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記憶の旅  作者: 睦月火蓮
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記録…Ⅲ

──結婚式。


「…まさかあんなのとウチの妹が…(ブツブツ)」


「まっ…まぁまぁ。まこちゃん…(汗)」


不満げにブツブツと言っている真琴を、桜がなだめた。


「二人とも、おめでとう」


「ちゃーんと幸せにしてあげなさいよ! じゃないと、あとで怖いわよー?」


怖いっていうのは、たぶん真琴のことね…



皆が帰った後…

彼が私に言ったんだよね。


「絶対に…守ってやるからな」


「……うん…約束よ?」
















──それから…数年後。


あの子が、産まれたんだよね。


そう…あの子…


私の手を握って…


握って…?


何か…忘れてる…?

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