【プロットタイプ】勘違いされたらどうするの?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
やばいと思った事を中途半端にしとくから、嫌われるんですよ。振り切れは良い。
午前中、瑠衣は別の予定があると言うことで、鏡花と先に落ち合う事になった。今日は気が向いたのか、何時もよりメイクに力が入っている。目も、口も、色合いが何時もと違っていた。
「メイク変えた?」
「おっ。良くお分かりで!! イカすだろ?」
どうやら当たりらしい。エレガントな身なりに反し、鏡花の地の性格を滲ませて、快活にそう言った。どれだけ身なりを変化させても、中身はそうそう変わるものではない。
「瑠衣たんは全然興味無いからね。まぁ欲しければ言葉欲しけりゃカツアゲすれば良いしね」
「鏡花」
あのね、鏡花。君が私の為にお洒落をするなんて事は絶対に、其れこそ瑠衣が鏡花に恋愛感情を持つぐらい、有り得ない事だと思っているよ。けれどもね、周りから見たらきっとそう思われると思うんだ。其れこそ旦那が居るのに、間男に手を出している子に。
「周りが、其れこそ、君のお友達が今の私達を見たらどう思う?」
「何? そういう関係になりたいの? 私は良いけど、ゆらりぃ、メンタルイカれるじゃん」
「そうではなくてね」
言っている事は分かっている。その上でからかっている。心配さえも弄び、悦の為の道具とする。だから嫌いなのだ。普段は良い子な癖に、時折本性が剥き出しになる。
「諭羅、私が強欲だと言う事をお忘れではないかな? 可愛い女の子達は幾ら見ても良いし、気の置けない友人は何があっても手放したくない。我慢は嫌いなんだ」
知っている。心根は非常に強欲なのだと。追い掛ける側だと、求める側だと、そうして手に入れたら飽きてしまう人間だと。犬の癖して本性は猫なのだと。
よくもまぁこの性悪を制御しきれていると思わず感心してしまう。
「見られたら見られたじゃん? 疑われたら疑われたじゃん?
何? ゆらりぃは、私が男友達と二人で話してるのを見掛けただけで、『私の性格友達が浮気性で〜、困っちゃ〜う』ってネットで晒すと思っているの?」
軽蔑する様な、ゴミを見るような、兎にも角にも不快感を示した目をしていた。気に触った、地雷を踏み抜いたのだと知った。
「はいはい。分かりました。でも私に迷惑掛けるのだけは勘弁してくれ」
「安心して良いよ。手は打ってあるから」
鏡花さんは/鏡花ちゃんは、とても気が多い。道行く綺麗な人は男女問わず目を輝かせるし、賞賛を惜しまない。熱が続くと休憩した時にもポロポロ本心を零す。
中でも心配なのは、私の兄さんに対しても/諭羅くんに対しても、瑠衣さん/瑠衣くんと同じ距離感で迫っているということだ。
「あの、瑠衣さんの為にも……」
「あの、瑠衣くんの為にも……」
「んー?」
「兄さん/諭羅くんに思わせぶりの態度を取るのは良くないと思います……/思うよ!!」
思い切ってそう言うと、鏡花さん/鏡花ちゃんは、ぽかんと口を開き、思い切り吹き出した。唖然とした此方の事なぞ微塵も考えずケラケラと。
「私がゆらりぃと浮気する事にしたら、もういっそ、ゆらりぃと、きりたんぽぽを養子にするか。そうすれば合法だよ!! とても幸せじゃない?
あ、良い考えかも!! 待ってねぇ、瑠衣たんに送り付けるか!! ゆらりぃに送ったら、ブロックされるから、今は置いといて……」
私を差し置いて、其れからはずっと養子の話に持っていかれた。はぐらかされた気がする。
頭のネジは多分他の人よりも少ない気がする。なんと言うか、人との価値観が大きく異なっている気がする。
「ねぇ、兄さん/瑠衣くん。兄さんが/諭羅くんが鏡花さんと浮気したらどうする」
「それだけは有り得ない。彼奴は/私は、鏡花の事を本質的に嫌っているから」
鏡花って男性の中で『諭羅とだけは』二人きりで出掛けるんですよ。
恋愛感情を持つことは絶対に有り得ないから。
寧ろ諭羅は鏡花のこと本質的に嫌っているから。
『ウザ絡み辞めろ。人の心配を弄ぶな。性悪( #・᷄ὢ・᷅ )』
『こんなアバズレと付き合ったら、自分の価値が下がる』
その関係を分かっているのは、鏡花と瑠衣と諭羅だけなんですよ。仲良し創作部ガチ勢共。
傍から見たら、納得出来る関係じゃない。
でも下手に『そんな事ないよー』って言われると、女子勢は『カマトトぶってんじゃねぇ』ってなるんですよ。
※私です。大いに私の感想です。主語デカイね。
だからいっそ、突き抜ける。
『ゆらりぃとの浮気ぃ? それも良いかもー。合法にする為に、養子組の紙でも書かせるか〜。君、証人になってくれる〜?』
『鏡花は気が多いよ〜。顔の良い人、お眼鏡に適うなら、傍に置きたいタイプ。君と結婚してかも〜。
まぁ重婚禁止なんだけど〜』
みたいな方向に話ぶっ飛ばす。
法的な浮気のボーダーラインは『肉体関係があるか、ないか』なんですよ。
でも人によって基準って違うからなぁ。
瑠衣の中では『何も言わず』、『諭羅以外の男性』と落ち合っていたら、『そのままトントン拍子で浮気するだろうな〜』ぐらいには思いそう。
ちなみに鏡花は“非常に”お喋りなので全部話しそう。
GPS付けなくても、聞けば聞いた事以上のことを垂れ流しそう。
『今日ね〜、〇〇行って〜。××して〜。こんなこと言われて〜。こう思って〜』
『もう良いから』と言われても、『まだまだこれからだよぉ!! ちゃんと聞いて〜!!』
寧ろ相手が気落ちしそう。
鏡花ってドSなのかドMなのか分かんないな。
GPS付けてたの!! 何時!? あ、家計簿見れば大体分かるから、日付だけ教えて!!
何って解説するんだよォ。私が歩いたとこ。一緒に行こー。解説してあげる!!
だって瑠衣たん、それだけ私の事好きなんでしょ!? ねぇ!!
ふへへへへへ。
とか目ぇバッチバチにキメて言いそう。
ぶっ飛んでて相手が引くやつ。