第四話 コピー勇者誕生
妖精王は、僕に、
「あなたには特別に勇者の力を与えるます」
妖精王は、光の玉を僕に放った。
「あなたの勇者の力は、相手の情報を読み取り自分のものにするコピー、相手の情報を読み取り今まで読み取った情報に変えるチェンジ、相手の情報を読み取り、相手を消すデリートを与えました。この力は生き物に対してのみで触れなければ使えないようになっています。情報を読み取るとき、今まで生きてきてうけた相手のダメージを自分に精神的に受けなければならないというデメリットがあります。その力をどう使うかは、あなた次第です」
そう言って妖精王は、湖に潜っていった。
僕は、アロマの呪われた右腕を治せるんじゃないかと思った。まずは、アロマの情報を読み取り、呪われる前の腕に治せるんじゃないかと考えた。そしてアロマの手を握り、コピーと念じた。するとアロマの記憶や呪われた右腕のダメージやアロマの今まで生きてきた中でのダメージが僕の精神にきた。僕は、痛さのあまり叫びだした。
アロマは、
「大丈夫?!」
と心配そうに言った。
痛みはちょっとずつ消えていった。
「大丈夫だよ」
僕はそう答えた。次は、アロマにチェンジと念じ、呪われる前の腕に戻した。
アロマは僕に
「ありがとう。お礼に私の家で食事させてあげる」
僕は、ばあちゃんにキノコ渡してからアロマの家に食事に行くことにした。家の中はきれいにしていて食事がシチューやパン、グラタンなど豪華だった。
「今日は友達が来るの」
そう言って、外からドアを開けて家の中に入ってきたのは、さっき助けたガッツだった。なんとアロマとガッツは、友達だった。アロマは、ガッツに今日今まで起きたことを話した。そしてガッツは、
「おいらやおいらの友達を助けてくれてありがとう。何かお礼がしたいんだけど何がいい?」
そう言って僕は、
「ガッツの情報をコピーしてもいい?」
ガッツは、笑いながら、
「そんなことでいいのか?いいよ」
僕は、ガッツにコピーと念じた。アロマとガッツの情報を読み取ったことによって能力や姿などを変えることができた。
3人で色々な話をした。僕は、魔王に復讐することを話しガッツとアロマは、助けてくれたお礼に一緒に魔王を倒しに行かないかと言った。僕は、2人にこう言った。
「気持ちは嬉しいけれど、今の僕たちの力じゃ魔王を倒せない。そこで考えたんだけど、旅をしながら3年間修行をするというのはどうだろう」
2人は、賛成してくれた。
次の日、じいちゃんとばあちゃんに別れを告げてアロマとガッツで旅に出た。