4.再会と別れ
宇宙船[光空号]内
空がトレーニングルームで異能力[風]を使い訓練をしていた、
【異能力"風"】
「ー十式一1番、風刃」
空が風で刀を作り出し、ダミー人形を切る、
「ふぅ、十式結構使えるようになってきたな」
空が息を吐き椅子に腰をかける
ーー十式ーー
空が宇宙船内で創り上げた空独自の技
風を操り敵と戦う
「もうそろそろつくかな」
空が窓を覗くとそこには地球があった、空は荷物をまとめ部屋を片付け始めた、
数分後、光空号が「ソーラーシステム隊」の基地についた、
「ここがソーラーシステム隊の基地か、すげぇ…」
空が基地を見まわす
「君は?」
一人の男が空に近ずき話しかける、
それに空が少しきょどりながらも言う
「こ、こんにちは、姉がいつもお世話になっております、椴空です」
「吹音に会いに来たのですね、少々お待ちください」
そういって男は基地の奥に入っていった
男が奥に行ってからちょっとした頃、奥からドタドタという走る音が聞こえる、「?」と空が基地の奥を見ていると「そらーー」という叫び声が聞こえてきた
「ねぇちゃん!」
吹音が奥から走ってきて空に抱きついた
「よかった、無事で」
吹音がそう言って涙を流し空の顔を見つめる、
「ねぇちゃんあつい~」
空がそう言って吹音から離れる
男が呆れた顔で吹音を見る
「吹音、そろそろ空くんを部屋に連れてってあげな」
吹音がハッとしたような顔で「わかった!」といって空を連れて行く
男が怪しい笑顔を見せる、
廊下を歩きながら空が聞く
「ねぇ、あの人だれ?」
「あー、あの人は桜井って名前で私の同僚!」
吹音が笑顔で説明する
二人が話している間に吹音の部屋の前につく
「空!ここが私の部屋だよ!」
そう言って吹音が扉を開ける
そこには空には信じがたい光景が広がっていた、
「きっっっったな!」
ベッドの上以外は全てゴミで埋め尽くされていた
「うるさいな〜いいじゃん生活できれば」
吹音がそう言いながらベッドにすわる
空は[異能力"風"]を使い、ゴミを一箇所にまとめる
「異能力をそんな使い方すな!」
吹音が突っ込む、空がゴミを袋に入れて隅によせた
「てか早く空星に戻らないと!母さんが!」
空が焦りながら吹音の手を引く、
「そんなに焦らないで、空星と地球を行き来するのはすごく燃料がいるの、それにすぐに死んじゃうってわけじゃないから…安心して」
「でも、でも…」
空が下を向きながら吹音の手を離す
「大丈夫、あと2、3週間したら燃料もたまるし」
そう言って吹音が笑顔をつくる、空は少し安心したような顔を見せる
「ちょっと行くとこあるからまっててね」
吹音が部屋を出ていく
吹音が出ていってから約2時間がたって空が心配になり吹音を探しに行く
「ねぇちゃーん!」
空がそう叫びながら廊下を歩く、何回か叫んだあと1個の部屋から大きな物音がした、
その部屋を空が見に行くと中で吹音が縛られていた
「ねぇちゃん!」そう言い空が吹音に近づき縄をほどこうとした瞬間、
「ちょっとそれはだめかな」
声が聞こえて空が後ろを向いた瞬間目の前に炎が広がった、
【異能力"炎"】
吹音の周りが炎で囲まれる
「っ!桜井さん?!」
空の後ろには桜井がいた、
【異能りょ…
「炎」
空が異能力を使おうとしたとき桜井の異能力で発動を邪魔された
「くそ!」
空が少し後ろに下がる、桜井が炎に向かって歩いていく「!?」
「やぁ、空くんさっきぶりだね」
桜井が吹音の前に立ち吹音を持ち上げる、そして桜井が窓の前まで行き窓を開ける、
「じゃあな、また会うことがあったらそんときは戦おうな」
空は「ねぇちゃん!」と叫びながらただただ眺めることしかできなかった