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第171話、将棋ラノベで、ロリときたら、次はおねショタかヤンデレだよね♡(その36)

 ──どうも、『小説家をなろう』の愛好者の皆様、こんにちは!


 ここ最近、『なろうの女神が支配する』という作品の中で、ああだこうだとぐだぐだ『蘊蓄解説役』を務めております、聖レーン転生教団から、龍王ナーガラージャを倒すために結成された勇者パーティに派遣されております、他称『シスター』でーす、名前はまだありませーん☆




 ……おい、アホ作者、いい加減、自分の作品のキャラの名前ぐらい、とっとと設定せんか?




 まあ、ええわ、あのアホに期待するだけ無駄なのは、この作品をお読みの皆様も、よくご存じやろうしな。


 それでどうして、こうして私が本編の途中で、単独ピンで前面に出張ってきたかと言うと、ここら辺で読者様に対して、いろいろと『誤解』を解いておこうと思うたんや。


 ほら、最近のこの連載を見ていると、いかにもうちの論調て、『死に戻り』スキルを始めとして、テンプレな『なろう系』Web小説やラノベを、全否定しているように見えるやん?


 いくら何でもこのまま解説を続けて、誤解を深めたらまずいと思って、こうして『弁解』するために、一席設けたというわけなんや。




 そう、むしろうちは、『死に戻り』の真に理想的かつ現実的な実現の仕方を解明することによってこそ、いかにもテンプレな『なろう系』作品を作成することが、実は()()()()()()()()()()()()という、驚くべき事実についてアピールしていこうとしているんですよ!




 つまり、『死に戻り』作家さんを始めとして、テンプレ『なろう系』作家さんのことを、心から応援しているんやから、そこら辺のところ、誤解せんといてえな!




 ──というわけで、早速始めたいと思うんやが、やっぱまず最初は、前回からの続きということで、『セーブやループ型の死に戻り』ベースの二番煎じ作品の存在をけして許さない、『正規ルート以外のその他の世界』についての補足からや。


 というのも、まず最初に、『世界というものは(現在我々の目の前にある、正真正銘本物の現実世界)ただ一つしか無いのだ!』と言いながら、何か途中から、『その他の世界』を(半ば)認めるような、矛盾した論調になっているやん。


 この矛盾を矛盾しないように論理的に説明するには、『その他の世界』とは、前回までに説明したように、『()()世界』ではなく、『()()世界』と捉え直せばええんや!


 つまり、この現実世界以外に、もしも世界が存在していたとしても、それはお互いにけして交わること無く、永遠に平行して存在し続けるので、その実在を確認することはけして不可能と言うことなんや。


 ──え? 結局は、『その他の世界』を、『全否定』しているじゃないかって?


 いやいや、そんなことはないで!


 今さっき言ったことを、こう捉え直しててみい。


「この現実世界以外の『その他の世界』も、実は()()()()()()()()()()んだけど、お互いに平行して存在しているので、けして確認することはできないんだ。いやあ残念だなあ、あはははははは!」


 ──てな感じで、屁理屈でごり押しすることができるんやで!


 また、実はこれは、現在の最先端の科学技術的にも、けして間違った考え方じゃないんや!


 ほんのつい先日、グー○ルの量子コンピュータの研究成果が発表されたけど、案の定、低脳な愚民どもは、その真の価値を認めることができず、見当外れな論評ばかりしていて、お笑いぐさやったわ。


 馬鹿どもの()()()『コンピュータ信仰』も、大概にせいっちゅうんじゃ。今やすでに、(昔懐かし(ロートル))SF小説的には『未来』に当たる、21世紀なんやで?


『コンピュータ信仰』って、何かと言うと、「コンピュータは、未来予測の超能力者のごとく、たった一つの正しい解答を導き出さなければならないのだ! そして我々愚かな人間どもは、コンピュータ様のおっしゃることに、盲目的に従わなければならないのだ! 『マザーコンピュータ』様、万歳! SF小説、万歳!」とか何とか、頭の狂ったことばかり言っている、阿呆どもの集団のことや。


 ……別にこれって、冗談でも何でもないんやで?


 現在も『気象シミュレータ』とか何とか言って、『完璧な天気予報』を実現しようと、世界中の科学者がマジに取り組んどるんや。そんなこと、()()()()()()なのになあ。


 お利口さんの科学者ですら、この有り様なんやから、一般の人たちも同様で、コンピュータのことを文字通り『神様』か何かと勘違いして、量子コンピュータなんていう次世代のコンピュータが開発されたとか聞けば、きっと『唯一絶対の正解』を導き出せるものと勝手に期待しておいて、そうじゃなかったら勝手に失望するという体たらく。




 阿呆か、量子コンピュータの最大の長所こそは、むしろ『たった一つの正解』とはまったく真逆の、『あらゆる無限の未来の可能性』を()()()()()()()ことなんやでえ?




 つまり、旧来のコンピュータが、(『コンピュータ信者』のリクエストに応える形で)『成功する未来パターン』を、計算目標にしていたのに対して、


 量子コンピュータはむしろ、『失敗する未来パターン』こそを、計算目標しているんや。


 ……あ、余談やが、この考え方って、実は現在の【将棋ラノベ編】のテーマそのものでもあるから、頭の隅っこにでも置いといてや。


『失敗する未来パターンこそを、計算目標している』って、どういうことかと、一番わかりやすい例を挙げると、実は現在使用されている最高性能のスーパーコンピュータの計算目標とは、『気象予測』以外だと何と言っても、『核ミサイルの弾道計算』と言うのが鉄板なんやけど、


 かといって、文字通り百発百中そのままに、『成功するパターン』ばかり計算するのは、阿呆のやることや。


 より重要視されるのは、むしろ『失敗するパターン』のほうなんや。




 なぜなら、核ミサイルの使用は、どの国においても『最終手段』なのであり、けして『失敗は許されない』のだから。




 よって超高性能コンピュータに求められるのは、『絶対命中する成功のパターン』なんかでは無く、『一体どういった失敗のパターンがあるのか?』をすべて予測計算シミュレーションさせることなのであって、そしてその計算結果を踏まえて人間側は、失敗するパターンに対する完璧な対策をあらかじめ整えておいて、本番では極力失敗しないようにするというわけなんや。


 これを『孫子』を気取って、『881374の兵法』的に言ってみれば、「勝つためにはむしろ、負けることを知るべし」、とでもいうところかな。


 この『真理』をまったく無視して、『勝つことばかり考えていて』大敗を喫してしまったのが、第二次世界大戦当時の、日本とドイツというわけや。なあ、わかりやすいやろ?


 それに対してアメリカやイギリスは、ちゃんと負けるパターンも考えて戦略を組み、レーダー等の『防御用の兵器』を優先的に重用したからこそ、緒戦では手痛い敗北を繰り返しながらも、最後には勝つことができたんや。


 ……ソ連軍? 何やそれ、『知らない子』やなあ。そんな国、現在どこにも無いやろ?




 それで結局何が言いたいかというと、こういった量子コンピュータならではの『あらゆる可能性を考える』という柔軟性こそが、本当は存在しないはずの、この現実世界以外の『その他の世界』を生み出したわけなんや!




 ──もちろんこのことについても、ものすっごいわかりやすい例を、挙げたるで!


 皆さんもご経験がお有り思うけど、二股の分かれ道を、右に行くか左に行くかで、運命が大きく分かれる場合って、よくあるやん?


 こういったパターンて、必ず「……ああ、あの時、右では無く、左に曲がっていればなあ」って、後悔するやん?




 つまり、この時人は、本来存在するはずのない、『あの時左に曲がっていた世界』を想像しているわけなんや!


 そしてこの瞬間、人の()()力によって、『あの時左に曲がっていた世界』という、『正規ルート以外のその他の世界』が、()()されたというわけなんや!




 これって、量子コンピュータによる、『核ミサイルの失敗例』の計算結果そのものであり、つまり量子コンピュータは、事実上、本来は存在するはずのない、『核ミサイルを発射してみたら、見事に大ハズレしてしまったよ、とほほな世界』を、生み出してしまっているようなものなんや!




 何で量子コンピュータが、『世界を創り出す』なんて、文字通り神様みたいなことができるかというと、それこそはまさに、旧来のコンピュータのように『たった一つの正解』なんぞを追及せずに、まるで人間みたいに、『失敗例をも含む、あらゆるパターン』を計算目標にしているからなんや。




 そう、(本作では前回以前において、あたかも『全否定』したみたいに思われたかも知れないけど)逆に言うと、まさに機械のように杓子定規なんかでは無い、人間──特に小説家の脳みそによって、過去や未来の世界や異世界が妄想されたからこそ、事実上『現実世界以外のその他の世界』の、『存在可能性』が生じることになったのであり、『死に戻り』作品を始めとする、テンプレ『なろう系』Web小説は、量子力学的にも、非常に正しいことになるわけなんや!

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