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体力的限界


父の顔を見た瞬間

心臓が飛び跳ねた。


起きていたことにもびっくりしたが

それ以上に怒りに満ちた顔が凄く怖かったのだった。


「前みたいに心配してもらえると思うな!!」


そう怒鳴りながら私を叩いた父。


そのとき家のチャイムが鳴り

団地組が私を迎えに来た。


(あ、学校に行かなきゃ…)


そう思い安堵した私とは裏腹に父は迎えに来た子に


「亜美は寝坊したから後で連れていく」


そう伝えてしまったのだった。


その瞬間私は絶望を感じた。

叩かれた頬が痛み

また叩かれるのだと思ったからだ。


しかし父は叩くことをせずに私に向かって


「腕立て伏せ100回したら学校に行かせる」


と言った。


1度でも膝をついたらまた1からという

小学生には過酷なことだった。


どれくらいの時間が経ったのか覚えていないが

ようやく100回の腕立て伏せを終え1人学校に向かった。



この日を境に私は叩かれる事より

体力的な限界を感じる罰を受けることが増えた。


何時間も立たされ続けたり

逆に何時間も正座をさせられたり

団地の周りを何十周と走らされたり


おかげで体力はすごくついた方だ。


そんな辛い思いをしていて

お菓子を黙って食べることが何故止められなかったのか...





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