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06S.メイリアとキメイラ

「キャラバン隊」の「隊長アナキン」は、仲の良かった奴隷商人から「良い奴隷が、入ったので、見に来ないか。」と言う、誘いの伝言を、受けました。彼は少女の奴隷に、興味が有ったので「良い個体が入ったら、知らせて欲しい。」と、商人に頼んで、居ました。その件が有ったので今回、奴隷商人から連絡が、来たのです。


アナキンは、早速商人の元に、行きました。そこは、自分達と同じ「魔人類の子供」達が、売買されて居ました。しかしそこは、人が売買されて居るような、場所には、見えませんでした。何かの「猛獣売り場」のように、見えました。事実、そこは本来が「動物の売買」を、する場所でした。ついでに「魔人類も売買して居る」と言う、様相でした。この世界では、誘拐は犯罪でしたが、親の同意が有れば、子供の売買は可能でした。


この世界では、親に売られる子供達が、後を絶ちませんでした。また特に、売買される対象は「獣魔人」系が、多く有りました。獣魔人とは「猛獣に変わる魔人類」を、言いました。その為「淫魔」やアナキンのような「使い魔」は「魔獣態」を、持たないので、獣魔人ではなく、単に「魔人類」と、言われる部類に、入りました。


しかし今日連絡をくれた、奴隷商人は「良い魔人類の娘が、入ったので、見に来ないか。」と言う「誘いの伝言」でした。アナキンは「今日は、獣魔人ではなく、魔人類の娘が、入ったのか。まぁ、良いだろう、見に行ってみよう。」と、奴隷商人に、連絡を入れました。そして彼は、商人の元を、訪れました。商人は、彼の姿を見ると、言いました。「それは中々〝綺麗な娘″だったので、旦那に知らせたんですからね。」と、前置きをしてから、彼に「対象の娘」を、見せました。


それは「普通の魔人類」よりも「小型な少女」でした。普通の子供を0.9倍から0.8倍位に、縮めたような姿でした。それは、この「浮遊大陸原産の縮小魔人」と、言われた「リトリンの娘」でした。「リトリン」とは、浮遊大陸の「魔人類ホモサピレ」の「派生態」と、言われました。彼等は、地上世界ダルタスに降りても、魔獣変化をしない「淫魔に極めて近い種族」と、言われました。


しかし昔は、身体が生れ付き小さい為に「奇形児」と、見られて「忌み嫌われた存在」でした。その為、女子は一時期生まれると、捨てられたり、売買されたりして「性奴隷」にされる個体が、多く有りました。そして今この時代でも「浮遊大陸の辺境の地」では、忌み嫌われた存在でした。そしてその少女のように、売られました。


彼女は、色の白い理知的な顔をした「綺麗な娘」でした。そして彼女は、未だに言葉を、知らないようでした。アナキンは、紹介されると思わず、唸ってしま居ました。彼は暫く、少女を見て居ました。すると「アナキン特有の能力」で有る「お宝の匂い」が、彼女からしました。「おぉこれは、掘出し物かもしれない。」


彼は、そう思うと態度を変えて、彼女を自分が、引き取ることにしました。彼は、彼女の値段を聞くと、少し値切ってから買い取り、自分の養女としました。それからまた、奴隷商人には、引き続き良い案件が、有れば「また自分に、知らせて欲しい。」と、頼んでおきました。


アナキンは、この「リトリンの少女」に「メイリア」と、名付けました。彼女を自分の家族として、迎えました。彼女に言葉を教えると、直ぐに何でも早く、覚えました。また彼女は、親に捨てられた、悲しい身の上で有るせいか、器量だけは、ズバ抜けて美しい少女に、成りました。彼は、それだけでも「あのときに、彼女を買って良かった。」と、思いました。


「メイリアの容姿」は、小柄で痩せた少女でした。肌色は、余り白くなく、目が大きくて、瞳の色が薄い水色でした。奴隷商人が指摘したように、顔の綺麗な娘でした。髪は、栗毛色をしており、長い直毛でした。彼女は「リトリン」でしたが、既に色気が漂い、リトリンの若い娘特有のぷっくりとした、丸い乳房を持ちました。


アナキンは「メイリアを、買ってから」暫くすると、また奴隷商人から、連絡が入りました。今度の内容も「奴隷の少女が、入った」と、言う内容でした。今度の少女は「獣魔人の子供だ。」と、言いました。しかも「虎の眼を持つ少女」でした。彼は、それを聞くと急いで、身支度をしました。今回も、その少女に会うつもりでした。そして彼は、奴隷商人の元を急ぎました。


今度の「奴隷少女」は「商人の館」の奥まった暗い場所に、囚われて居ました。そこは、猛獣達との「兼用スペース」でした。そして彼女が、居ました。薄暗闇の中で、彼女の眼だけが「異様に光って」居ました。商人は、懐中電灯のスイッチを入れると、その少女の姿を、アナキンに、見せました。彼女は、普通の人型でした。そして顔も、人の顔でした。しかし彼女の眼だけは「肉食獣のような」猫の眼のように、光って居ました。


奴隷商人が言うには、この娘は「フーガニオン(猛虎族)の娘だ。」と、言いました。しかし父親が「弱小種の魔人類」で、有ったので「彼女は〝魔獣態″には、変われない。」と、言いました。その為「彼女の眼は〝保留の眼″と、呼ばれる〝フーガニオン″の力を、封印した眼を、持って居る。」と、言いました。その眼を、引き継いで居る限り、彼女が従来の「強い男型魔人」と交われば、いつでも次の世代に、それを復活させることが、出来ました。


その種族は「子供を、とても可愛がる一族だったので、彼女の場合は、親が何かの理由で、死んだ為に取り上げられて、ここに売られたもの」と、思われました。アナキンは、探して居た種族だったので、彼女を値切ってから、購入することにしました。そして彼女は、彼のものに、成りました。彼女は、まだ小さい裸足の子供でした。


アナキンは、新しく買った「虎魔人の少女」に「キメイラ」と、名付けて、暫く彼の元で、育てることにしました。それから少し大きく成ると、彼は友人で有る「インキュレス・ハマス」に、キメイラを買った値段の1.5倍で、彼に譲りました。アナキンは、ハマスに頼まれて、居ました。それは、事情の有りそうな「獣魔人の子供」が、奴隷として、売り出されたときには、買い取ってくれれば、ハマスが「買値の1.5倍の金額」で、引き取ってくれることに、成って居ました。


こうして「インキュレス・ハマス」は「奴隷の子供」の保護をしました。「キメイラ」は「ダルタスの魔獣地帯」に、生息する「フーガニオン」の元に、返されることに、成りました。彼女は、そこで成人すれば、やがて同種の立派な、彼等の配偶者を得て「ダルタスの8カード」と、呼ばれる「強い個体の母親」に、成る筈でした。


しかし「キメイラ」は「魔人態」も「魔獣態」も、所持しない単なる「魔人類」でした。彼女は「ジャングルの生活」が、合わないようでした。その為、彼女は、病気に成りました。そして「健康上の理由」から彼女は、慣れて居た都会に、返されました。


「インキュレス・ハマス」が、彼女の様子を、見に行くと「猫の目を持つ、妖艶で美しい娘に、育って居た。」と、言いました。そしてアナキンに「今度は、所有してみたら、どうだろうか。」と、薦められました。その話を、アナキンも聞くと「彼女の存在」を、思い出しました。すると今頃に成り、彼特有の「お宝の匂い」を、感じました。そこで2人は彼女を、見に行くことに、決めました。


そしてアナキンは「キメイラと再会すると」一目で気に入り、彼女をメイリア同様に、彼の養女として、迎えることにしました。彼女の容姿は、身長が150㎝位の、小柄な少女でした。肌色は白くて、目が大きくて瞳の色が、青い色でした。彼女の眼は、明るい場所に出ると、瞳孔が縦長に変化しました。彼女は、可愛い顔をした、内向的な性格でした。また彼女は「獣魔人の娘」でしたが「魔人態」にも「魔獣態」にも、変われない「弱小獣魔人の娘」でした。


アナキンは、彼女を迎えると、子供を含めて「アナキン一家」は「女型魔人の数」が、多く成りました。その為、内部調整を、することにしました。ジョナサンが所有する「女型ゴーレム」を「男型ゴーレム」に替えて、使用することにしました。


これにより「アナキン一家」の構成員は、彼とジョナサン兄弟の他に、屈強な7体の「男型ゴーレム」と、アナキンの妻で有る「タリス・アウラ」と、淫魔ドールの「サムシェンカ」そして「メイリアとキメイラ」の「2人の養女」を加えた「13人家族」に、成りました。

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