言に責任を持つべきなんだよ」
金剛姫「でも、この作品の作者のような小説家だったら、まさに現在の本作のように、作品の中でいくらでも自分の意見を述べることはできるでしょうけど、スポーツ選手は無理なんじゃないですか? まさか試合中において何の脈略もなく、いきなり政治的意見を叫べとでも?」
しれぇ太郎「……何言っているんだい、いくらでも方法が有るじゃないか? 政治活動とか余計なことに労力を割かずに、スポーツマンとしてのみ最大限に努力して、重要なる試合において勝利を重ねていけば、その結果としての『勝者インタビュー』の際等において、一言でも『今日の勝利は、我が同胞たる、世界中の黒人の地位向上のために捧げます!』とか言うだけでも、影響が大きいだろうし、むちゃくちゃ有名なプレイヤーになれば、雑誌で連載コーナーを与えられて、本を出版できたりもするだろうしね」
金剛姫「ああ、確かに!」
しれぇ太郎「それよりも何よりも、実際の試合において、一生懸命プレイすること自体が、言葉よりも雄弁に人々の心を打つと思うんだ。黒人選手が頑張れば、それだけ黒人のことを尊敬したり憧れたりする人が増えていき、総合的には黒人の地位向上に繋がるって寸法だよ」
金剛姫「……それなのに、逆に今回のように無駄なデモなんかをやって、最悪またしても略奪や暴動を起こしたりしたら、それだけ黒人の地位の低下を招く恐れがあるから、やる必要の無いデモなんて、強行するメリットはまったく無いってわけなのですね?」
しれぇ太郎「そういうこと。言っただろう、『百害あって一利無し』って」
金剛姫「……何だか偉そうなことばかりを言っていますけど、この作者自身は自作において、何か『メッセージ』の類いを、仕込んだりしていましたっけ?」
しれぇ太郎「いや、別にそんなことする必要無いじゃん? 下手に何らかのイデオロギーに偏重すると、無駄な争いを呼ぶだけだしね」
金剛姫「そのくせ、他人様の『ご意見表明』に対しては、叩くわけなのですか?」
しれぇ太郎「叩くって…………いやね、別に本人はそのつもりは無かったんだけど、作者の今回の一連の事件に対する『ご意見』については、実はすでに仕込んでいたりしてね?」
金剛姫「『いたりして』って、どうして『過去形』ですの?」
しれぇ太郎「何と驚いたことにこの作者ってば、半年ほど以前に、まさしく今回の某合衆国における同時多発暴動を予言したような、人種差別を扱ったエピソードを、『ナデシコ転生!~軍艦擬人化美少女無双物語~』の第6話として発表していたんだよ!」
金剛姫「──ああっ、あの私どものお仲間の一人である、駆逐艦娘の『時雨』ちゃんが、パラレルワールドのLAで、単独でゲリラ戦的に大暴れする奴ですね⁉」
しれぇ太郎「まあ、黒人では無くて、あくまでも黄色人種の地位向上のためだけどね」
金剛姫「そりゃあ確かに、我ら大日本帝国海軍は、『大東亜共栄圏』の建設こそを、一番の目的にしておりましたからね」
しれぇ太郎「お、さすがは戦艦娘、そこら辺は揺るがないんだな」
金剛姫「内容のほうも拝見いたしましたけど、もはやイデオロギーうんぬんと言う以前に、実際の暴動なんか比べ物にならないくらい、暴力的なんですけど?」
しれぇ太郎「それこそが、『創作物でこそ語れよ!』の最大の利点なのであって、たとえイデオロギー的に過激であろうが、暴力表現的に過剰であろうが、実際に世の中に迷惑をかけるわけでも無く、作者自身の思想そのものであるとも限らないので、何の問題も無く、思いっきり描写できるって寸法さ」
金剛姫「そ、そうか、創作物のことを真面目に非難するのも、馬鹿丸出しですしね。下手に実際にデモをやって顰蹙を買うよりは、むしろうまいこと自分の『ご意見』を、文字通り『創作物』といういつでも言い逃れOKのオブラートに包み込むことによって、最大限のアピールができるわけか」
しれぇ太郎「そうそう、自分の思想の表明や、何かに対して批判を行うのに、真正面からぶち当たるのは、ただの考え無しに過ぎないんだ。むしろうまく立ち回って、相手に殴られていることを悟られずに殴り続けて、気がつけば致命傷を負わせているというのが、『上策』なんだよ」
金剛姫「うわっ、怖っ! この作者、怖っ!」
しれぇ太郎「いや、政治家なんてものは、本来そういうものなんだぜ? 安○さんにしても習○平さんにしても、普段はほとんど感情を表さないじゃん。それに比べて欧米の指導者って、どいつもこいつもオーバーアクションで、いかにも『私はやっている!』感を出しているけど、安○さんや習○平さんがいざ本気を出したら、何ら太刀打ちできないだろうな。──事実、現在の某合衆国大統領なんて、完全に習○平さんから手玉に取られているじゃないの?」
金剛姫「い、言われてみれば!」
しれぇ太郎「とにかく、変な争いごとに巻き込まれないためにも、SNS等でわけのわからないことをほざいている『有名人』たちは、絶対に相手にしないこと。かといって、他の国や種族の人々と争う必要も無いので、できるだけSNS等においては、自分の意見を述べたり他人の意見を否定したりせずに、何か表明したいことがあれば、自分の専門分野において、自分ならではのやり方で、表明すべきだと思うんだよ」
金剛姫「『自分には、発表する場なんか無い』とおっしゃる方も、現在ネット上においては、誰でもWeb小説を作成して、世界中の人に読んでもらえるのですからね。しかも別に絶対に小説形式では無くても、エッセイ形式等でもOKですので、どうぞお気楽にご意見を表明なさってください。SNS等で歪な政治的発言なんかをするよりも、百万倍も有意義ですよ♡」
しれぇ太郎「……ていうかさあ、アメリカ大陸って元々、かつて『インディアン』と俗称されていた先住民の皆様の土地なんだから、後から侵略してきたくせにゴタゴタと仲違いばかりするんなら、白も黒も黄色も、とっとと出て行けばいいんだよ」
金剛姫「──そういえば、まったくその通りですわ⁉ 『不法占拠者の内の黒いのの地位向上デモ』なんて、よくも先住民の皆様の見ている前でできること! どんだけ面の皮が厚いんですの⁉」




