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第二十七話 色々な鉱石

 ギルドから出る。


「カーン、カーン」


 小さくではあるが鉄を叩く音が聞こえる。


「イマイチと言う割には、ここまで鉄を打つ音が聞こえてるんだよな。この国は相当盛んなんだな」


「この世界には鋼よりも更に強力な金属があるというのは聞いている。もしその金属が手に入ったらそれで日本刀を作ろうかな。あ、一応日本刀を知ってるか聞いておこう」


 街の鍛冶屋に聞いて回ったが日本刀を知る人は居なかった。


「ま、異世界だしねぇ」


 キャンプ地へ。


「どうする? 王都アリューガへ行く?」


「行こうかな。どちらにしろ東に向かう旅だから近くは通ると思うけど」


「そうね」


 それから二週間。街での情報収集。ギルドの冒険者に話を聞いた。


「ここは鉱山があってね。鍛冶はすごく盛んだよ」


 ギルドに入る前からトンテンカンテン音がしていたからその情報は来るだろうなあとは思っていた。


「ここではレアな鉱石が採れる」


「へぇ、どんなやつが?」


「アダマンやオリハルコンはもちろん、他にも変わった鉱石があるよ。詳しく知りたいなら鉱石を取り扱っているジイク商会を訪れると良い」


 他の情報も確認。


「鍛冶場は王都のほうが規模が大きい」


 ここより盛んなのか。


「王都のほうじゃ次代のアルティメットマスターに誰がなるかで揉めているらしい。基本的に一般人にゃ関係のない話だがもしかしたら争いが起こるかもって話だ。向こうに行くなら巻き込まれないように気をつけな」


 物騒な話だ。王都へ行く予定だから気をつけないと。

 さて、鉱石が非常に気になる。ジイク商会へ行ってみるか。


「いらっしゃいませ。ジイク商会です」


「旅の冒険者でね。鉱石に興味があったから立ち寄らせてもらった」


「はい、それでしたら我がジイク商会が作った鉱石館へ行ってみてはいかがでしょうか。通りを挟んで向かいの建物がそうです」


「そうか、ありがとう」


 早速鉱石館へ。


「いらっしゃいませ。じっくり見ていってください」


 様々な鉱石が展示されている。

 鉱石が乗った台座には見慣れない数字が。


「この数字はレア度を表しています。銅は1、鉄は3とレア度が高いほど数字が高くなります」


 ふむふむ、なるほど。ん? 鋼もあるけど申し訳無さそうなくらいちんまりした展示だな。ちなみにレア度は4。


「鋼は人工物なんで本来ここには置かない予定だったんですが、メジャーなものと比較することでわかりやすくなるのではということで置くことに。レア度4というのは鉄プラス人件費になります」


 そいや自然にはないよな。

 鋼から上は元の世界にはない鉱石だな。アダマン、レア度5、オリハルコン、レア度6、シュプリウム、レア度7。ここのレア帯は他にもいくつか展示されているな。


「もちろんレア度が高ければ硬い、よく切れるというわけではありません。単純に産出の少なさからです」


 オヌシモワルバルト、レア度8、インフィリウム、レア度9、メイドノミヤゲニオシエテヤチウム、レア度10。この三つはレプリカか。


「9,10の二つは伝説上の鉱石とも言われてますね。文献で見かける程度です」


「実際存在している金属はオヌシモワルバルト、通称オヌバルトまでですかね。オヌバルトも超希少品ではありますけど。アルティメットマスター様の武器くらいですね、その素材を見たのは」


「へぇ、武器に向いているのか」


「硬さ、切れ味、どれをとっても最高ですね。伝説も入れるならメイド、通称メイチウムが最強ですが。まあ、オヌリウムも流通してませんけどね」


「ふむ、となるとアダマン、オリハルコン、シュプリウムあたりが一般では最高レベルか」


「そうなりますね。その中ですとシュプリウムが武器に向くかと。お値段はかなりのものになります」


「ちなみにおいくら?」


 メモ帳に数字を書いている。


「‥‥このくらいになります」


「ワオ、ゼロの数が多いね」


 前に王様から結構額を貰ったがそれでも余裕で足りない。


「ははは、ありがとう。色々勉強になったよ」


「お疲れさまでした。鉱物に関するお話は是非ジイク商会グループで」


「王都にもある?」


「あります。そちらが本部でこちらが支店になります」


「ふむふむ」


 こうやって丁寧に対応されるとここで買ってやろうって気持ちになっちゃうんだよね。そうやって拡大してきたのかな。

 キャンプ場へ。冒険者から聞いた話を彼女らに伝えた。


「というわけで王都付近は気をつけよう」


「はーい、ってまだまだ距離はあるわね」


「地図上でココ。今のペースなら数カ月先だな」


「まあ、のんびり旅だしいいんじゃないかしら」

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