6.めぐる戦い
空と咲羅の戦いが始まった
「おい!お前ねぇちゃんに何したんだよ!」
「いずれわかるさ」
空が少し押されながらもトントンの戦いになっている
【異能力"風"】
【異能力"炎"】
咲羅の出した炎を空の風で押し返す
「くっ」
「俺は!お前を絶対許さない!」
空が激怒しながら言う
「ー十式ー 2番、風手」
空の手が風で覆われた、空は咲羅に飛びかかる
咲羅は炎で身を守りつつ後ろにさがる、
「は、ははっ」咲羅が余裕のない笑みを浮かべる
「ねぇちゃんを、ねぇちゃんをかえせ!」
二人はほぼ互角で戦っている、咲羅の炎と空の風が交わって炎の竜巻が起こっている
(まずいな…そろそろ限界だ)
空がさらに追い打ちをかける
「ー十式ー3番、風縛!」
風で咲羅の動きが封じられる、
(やば!)
思い切り空が咲羅に殴りかかる、
"ドカーン"
「うっ!なんだ」
空と咲羅の間に一人の人が現れる
「なんや、咲羅お前ずいぶんボロボロやな」
一人の男が咲羅に話しかける
「誰だお前!」
「すまんな、僕の同僚がボロボロになってたからきてもうたわ」
咲羅が機嫌が悪そうに下を向く
男が咲羅の肩に手を置く
「ほな、さいなら」
一瞬にして三人が消える
「おい!どこいった!」
空があたりを見回す
「くそっ!」
地面を思い切り叩く
空はボロボロと泣いていて、沙夜と校長はなにが起こったか理解できずに立ち尽くしていた
立ち上がり歯を食いしばりながら歩いていく
「空!」
沙夜が空を呼び止めようとするが空はそれを無視して歩いていく
宇宙船につき、荷物をまとめる
まとめた荷物を運び、ソーラーシステム隊の基地に向かう
基地について扉を開ける、そこには二人の隊員がいた
「空!」
一人の隊員が空に走って近づいてきた
「吹音は見つかったか?」