09S.セイレーンのスタンパー
「キャラバン隊」のアナキンは、この町に在る「ジルバ娼館通り」の娼館が、比較的好きでした。彼は、情報集めも兼ねて、今でも定期的に「スタンパー(娼婦)」の娘達を、買いに行きました。その「娼館の娘」達は、両性交互態で有る「バイチャー」が「性転換」をして、若い娘に成った者達が多く、スタンパーを、やって居ました。
彼女達は、生まれたときが「男型魔人」だったので、比較的アナキン達アウトロー達とも、話が合いました。この「娼館の娘達」は、彼等に取っては「交渉し易い」と、言う「大きなメリット」を、持ちました。
久し振りに行った「娼館通り」でした。すると、そこには最近、評判の良い「淫魔のスタンパー」が、入ったようでした。アナキンは、その話を聞くと、自分も「その新人を、見てみたい」と、思いました。そこで店に有った「彼女のブロマイド」を、見せて貰いました。すると彼は、驚きました。それは、あの歌姫「マリアナ」でした。
「マリアナ」は、まだこんな近くに、潜伏して居たのです。彼女の素顔を、知る者達は、あの日に皆、殺されたので「彼女の素性」を知る者は、アナキン以外、誰も居なく成りました。それを彼女は、利用しました。
彼女は、ここでは「マリアン」と、呼ばれました。アナキンは、タイミングが良かったので、彼女を指名することが、出来ました。彼女は、歌姫時代とは打って変わって、本来の「妖艶なサキュレス」を、前面に出して居ました。この界隈には、余り見掛けない「淫魔系のスタンパー」でした。彼女も、彼を見ると驚き、直ぐに分かったようでした。
彼も直ぐに、分かりました。しかし今から騒いで、問題を掘り起こす気を彼は、持ちませんでした。「マリアン」も、アナキンが「告発することは無い」と、思いました。彼の今日の目的は、スタンパーを抱くことでした。彼女も、そのことは良く、分かりました。2人は、その後は何も言わずに「激しいネトリ」を、行いました。
「マリアン」も、興奮して来ると「ロミル(淫魔乳)」が、乳首の先端から、滴り落ちて居ました。それを彼に、飲まそうとしました。彼女が、アナキンの耳元で、囁きました。「私は、ツガイの相手を、探して居るの。貴方だったら、何も問題は無いわ。」と、言いました。
彼は、彼女が商売柄「そんなことを、言って居るのだろう。」と、思いました。しかし、それは満更、嘘では無いようでした。行為が一通り済むと、あのときの話に、成りました。彼女は、あのときは「殺意を持ってした訳では無い。」と、言いました。彼女は、歌を歌って居ると「心が高揚して来るので、それを理性で抑えて居ないと、あのような、惨劇が起こる。」と、言いました。
彼女は、音楽を聴き、気分が乗って来ると、知らずに、彼女の歌声は「セイレーンのデスボイス」に変わり、深く広範囲の人々の「バイタリティ(生命力)」を、奪うことが、出来ました。その人々のバイタリティを、奪うことが「極上の悦楽に、変わる。」と、言いました。彼女も、あれで懲りたので「二度とステージには、立たない。」と、心に決めたようでした。
「マリアン」は、アナキンの「養女メイリア」には「すまないことをした。」と、反省して居るようでした。自分から言ったのに「彼女に、教えられないのが、心残りだ。」とも、言いました。彼は、その言葉を聞くと、何故だか急に「お宝の匂い」を、感じました。そして彼女に、言いました。「俺を、貴方のツガイに、してくれないか。」すると彼女は、あっさりと承諾してくれました。
それからアナキンは「歌姫のマリアナ」を、手に入れることが、出来ました。彼女は彼の、3人目の妻に、成りました。彼女が言うには、メイリアは既に「セイレーンに、なり掛かって居る。」と、言いました。「セイレーン」で有る、彼女が言うので、それは、事実のようでした。
ただし、それは「淫魔」から、変わるものなので、メイリアは、違う魔人類でした。そして「リトリン」は、利口で手先が器用な、魔人類だったので、彼女のように、歌が上手い存在は「リトリンには、居ない筈だ。」と彼女は、言いました。そして彼女は「メイリアは、本来は淫魔だった。」とも、言いました。それが、何かの手違いにより、彼女は「淫魔の変異態」として、生まれたようでした。
幸いメイリアは「淫魔に一番近い種族」だったので、彼女に何らかの刺激を、与えて「淫魔に、変貌させれば良い。」と、マリアナが、教えてくれました。それにはまず、アナキンが、マリアナの「ロミル(淫魔乳)」を、飲むことにより「体質を淫魔化」させてから、彼が「淫魔」に、変われば「彼の淫魔液」が、使用出来るので、それを、彼女の体内に、放出を繰り返せば「彼女も次第に、サキュレスに、変わるだろう。」と、言いました。彼女が、それに成れば、後は「セイレーン」に、変われる日が直ぐ、目の前でした。
今のままでは、メイリアは「弱小種のリトリン」のままでした。彼女には、他者に対する「攻撃手段」を、何も持ちませんでした。「弱肉強食の世界」を、生きたアナキンには、それが良く分かりました。そして彼女には、丁度良い可能性が、有りました。保護者として彼は、彼女に「〝特別な手段″を、持たせて挙げよう。」と、思いました。
また「マリアナ」は、何故か悲しい顔をして「アナキン」に、身の上話をしました。「私は、高校生のときに、実の父親だと思って居た人に、激しく凌辱されました。そして、そのショックで〝セイレーン″に、変わることが、出来た。」と、言いました。彼女も「子供の頃から、歌が上手だった。」と、言いました。それもメイリアと、同じように「何かを備えた、歌唱力だった。」と、言いました。「歌が上手い、淫魔」は、それ自体が「変異態」でした。その為、その力を早く目覚めさせれば「強い攻撃手段」に、変わりました。
アナキンは「歌姫のマリアナ」に、唆されると、黒い闇をメイリアに、持ちました。彼女は、この隊では、まだ子供でした。しかし、ここに居る限り将来、彼女は、アナキン兄弟のものに、成りました。弟のジョナサンは密かに、メイリアとキメイラを、狙って居ました。アナキンも行く行くは、2人を「ジョナサンに、与えよう。」と、思いました。彼は、歳の離れた弟でした。
ここでアナキンは「歌姫マリアナ」を、手に入れたので、メイリアの歌のレッスンが、再稼働しました。そして、それと並行するように「彼女の淫魔化計画」が、始動しました。