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安堵
パトカーに乗せられ着いた場所は
私の家だった。
警察と一緒に家に入ると
すぐに母が私を抱きしめた。
「亜美...ごめんね!!ごめんねぇぇ!!!!」
涙を流しながら謝り続ける母に抱きしめられ
いつぶりかの母の温もりと申し訳なさで
私も泣いていた。
そしてリビングに入ると
家の電話には見たことも無い量のコードが繋がり
何人もの警察が居た。
そう、私は誘拐の可能性もあると思われ
逆探知が設置されていたのだった。
女性の警察官と母と私の3人でお風呂場に行き
服を脱がされた。
強姦などの事件性を考えてのチェックをされたのだった。
何も無いとわかった母は安心からか
また泣きながら私を抱きしめた。
後日、私の捜索に関わってくれた人たちに
父と母が謝罪しに回っていた事をあとで知った。
警察や村の人達を巻き込んだ
私の人生初めての家出は幕を閉じた。