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異世界では生きたいと思うのでしょうか?  作者: 引きこもりのりま
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第一話 [人生を終わらせたのに]

誤字が多いいかもしれません。

小さな頃は、女の子に間違えられてもなんともなかった。


小学校5年生頃から、クラスメイト達に容姿を、からかわれるようになった。


 「男女ー」

 「女の子はスカートはけよー」


小学生ながら、ひねりも何もない嫌がらせや、悪口を言われていた。

あまり気にしないようにしていたが、中学に入ってから暴力が増えた。

無理矢理、女子の制服を着せられたり「男なら殴られても、大丈夫だよな?」と、あざができるぐらい殴られたり。


気がついた時には、全員が敵だった。


母親は、朝も夜も仕事でいない、父親は毎日遊びに出かける。


もう限界だった。


死にたいと思った事は、何回もあった。

でも、怖くなってできなかった。

情けなかった、人に頼る事もできない、言い返す事もできない、死ぬ事すらできない。

自分の事が、嫌いになっていった。


いつも通りのある日。


 「おい! オカマちゃん」


 いつもイジメの中心にいる、鳥羽 光哉(とば こうや)だ。


 「僕、オカマじゃないです」

 「はぁ? なに、口答えしてんの?」

 「お前、自分の見た目わかってる?」


 勇気を出して言ったのに、やっぱりダメなんだね。


 「お前、学校終わったらいつもの場所来い」

 「はい」


いつもの場所とは、(ゆき)を数人で殴るときに呼ばれる、人がめったに来ない神社の事だ。


 もう、嫌だ。


学校が終わり、光哉(こうや)に声をかけられた。


 「早く来いよ?」

 「来なかったら、死刑だからな?」

(ゆき)は、頷いた。


ひとまず家に帰った。


 行きたくない。

 (来なかったら、死刑って言ってたよね)


 もう耐えられない、もう嫌だ。

(ゆき)は、自殺を決意した。


リュックサックに、自分が持てるだけ重りになるものを入れ、背負って家から出た。


家から1時間ほど歩いた林の中にある、湖についた。

この湖は、よく溺れる人がいたので立入禁止にされている。


(ゆき)は、湖のそばまで行き、叫んだ。


 「悪い事をしたわけでもないのに、なんで僕が、酷い目に合わないとダメなんだぁぁぁ!!!!」 

 「こんな人生なんか終わらしてやるぅぅぅぅ!!!!」


   ばしゃゃん


(ゆき)は、泣きながら、叫びながら、湖に飛び込んだ。


 冷たい、苦しい、怖い。


(ゆき)は、どんどん沈んでいく。


 これで終わるんだ。


そう思いながら、(ゆき)の意識はなくなった。



ーーーーーーーー


音もない黒い場所で、目を覚ました。


 ・・・ここどこ?


 「・・・・・・」

 (っえ!? 声が出ない!? なんで!?)


いくら出そうとしても、声が出ない。

慌てて立ち上がり、辺りを見渡してみる。


 ほんとなんなの・・・


どこを見ても黒い。


 ・・・とにかく歩いてみよう。


 僕は、黒い場所を、どこに行けばいいかも分からず歩き始めた。


 黒いけど、自分は見えてるのって、なんか不思議だな~。

 夢にしては感触もあるし、少し寒い気もするし、現実なんだろなー。


 とにかく、こんなところにいたくないし、速く歩こう。


   コツコツコツコツ


   コツコツコツコツ


 もう、歩きたくない・・・

 歩いても歩いても、何もないし何も変わらないし、もう嫌。


(ゆき)は、その場で座り込んだ。


 なんで僕、こんなところに、いるんだろう?

 学校に行って、光哉(こうや)くんに、学校終わったら神社に来いって、言われ・・・・あれ?

 僕、自殺したんじゃ?


 「やっと、思い出したんだね」


 !!!!!?


どこからか分からないが、低く鈍い声が響いてきた。


 「君は、自ら命をたったんだよ、愛音 幸(あいね ゆき)くん」

 誰!? なんで僕の名前、知ってるの!?

 「それは君の事を、見てたからだよ」

 見てたって何処から!? 僕が知っている人なの!?

 「それは、知っているかもしれないし、知らないかもしれないよ」


 っん?


(ゆき)は、会話ができている事に、気がついた。


 なんで!? 声に出してないのに!! まず声出ないし!!

 「それは、君の考えてる事を、覗いているからだよ。フフフ」

 何ですかそれ、怖いです。

 「怖くないよー」

 怖いです。


 「話が進まないから、本題にうつるよ!」


 っえ?


低く鈍い声が、話し始めた。


 「まず私は、君たちの者で言うと、神様みたいな者なんだよ

 神様・・・・・・

 「今は、一切の質問も返答も、受け付けないよ」


凄く勝手な、自称神様だ。


 「今から説明するから、ちゃんと聞いてね!」


自称神様は、話を続けた。


 「君には、説明が終わりしだい【異世界】に行ってもらうよ。」

 「これは強制で、君に拒否権は無いから」


 何ですかそれ・・・・・・意味が分かりません。


 「これは君のおこないが、招いた事だからね」

 「その理由も、今から教えてあげるから」


 僕のおこない? 僕、何もしてないですけど?


自称神様は、(ゆき)の事などお構いなく、理由を話し始めた。


 「まず君は、湖で命をたった事にたいして、誤らないといけない人達がいるよ」


 謝らないといけない人達?


(ゆき)は、そんな人達みに覚えがない、しいて言うならば両親ぐらいだけれども、自分が自殺した原因に、両親も含まれている。


生きていた中で、誰も自分の事を見ていない、気にしていない、ただ玩具のような扱いをされていたのが頭によぎり、(ゆき)は言い切った。


 謝らないといけない人達なんて、いません。


 「いるよ、君が命をたった湖で、死にたくないのに命を落とした人達にだよ。」

 そんな人達、僕には関係ありません。


関係ない、他人の事を考えろと言うのなら、今まで自分がされていた事を何も言わずに見ていた奴らは、何なんだよ。


 「君は、自分が一番不幸で可哀そうと思っているのかな?」


 そんな事思ってません!!


 「やっぱり、自分自身で経験した方が、分かりやすいよね」


 っえ?


 「【異世界】でいろんな事を、経験しておいで」

 「君には【不死身であって不死ではない】力と【創造】の力を与えてあげるよ」


 【不死身であって不死ではない】力? 【創造】?


 「ゲームに似た世界だから、きっと楽しい事がいっぱい見つかるよ」


黒い空間に、何も見えなくなるような光がさした。


 ちょっと待ってください!!


 「素敵な()()が見つかる事を、期待しているよ。」


その言葉を最後に、(ゆき)は意識を失った。




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