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第196話、将棋ラノベで、ロリときたら、次はおねショタかヤンデレだよね♡(その56)

ショタ王子「……何ですか、これって」


ちょい悪巫女姫「え、いきなりどうなされたのです、日本将棋連盟奨励会三段、きんだいちゅうショウさん? 『これ』とは一体、何のことでしょう」




ショタ王子「──すっとぼけないでください、我が国でも一二を争う名家のお嬢様にして、『()の巫女姫』でもあられる、明石あかしつきよみさん! 前回いきなり挟み込まれた、この【将棋ラノベ編】とはまったく無関係のエピソードのことですよ!」




ちょい悪巫女姫「ああ、それなら、タイトルに記されている通り、『Tー34と落書きされたシロクマが、異世界で本物の戦車になる話』の、前編なのではないでしょうか?」


ショタ王子「具体的な内容とかどうでもいいんですよ! どうして、将棋でもラノベでもないエピソードが、唐突にインサートされたのか、それが聞きたいのです!」


ちょい悪巫女姫「……どうしても何も、うちの『わたくし、悪役令嬢ですの!』のほうでは、よくあることですけど? 本編が大盛り上がりのなかに、いきなり全然関係無い【番外編】を挟み込まれて、途端に盛り下がってしまったことが、何度あったことか」


ショタ王子「──大惨事ではないですか、メインヒロイン的に⁉ 何でそんな横暴を、みすみす許しているのです!」


ちょい悪巫女姫「例えばですねえ、丁度折良く第262話だったりすると、やはりそこは、かの超傑作ジェット戦闘機『Me262』について語り尽くすための、特別エピソードを挟み込みたいじゃないですか? 第二次世界大戦当時のドイツ第三帝国のジェット戦闘機マニアの、作者としては」


ショタ王子「……う〜む、公私混同も甚だしいけど、確かに、その気持ちもわからないでもないですねえ。少々ニッチ的過ぎますが、あのアホ作者ときたら、自分が軍用機マニアであることを機会さえあれば、以前より各作品の中で大っぴらに述べてきましたからねえ」




ちょい悪巫女姫「もっとも、本編を書き進めるのに詰まった際の、『穴埋め』としての意味もあったりするんですけどね☆」




ショタ王子「──駄目じゃん! それって完全に、創作家として、失格じゃん!」




ちょい悪巫女姫「まあまあ、作者だって人間なんだから、調子が悪い時だってありますよ」


ショタ王子「そりゃまあ、そうでしょうけど……」


ちょい悪巫女姫「それに今回に関しては、別に穴埋めとかでは無いのですよ?」


ショタ王子「え、そうなのですか?」


ちょい悪巫女姫「ええ、前編はまだそこまでストーリーが進んでいませんが、タイトルをご覧になればわかるように、ほんの最近Web上を賑わせた、『ロシアのシロクマへの、Tー34落書き事件』を知った、シロクマ大好きな作者が怒りに燃えて、シロクマが自分に落書きをした不届き者に対して、本物のTー34になって復讐をすると言った短編エピソードを考えつき、話題がホットなうちにどうしても作品化したいと思い立って、こうして急遽新作エピソードを挟み込んだわけなのですよ」


ショタ王子「ああ、それなら、全面的に賛同できますね! 野生動物に悪戯するなんて、言語道断ですよ! 過酷な大自然においては、ちょっとしたことが命取りになりかねないのだから、あの黒々と描かれた落書きのせいで、全身真っ白というシロクマならではの『迷彩効果』が失われたりしたら、下手したら生命の危機ですよ!」


ちょい悪巫女姫「そうでしょう、そうでしょう」


ショタ王子「……それで、タイトルには、『シロクマが異世界で本物の戦車になる』とありますが、これは一体?」


ちょい悪巫女姫「それはもちろん、この『なろうの女神が支配する』にエントリーするからには、何らかの形で『異世界転生』に関わっていないとおかしいので、シロクマさんには異世界へ転生してもらうことにしたわけです」


ショタ王子「へ? 何で自分に落書きをした相手に復讐するのに、わざわざ異世界転生をしなくてはならないのですか?」




ちょい悪巫女姫「だって、現実世界でいきなり、シロクマが戦車なんかに変身したら、現実性リアリティもへったくれも無くなるではないですか?」




ショタ王子「──た、確かに!」


ちょい悪巫女姫「そこで、毎度お馴染みの異世界転生によって、『ワンクッション』置くわけですよ」


ショタ王子「ワンクッションて? いわゆる『剣と魔法のファンタジー異世界』に転生させて、文字通り『何でもアリ』状態にすることによって、シロクマが戦車に変身するのに『正当性』を与えるってことで、いいんじゃないですか?」


ちょい悪巫女姫「作者も最初は、そのつもりだったんですけどねえ……」


ショタ王子「うん? 何かまずい点でも、あったとか?」




ちょい悪巫女姫「実は最初の案では、『Tー34』と落書きされたシロクマが、案の定純白の大雪原の中で『迷彩効果』が損なわれたために、あえなく命を落とすことになって、それを哀れんだ女神様によって、『とあるチートスキル』を授けられた上で、異世界に転生することになったんですけど、せっかく転生したというのに、いわゆる『シロクマの属性』が色濃く残っていて、大男で頑丈なのはいいけど、気が優しくて何かと控えめであったために、所属する冒険者パーティにおいていいように便利に使われるばかりで、いわゆる『盾役タンク』としてクエストのごとに危険な目に遭わされていたのですけど、地味な役回りのせいで報償の分け前等を始めとして、パーティ内の扱いが悪く虐げ続けられていたのです。そんなある日、ダンジョンを攻略中だったパーティが、予想外に強大過ぎるモンスターの大軍団(レギオン)と遭遇して、メンバー全員が大ピンチに陥ってしまったところ、そこでいきなり元シロクマ男の、女神様から与えられたチートスキルが発動して、第二次世界大戦時におけるソビエト赤軍屈指の超傑作戦車たる、本物のTー34へと変身して、その文字通りのはがねの頑強さと強力なる攻撃力で、モンスターたちをバッタバッタとなぎ倒すというものだったのですの」




ショタ王子「──それって完全に、『ナ○スなファンタジー』なお方の、作品そのものじゃん! まずいどころか、激ヤバじゃん!」




ちょい悪巫女姫「ナ○スは嫌いなのです!(『ぷら○ま』ちゃん並み)」


ショタ王子「やかましい!」


ちょい悪巫女姫「と言うわけで、あのアホ作者も、さすがにこのままではヤバいと思ったようで、内容を大きく変更することにしたのですよ」


ショタ王子「とはいえ、けしてパ○リを正当化するわけでは無いですけど、『シロクマを異世界転生させてTー34に変身させる』という筋立てだと、大抵はそういう風な展開にならざるを得ないんじゃないですかあ?」


ちょい悪巫女姫「そこはもちろん、あの曲者作者のこと、安定の変化球によって、解決済みです」


ショタ王子「変化球、ですって?」


ちょい悪巫女姫「転生すると言っても、現代日本からファンタジー異世界へといった、いかにもなテンプレ路線では無く、何と第二次世界大戦末期の帝都ベルリンから、21世紀のロシア連邦へと転生するといった、驚愕の展開となっているのです」


ショタ王子「……ああ、確かに、本作の作者の持論によれば、過去や未来の世界も、現代日本にとっての『別の可能性の世界』──すなわち、ある意味においては『異世界』の一種のようなものと、見なせるわけですしねえ」


ちょい悪巫女姫「Web小説界においても、『戦国転生』なるものがもはやすっかり、れっきとした異世界転生系のジャンルの一つになっているくらいですしね」


ショタ王子「だから、第二次世界大戦当時から21世紀に転生しても、別に構わない…………いや、ちょっと待てよ、それってやっぱり、おかしいんじゃないですか⁉」


ちょい悪巫女姫「ほう、どのへんが?」


ショタ王子「現代のシロクマが転生するのなら、むしろ逆に、21世紀から第二次世界大戦当時へと、転生すべきでしょう? この作品──つまり次回の【後編】においては、一体何が何に転生するわけなんですか⁉」




ちょい悪巫女姫「そりゃあもちろん、Tー34がシロクマに転生するわけですよ」




ショタ王子「はあ? Tー34が転生って、戦車は生き物じゃないから、転生も何も無いでしょうが⁉」


ちょい悪巫女姫「おやまあ、今時そんなことをおっしゃっていては、各種の業界の方々から、総スカンを喰らってしまいますわよ?」


ショタ王子「えっ、何で?」




ちょい悪巫女姫「最近においても何かと話題になっている、『軍艦擬人化美少女ゲーム』の類いも、主に第二次世界大戦当時の軍艦の魂が、美少女として甦ったというのが、基本設定(コンセプト)となっているのですからねえ。もしもあなたが言うように、戦車に魂があることを否定したら、『艦○れ』や『アズ○ン』の存在そのものを、全否定することになってしまうわけなのですよ」




ショタ王子「──本当だ! 僕って、ものすげえ『地雷』を、踏み抜こうとしていたんだ⁉」




ちょい悪巫女姫「そもそも本作の作者自身、異世界転生のシステムを利用して、『これぞ真の軍艦擬人化美少女作品だ!』というエピソードを、現在まさに『わたくし、悪役令嬢ですの!』において展開していたり、今年度の各サイト上のコンテストに、完全新作として公開しようとしているくらいなのですからね。読者の皆様もご興味がお有りでしたら、どうぞ御一読のほど、よろしくお願いいたします♡」













ショタ王子「──結局は、宣伝だったのかよ⁉」




ちょい悪巫女姫「それでは引き続いて、『Tー34と落書きされたシロクマが、異世界で本物の戦車になる話⁉』の【後編】のほうも、どうぞご存分にお楽しみくださいませ♡」

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