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心は遠くにある

作者: 武田道子

心は遠くにある


自分で探すことのできないほど

心は遠くにある

私は海

深く広く

自分でもその広さを知らない

流れているのではない

止まっているのではない

そこに生きている


生きていると

感じられる

(息をしていることが生きていることらしいとこのごろ知った)

聞こえてくる

聞こえてくる声が

どこから聞こえてくるのか

分からない

生きている源がどこなのか

分からない


釣り糸を一本たらす

広く果てしない心の海から

青いきれいな魚がつれるかもしれない

自分で探すことができないから

釣り糸をたらして

辛抱強く待つ

指先に神経を集中させて

海を感じる

私を感じる

もうすぐ

きっと青い魚が

先のとがった針に引っかかる

痛みと滴る血が

わたしの心の深いところで疼く


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