第二十八話 防具を手に入れよう
「鉱物に関して色々勉強してきたよ」
「種類がたくさんあるからね。ちなみに私の剣はアダマン製よ」
「青黒い色の剣だったな」
「うん」
後オリハルコンは金色だった。
「ミラは武器いらずだし、すぐ欲しいって状態ではないわね」
「まあな」
「むしろ欲しいのは防具じゃない?」
「それは思った。当然防具屋さんもいっぱいあったよ」
自分の服を見る。
「俺とミラは布の服だからな」
「私はこう見えて内部にアダマンの鎖帷子をつけているからをまだいいかな」
「よし、明日二人で防具屋さんに行こうか」
「はい」
一夜明け街へ。ギルドで良さそうな店を聞いてそこへ行ってみた。
「結構大きな店ですね」
「ここなら色々ありそうだ」
「いらっしゃい。じっくり見ていってくれ」
「ミラはどんなやつが欲しい?」
「私は動きやすさ重視ですからやはり布系の服でしょうか」
「俺もそうかな。後は革製のやつとかかなぁ」
商品を見る。
「これなんか今の俺達の防具より強そうだな。あ、こっちのも」
どれも強そうだ。うん、こういう時は素直に聞こう。
「どんな商品をお求めで?」
「布生地で頑丈な服と皮の鎧ですね。とにかく軽量で頑丈ってやつがいいですね」
「ふむふむ」
「あ、どうせならこの店で強い順に教えてもらえると」
「いいとも。その方が店の質もわかりやすいしな」
店の奥へと入っていったお店の人。程なくしてこちらへ戻ってくる。
「まずはウチ一番の布系の服。見た目が木の破獣、デーモンプラネット。そいつを加工して使った服、プラネットクロース」
「あれ? 中身はからですよ」
「ははは、済まないな。今は在庫切れなんだ。見栄を張るわけじゃないがうちで一応扱っているから紹介したのさ」
「なるほど」
「それと、丁度今デーモンプラネットが暴れているところなんだ。もしかしたら手に入るかもな」
「ほほぉ」
「後は――」
しばらく防具の紹介をしてくれる店の人。
「ふーむ。プラネットクロースから下はかなり格が落ちる感じですか」
「破獣素材だからな。別格ではあるな」
「ギルドに行ってみます?」
「そうだなちょっと見に行ってみるか」
ギルドへ。あったあった。掲示板から引っ剥がし、受付へ。
「申し訳ありません。この依頼は冒険者ランク制限あり、さらに人数制限ありの依頼です」
冒険者ランク、そんなのもあったな。人数制限もあるんじゃどうしようもないか。
(それじゃあこっそり狩りに行っちゃおうか)
(しかし破獣の場所はわかりませんよ)
(ああ、情報屋で聞けると思う)
街の情報屋をみつけ話をした。
「破獣デーモンプラネットがいる場所を教えてもらいたいんだが」
「いいとも。大した情報じゃないから安く売ってやるぜ」
「金は取るんだな。しっかりしてるぜ」
「あたりまえだろ」
言われた額を渡す。
「地図は持ってるかい? その方が説明しやすい」
「ああ」
道具袋から地図を取り出す。
「ここだ」
男はサラッと地図を眺めた後、破獣のいる場所に指をさした。
「サミュソン山、木々が一本も生えていない不毛な土地にコイツはいる」
「見た目は木って聞いたが?」
「鉱石を栄養にしているらしいぜ? 普通の木とは違うんだろうな、破獣なわけだし」
「なるほど」
「危険なやつだが現れた時わかりやすいのはありがたいね」
「情報ありがとう」
「いやいや、まいどあり」
街を出て一旦キャンプ地へ。エマに経緯を報告。
「ということで破獣狩りに行ってくる。悪いがまた留守番を頼む」
「わかった」
情報屋から聞いた場所へ。確かに木一本はおろか草も生えていないように見える。
「うーん、ここは生物にとって有害な物質があるのかもなぁ」
「かもしれませんね。ここまで魔獣しか見ていませんし」
道中、野生の生物はおらず非生物タイプの魔獣ばかりだった。
「ガシューーン!」
大きな打撃音が聞こえた。
「ん? 向こうからだ」
二人は音がした方へ向かった。
「フィシューー」
見た目が木の化け物、おそらくデーモンプラネットと一人の女性が対峙していた。
金髪でロング。見たことあるぞ。あれは釣り名人の人か。っと破獣相手にタイマンしているのか。
「加勢は不要。そこで見ていてって、君はあのときの」
「フィー!」
スキを突いて木の実らしきものを高速で射出する破獣。
「おっと」
余裕でかわす釣りの人。
「もうちょいで片付くから待っててね~」
よく見るとデーモンプラネットは満身創痍。もう決着寸前だった。
「そらよっと」
彼女の後方には大量の武器が地面に刺さっている。そこへ手に持っていた剣を放り投げる。と同時に光る糸のようなものが彼女から射出され武器群の中にある斧に絡みついた。彼女がその糸を引っ張ると斧は彼女の元へと飛んでいった。




