第三十話 秘密結社
デーモンプラネットを工場へ置いてまた店へ。
「デザインはどうする?」
様々な服の絵が書かれた本を開いてこちらにみせる。
「ん~、一般的な戦闘服で。あ、これでいいです」
「格闘着タイプを」
「んじゃ寸法取るぞ」
二人分の寸法取り終わり。
「後はそうだな。ホレ」
カーテンに絨毯等、色々書かれたメモを渡してきた。
「これは?」
「デーモンプラネットから出来る物だ。なかなか入手できる素材じゃないからな、欲しいものがあれば作ってやるぜ。仲間と相談するといい。あ、制作費は頂く」
「ありがとうございます」
「そこに書いてないやつでも可能なら作る。基本的にとにかく頑丈な布ってところだ。それを念頭に話し合うといい」
キャンプ場へ。エマと相談。
「そうねー、ここには書いてないけど折りたたみ式の椅子が欲しいかな。普通の折りたたみ式のやつは布部が弱いから買わなかったんだけど頑丈って話しだからコレなら長持ちしそうだからね」
「ふむふむ」
「後はバッグとかハンモックとか色々思いつきはするけどとりあえず布としてもらっておいたほうがいいかな。絶対必要ってときに作ってしまえばいいし」
「そうだね、多めにもらっておこうか。ミラはなにかある?」
「んー、特にないですね」
こんなところかな。
次の日街へ。
「折りたたみ式の椅子か。それなら家具屋かな」
家具屋へ。
「出来るよ。木製と金属製どちらがいい?」
「旅をしているんですがどちらがいいでしょうね」
「そうだね、それなら金属製かな。木製って軽いイメージあるかもしれないけど椅子としてガッチリ作ると案外重くなるのよ、場所も取るし」
「へぇ、そうなんですね。じゃあ金属製で」
それから一週間。
「情報収集いっとく?」
「そうだね、時間も余裕もあるし行っとこうか」
「行ってくる」
半日後、帰ってきた。
「破獣が出たわ」
「ふむ、俺らで狩る?」
「そうしたほうがいいかも。破獣出現で街はパニック状態だから」
「本来このへんでは出ないはずなんだけどねぇ」
「人族側もモリモリ出ているようだし何かあるのかな」
「まあ、とりあえず倒してしまおう」
「ミラ、留守番頼むね」
「はい、行ってらっしゃい」
「ジェムとポウ、よろしくな」
「キュ!」
「ポォーウ!」
エマ達と破獣出現地点へ。
「この森の中ね」
昼間なのに光が薄っすらとしか通っていない森の中へ。
途中数匹の魔獣と遭遇したが難なく撃破。先へ進む。
「いたわ、破獣ゴールデンゲートね。ってあれ?」
「前も見たな。同じやつって頻発したりする?」
「ゴールデンゲートは出現地域はランダムだけど地脈がどうので頻発はしないはず。どういうことかしら」
「わからないことが多いがとにかく倒してしまおう。エマ、魔獣の方を頼む」
「了解」
破獣ゴールデンゲートと再び対峙。そして瞬殺。
「はやっ」
「土台を早く片付けないと復活するんだ。なんで一気に倒してしまったほうがいいわけよ」
「そっか」
残った魔獣を片付け、俺達はその場から去った。
そこから100キロ程離れた場所。
大きなローブに身を包んだ男と、魔族で短剣を身に着け軽装な男が話をしている。
「ワシの力を見たでしょうかん? ゴールデンゲート召喚はまぐれじゃないしょうかん」
「あ、ああ。力は認めるよ」
(あー、この話し方なんとかなんねーかな。くぅー、仕事だ。我慢我慢)
「確かに色々準備は必要だから大変ではあるでしょうかん。しかしそちらの秘密結社『ファーゴ』ならば簡単でしょうかん」
「どうでしょうかん? これだけ有能なワシならファーゴの幹部になっても問題ないでしょうかん!」
「そのことなんだが、親方からすでに連絡が入っていてね」
魔族の男が道具袋から小さな鏡を取り出した。
「『幹部にはできない。しかし、その能力は頂こう』との話だ」
「は?」
「ユニークスティール」
ローブの男から影のようなものが出現、それが鏡の中に吸い込まれていった。
「今のは一体何でしょうかん!?」
「お前さんのユニーク魔法を頂いたのさ」
「そ、そんなでしょうかん‥‥」
「もちろん親方も鬼じゃない。今後は一生遊んで暮らせる額の金を用意してある」
男が指差した方向には馬車があり、その馬車の中に金が入った袋が山のように積まれていた。
「じゃあ、俺は行くぜ」
「ちくしょうでしょうかん、ちくしょうでしょかん!」
「それとわかっていると思うがファーゴに手を出したら大変なことになるからな。復讐など考えず大人しくしておくことだ。これはお前さんのために言ってるんだぞ?」
「く、うぐ‥‥」
「わりぃな。俺もやりたくなかったんだがコレも仕事でよ。じゃアバヨ」
すみません、作者都合により急遽、今日二話の投稿をさせていただきました。
次回は17日となります。




