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異世界に創作キャラと転生しました。  作者: TOMO103
異世界に創作キャラと転生しました。第1エピソード
1/88

プロローグ クレーム対応で転生

 初投稿作品です。


 オタク少女がリアルロボのある異世界に転生し、自分が同人誌に描いていた創作キャラとその異世界で出会うお話。


 自分の好きな要素を色々と入れて書いてみました。


 主人公2人が本格的に魔導機兵というリアルロボットにかかわり始めるのは#15からになります。


魔導機兵そのものは#10で敵の機体が登場します。


 以前、動画を作った時に無断転載をされてしまったことがあるのでそのための措置を後書きに書きました。


尚、作中のイラストはiPhoneアプリ「カスタムキャスト」で作者が制作したオリジナルのキャラクター画像を使用しています。


 

 プロローグ クレーム対応で転生



 天界、クレーム対応窓口にて


 ツキの悪い時はとことんツイてない。二度ある事は三度ある。

 そんな言葉が脳裏をよぎる。

 若桜昶(わかさ あきら18才♀)は今日一日ろくでもない事ばかりだった。


「・・・・・・・は?書類の手続き上の間違い?!」


 黒髪ポニーテールの高校生の少女、昶はテーブルを挟んで自分の目の前に座っている自称女神のシリカと名乗る金髪の美女に思わず聞き返した。


挿絵(By みてみん)


 思い出すと今日は朝からろくな事が無かった。


 まず朝のラッシュ時に一瞬の差で毎日乗っている快速のドアが目の前で閉まって乗り損ねて遅刻した。

 次に学校の昼休みに購買部のパン売り場に行ったら目の前でお気に入りのミックスサンドの最後の一個が売れてしまった。


 そしてつい1時間程前。昶は通っている高校の帰りに最寄り駅で通過する急行に跳ね飛ばされ、轢かれて即死した。しかも自殺ではなく貰い事故で。


 ホームで電車を待っていて通過する急行が来た所に後ろから酔っ払いにぶつかられて線路内に転落し跳ね飛ばされ、再度線路の上に落ちた所をその急行に轢かれたのである。


「ちょっとそれどういうことよ!!!」

「実は死ぬ運命にあったのは貴方ではなくてですね・・・・その・・・貴方と10m程離れた所にいた「葉傘晶」さんというそっくりな名前の中年男性の筈だったんです・・・・つまりその・・・・「はかさ あきら」と「わかさ あきら」を間違えたという・・・あの・・・・・」


 ぴきっ。

 昶の顔が引きつり、青筋が数個浮かんだ。


「何やってくれてんだあんたはああああああああああ!!!!!確かに男みたいな名前だけどさああああああ!!!」

「あああああすいませんんんんんん!!!」


 思わずシリカの胸ぐらを掴んでゆっさゆっさと揺さぶる。


「納得出来るわけないだろーがああああああ!!!さっさと私を生き返らせて元に戻しなさいよ、あんた担当責任者でしょうがあああああ!!!」

「すすすいません無理なんですうううう」

「あああああまだやってないゲームや書いてる途中の同人誌や投稿前の小説とか作ってる途中の鉄道模型とかまだ買ったばかりでサバゲーに使ってない電動ガンとか色々あるのにどうすんだあああああああ、いやいやいや家族にコミケ用コスROMのコスプレ衣装とかあたしが描いてる18禁同人誌見られたらああああああああああ」


 頭を抱えて死ぬほど(いや既に死んでいるのだが)悶絶する昶にまだ新米の女神は平謝りしながら言う。


「18禁同人誌描いてるんですか・・・・・と、とにかくこれを見てください」


 シリカの両手のひらの上に駅の画像が映った。


「・・・・うわあ・・・・・・・」


 そこには事故で破損した急行とその下にバラバラになって原型をとどめていない昶の遺体が映し出されていた。


「身体がご覧の通りバラバラなので蘇生は不可能なんです・・・すいません・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・うぷ・・・じゃあ輪廻転生はどうなのよ?」


 バラバラになった自分の亡骸に吐き気を覚えそうになりながら昶は訊いた。


「それなら可能ですが・・・いいんですか?」

「・・・何か問題でもあるの?」


 昶はじろりと目の前のうっかり女神を睨む。


「昔なら何も問題は無かったのですが・・・・・その、少子化の影響で今は輪廻転生で産まれ直す事のできる定数が少なすぎてですね・・・・」


 冷や汗をかきつつ説明する女神の様子に嫌な予感しかしない。


「ほお?それで?」


 こめかみをひくつかせながら訊く昶に怯えながらシリカは続けた。


「そのですね・・・輪廻転生を待っている方が多いんです・・・今の待機列がこれだけ伸びてるんです」


 再びシリカが手の上に映し出した映像にはとんでもない人数の行列が輪廻転生の手続きをやっている建物に向かって伸びていた。

 距離にして何kmあるのか見当もつかない行列である。


「・・・・・・なんだこのコミケの入場待機列みたいな大行列は・・・ってかこの行列何の行列なの」

「・・・三途の川の冥界埠頭にあるフェリーターミナルから延びてる輪廻転生の順番待ちの待機列・・・・です・・・・」

「埠頭があるのか、ってかフェリーがあるのか・・・それで、転生までの待ち時間は?」

「現在150年待ちだそうです・・・・・・現在の人口に比例して亡くなる方も多いので今は三途の川の渡し船では輸送密度に追いつかなくなってしまったので大型フェリーを運航させてます・・・で、今もお話した通り少子化で産まれてくる赤ちゃんが非常に少なくてですね、その待ち時間が現在150年に・・・・・・」


「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 気まずい沈黙が積もりに積もって地層が出来るのではと思うような長い長い時間が経過した。


「150年も待てるかああああああああああ!!!!!」

「ああああああすいませんすいませんすいませんんんん!!!!!」

「何か代案はないのかあんたはあああああああ!!!」

「・・・・あああありますから揺らさないでええええ」


 思わず胸ぐらを掴んでいた手が止まる。


「・・・・・ほお?聞かせてもらおうか」

「あああのですね、異世界への転生ならお詫びに破格の条件で今すぐに出来ますがいかがでしょう?」

「・・・・破格の条件で異世界転生とかラノベの女神かあんたは」


 異世界への転生と聞いて思わず胡散臭げな目になる昶。

 異世界転生って事はあれか。

 自分がめっちゃ強くなって美少女に囲まれる展開なのかそうなのか?

 2次元オタクとして思わずそんな事を想像する。


「ラノベはともかくとして、剣と魔法と銃の異世界なのですが、今回は完全にこちらのミスですから特例として冒険者に必要な基礎知識と通常よりも高めの冒険者能力を付与して転生させる事なら今すぐにでも・・・流石にチート能力は無理ですが」

「チート能力は無理だけど能力高めって矛盾してるんじゃ・・・?」

「つまりですね、ゲームで言うキャラ作成のダイスの数値を全部最高にして、さらに最高ランクボーナスも付くようなもの、と理解してください。それなら規則の範囲内でチートにせずに最大限の能力を持たせられますので」


 ん?ちょっとまてよ?「魔法が存在する異世界」なんだよな。

 昶ははたと考え込む。もしかしてすごく面倒くさい展開になりはしないだろうか。


「・・・まさかバカみたいに強い魔王だの侵略者だのを一人で倒せって王様に無茶振りされたりとかしないんでしょうね」

「魔王がいるという話は聞いた事ありませんが・・・・ただ・・・」

「ただ、何よ」

「基本的に転生者は冒険者にならざるを得ないのである程度の危険はありますが・・・・・」

「・・・他に代案は無いの・・・・・?」

「・・・・はい・・・すみません・・・・」

「・・・それで妥協するしかないのか・・・・・」


 はああああああああ。昶は大きなため息を付きながら了承した。


「あ、あとですね、そのままじゃ何かと不安、不便でしょうからこれも特例として後から昶さんのパートナーに出来る限り優秀な人材をそちらの世界に送るので合流してください、そのパートナーは昶さんが誰よりも実力と人となりを知っている相手ですから楽しみに待っていてください、でも今言ったように特例措置なので手続きに一ヶ月ほど時間がかかりますが・・・」

「それってあたし以外に誰かが死ぬって事なんじゃないの?」

「いえ、そうはなりません、その辺は規則の抜け道がありますので安心してください」


 かくして昶は異世界に転生して第二の人生を送る事になったのである。


もう1人のヒロインは#2で登場します!


「極道令嬢はエルフに転生したけどごく普通の人生を過ごしたい。」

新作シリーズを始めました

この世界から50年後の設定のお話です

週二回のペースで更新予定です!

ncode.syosetu.com/n6243fc/


 面白かったら、下の評価をクリックしてポイントを入れて貰えると励みになります!

よろしくお願い致します( ´ ▽ ` )ノ!


以前某動画サイトにて作ってみた動画の無断転載をされた事がありその自衛措置として下記を決めました。当然、問題視された「漫画村」のような方法も一切駄目です。


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― 新着の感想 ―
[一言] Twitterのフォローありがとうございました 早速ブックマークさせていただきますね ぴかぴかあつめ
2021/01/25 17:07 退会済み
管理
[良い点] いきなりの展開に、引き込まれました。 晃の突っ込みとうっかり女神のボケが楽しかった。 これから転生先で、どうなるか? じっくり読ませてもらいます。 [一言] ファンになりました。 私…
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