青とコンサートホール
水色と水族館の姉妹作ならぬ兄弟作です。
見なくても読めるとは思いますが、見た方がわかりやすいかもしれません。
僕はいつも兄の弟でしかない。
天才ピアニスト・清水 魁の弟でしかなかった。
どれだけ頑張ろうとも、どれだけ己の個性を振り撒こうと、兄の肩書き、レッテル、名声からは逃れられない。
それが僕にとってどれほど辛いことだったかなんて、あの兄は知るわけもないだろう。兄が富士山のように一番の存在なら僕は二番手の北岳ですらない。九州に群をなす岳の名もない一角だ。
絶対的な富士山に敵うわけもない。
しかしそれも今日で終わりにしよう。
今日、僕は兄をこの手で殺す。
そうすればやっと解放される。僕という本質を見ずに兄を盲信する目の悪い連中からやっと解放され、僕は初めて僕となる。
あの兄に対してはこの一点において以外は全く恨んでいないし、感謝もしていない。
性格も弟想いでいい人だったかもしれない。しかし、有名になりすぎた。兄の腕に見惚れて誘拐犯が出るくらいには有名になりすぎてしまったのだ。彼は悪くないが彼の才能が悪かった。きっとあの世で自分が殺された理由を永遠と考えることだろう。
同情とお悔やみを申し上げる。
さてそれでは取り掛かろう。
最近兄は夜中こっそりと家を開けることが多い。なぜだかは知らないが、いつも獣臭くなって帰ってくる。兄が夜遊びをしてるだなんて世間の盲信者が知ったら、さぞかしうるさくなるだろう。
そうしてすぐに静まるだろう。
兄は有名だ。
兄は天才だ。
兄は才能がある。
しかし、兄は偉大ではない。
若い天才ピアニストの死と新聞やテレビにちょっとしたニュースとして乗った後は泡のように消える。兄はゴッホではないのだ。
兄はせいぜい水族館のふれあいゾーンにいるクマノミでしかない。手垢まみれになった死体に誰も興味を示さない。
怒りの日なんて兄にはそぐわない題だが、レクイエムなら悲壮感がマッチするな。
…………帰ってきた。
いくら音を立てないようにしたって気配でわかるんだよ。10年以上悩ませ続けられたんだからな。
片手にマグカップを持って、テレビを見てるふりをする。きっと兄は僕がまだ起きているのをとても不自然に思うに違いない。しかし、こんな夜更けに外を出歩いていた言い訳を探すので手一杯になるだろう。そこは心配ない。それよか手に入れた毒をコーヒーに混ぜて飲ませる方が大変だ。
もしコーヒーを断られたら、手の打ちようがない。兄は紅茶派だ。だから一応ティーパックやインスタント紅茶も隠しといたが
__________飲んでくれるだろうか?
そうこうしているうちに、兄はリビングと玄関を結ぶ廊下のドアを開け、僕の存在に気付き固まっている。まるで壊れたパソコンの画面のようだ。そういう時は叩いたら治る。こちらからアプローチしてやればいい。
「おかえり。……別に僕何にも知らないし、なにも見てないよ。なんか、コーヒーでも淹れてあげようか?」
どうだ?少しは整理がついたか?
才能はあるくせして嘘をつけない顔をしてる。
まだ固まったまま。
もう1発撃ちこむ必要があるな。
「?ねぇ、コーヒーいるの?いらないの?」
自分で言ってることなのだが、少々疑問符をつけすぎただろうか。まぁちょっといつもよりだいぶ挙動不審な兄を無意識に警戒しているとこはあるかもしれないが、あのイルカ好きの兄が何かをやらかしてくるようには思えない。
「ーーーあ、あぁいるいる。コーヒーじゃなくて紅茶はないか?ミルクと砂糖いっぱいで。」
相変わらず子供らしいチョイスにため息が出そうになるのをこらえる。
どんだけ甘党なんだこいつは。
虫歯になって歯全部溶けて無くなってしまえ。
心の中でそう10回呪いのように呟いて、平常心を保つ。ぐっと堪えるんだ青葉お前はいつも兄の周りにたかるやつをそのマスクで欺いてきた。それを知らない馬鹿な当人なんかに見透かされるほど弱くない。
そうだろう?
あぁ、そうだとも。
「ないよ、コーヒーしかない。」
かかれ。魚のように釣られろ。
「じゃあ、ホワイトコーヒーで。」
キャッチ!阿呆が!
一生甘い汁すすってろ!
あぁいや、それが最後か。
「コーヒー牛乳でも作れっていうのか?砂糖とミルクは入れとけばいいのね。」
砂糖とミルクと猛毒と。
この猛毒は経口摂取で即死するとかいう馬鹿げた毒だ。毒で即死なんてほぼありえないと思う。ましてやお湯に溶かして使うだなんて……弱点は苦いだけ、ほぼ青酸カリの上位互換だ。馬鹿げてる。
「はい、どーぞ。」
どれだけ甘くしようとその独特の苦さを感じないことはない。それでも、あの猫舌で馬鹿舌な兄にはほんの少し上辺しかわからないだろう。
上辺もないのは君だろう
不意に声が聞こえた気がした。
この声は後悔の声。
僕はなぜ今、こんなことを。
でも、もう後戻りはできない。
兄は猛毒を入ったコーヒーに手を伸ばす。
そして、チビチビと飲み始めた。
「……いただきまーす。」
飲み始めてからすぐに、兄は顔を曇らせた。
やっぱり苦いのだろうか。
しかしその苦さからも苦しみからもすぐに解放される。
「ーーーー?」
兄はだんだんとその手に力をなくしていく。まるで、眠たくなった猫のようにだんだんと力なくなっていく。
そして、溺れるような苦しみもなく安らかに死んだ
終わった。
何かが終わったんだ。兄か?兄の呪縛か?
やっと終わったのに、なんだろうかこの喪失感は。疲労感がどっと表れる。死んだ兄をよそ目に僕はリビングのソファに横たわる。 指の末端から徐々に凍っていく錯覚を起こす。
まるで、僕まで毒を飲んでしまったみたいじゃないか。
おかしい。
……あの野郎。まさか!
人を…呪わば穴……二つってか?
くそが、くそが!意味がないじゃないか。
せっかく呪縛を無くしたってのに。
なんなんだよ………
そうして僕は意識を失った。
目がさめると僕はコンサートホールにいた。ヴィンヤード型のホールのど真ん中に座っていた。どこのホールだ?全く見当はつかなかったけど、僕の知ってるコンサートホールを全てごちゃ混ぜにしたようなそんな名もなきコンサートホールだった。
誰もいない。観客席にも舞台上にも人がいないから不気味だ。しかし、開演のブザーが鳴る。観客は僕だけなのに誰が何をするっていうんだ?
舞台上にゆっくりと出てきたのは兄ーー清水 魁だった。
何故だ?!毒殺したはず!!
まさか、あれは毒じゃなかった?睡眠薬?
僕が連れてこられた理由はなんだ?
殺そうとしたことがばれた?それはあると思うし、それしかないと思う。で、それがこことどうつながりがあるっていうんだ?意図が読めない。
「お前がここに連れてこられた理由なんて、兄を殺そうとしたって理由だけで十分だろ。」
左の席から声がした。ビクッと背中を震わせながら左に顔を向けると映画館に入るようにポップコーンを食べてるーーー
僕がいた
「誰だお前?!」
僕は観客席から立ち上がり、僕の姿をした偽物に大声で怒鳴りつけた。すると偽物は体を微動だにせず、人差し指を口元に持っていき静かにシーッと言った。
「他のお客様にご迷惑だろうが。それに誰だとは失礼だな。僕は完全に君だろう。この姿を見ても君じゃないっていうのか。」
他のお客様の失礼も何もそのお客様がいないじゃないかと文句を言ってやろうと思ったが、後半の意味がよくわからなかった。
もしかして、僕らは今死者の世界に来ているのかもしれない。舞台上で静止したままの兄も、ここにいる僕の偽物も全て僕を罰するための地獄。地獄の閻魔様はこうやって兄の凄さを僕に見せつけて、苦しませたいのだろう。
解放されるために殺したのに、結局は死ぬまでも死んだ後も僕はあの幻影に自分の人生をはばかられるのか。
「同情とお悔やみ申し上げる。」
今度は右からだった。右の座席を見るとまた、僕の偽物がいた。
豈図はからんや地獄でこんなにも偽物に出会うとは。しかし、そういう地獄なのだろう。名付けるならば偽物地獄か。僕にぴったりな地獄なんだろう。
「同情されるもんじゃないだろう。」
僕はそういった。僕と言っても本物の僕が。
そして、その僕の言葉に偽物はすぐに切り返してきた。
「君じゃなくて、兄にだよ。君の振る舞いは全くもって愚かだ。だから同情しているのさ。その愚かな振る舞いに巻き込まれた兄にね。」
左隣の偽物はそういった。僕の振る舞いは愚かか。確かにそうだ。まるで心中するように兄と一緒に死んでしまった僕を愚かだとするのは仕方ない。が、僕はこの選択は間違っていないという結論を出したから殺したんだ。もう悔いることもない。
「愚かで結構。それよりもそんな僕の偽物をやってる方が愚かじゃないのか?」
愚かだと罵倒している相手になるのはいささか疑問なものだ。別に僕は最大の敵は自分、みたいな漫画の法則を信じていないので、こいつに何を言われたところでそうですかの一言に尽きる。改心なんてしないだろうな。
「偽物なんかじゃないって。さっきも言っただろ?君は僕達の数ある中の一人ってだけさ。いやちょっと違うかな?正確には
君は僕という存在の中の考えの一個体だ。」
……ふーむ?わからないこともない。現実の法則や概念を打ち捨てて夢物語として考えよう。死んだ兄や、僕とそっくりな人間が現れるコンサートホールなんて夢か地獄に違いない。相違ない。
偽物の話を信じるならば、要は奴らは僕の心や精神の分岐体ということだろう。何か迷った時とか、過去の僕やああすればよかったと思った時の僕が彼ら。そんなところではないか?
考えの一人。
であるならば、彼らは兄を殺したくなかった僕なのか、それとも兄を殺したかった僕の後悔の一部か、はたまた殺人狂な僕なのか。
正解がなんなのかよくわからないが、それらすべてのどれであってももう手の施しようがない。
「偽物改め僕、君は僕のどんな僕なんだ?」
「僕は兄を殺さない方がいいという僕だったよ。」
即答だった。あまりにも迷いのない純粋な即答にあっけにとられてしまったが、純粋にただ一つの迷いなき僕なら合点が行くことだ。それだけの覚悟があるんじゃない。それだけしかないのだ。
多面的な物事の分けられた一面。いわば一面ダイス。他人の考えに触れることなく、それを押し通してしまう横暴な考えでしかない。
「たとえ僕がどのような僕を持っていたとしてもこれは変わらなかったはずだ。兄の呪縛からは逃げるにはこうするしかないだろ?」
思考は行動に勝らない。いくら考えに考えを重ね、世界の真理を知ったとしても行動が出来ない奴には何も変えられない。僕は僕の意思で行動に移した。それが正しい行いだと思っていたし、結果正しかった。
「でも、それは正しくないだろ。僕たち誰を選んだってきっと間違いだったかもしれない。けれど、君ほどの間違いに勝るものはそういないさ。」
一段後ろから声がしたかと思えば、前からも声がした。すでに僕の四方八方は僕で埋もれていた。
「唆されて殺すだなんて、口車に乗っただけだね。僕らしくもない。」
すでにどこから声がしているのかわからなくなってきた。それどころかこの声は何人か一緒に話してるようにも聞こえるし、一人の僕が話してるようにも聞こえる。増殖した僕はもう四方八方では収まりきらなかった。
「唆されたとかそんなんじゃない。これまでにないチャンスだったからだ。」
どこから、そしてどの僕から言われたかわからない言葉に反論する。すでに他の僕達は結託しているようだ。
「チャンス?」
「殺せる機会ならいくらでもあったはずだろうに。」
「階段から突き落とす。」
「首を絞めて殺す。」
「後ろから刺し殺す。」
「それができなかったのは何故だ?」
各々僕の僕だというのに一体化しているようだ。融和し、融解し、融合し、癒着し、縫合し、合併し、交差している。こいつらこそ僕の総意なんだろうが負けるわけにはいかない。
僕が正しくなければ僕はもっと後悔するから
「わざわざ、直接殺す必要はないだろう。あの毒なら偽装工作は簡単だって言ってたからたまたま使ったんだよ。」
「自分の手で殺す感覚を感じたくなかっただけでしょ。」
「罪悪感があるのはそれを自分の中で拒否してるからだろ。」
「自分でも嫌だとわかっていたくせに。」
「勝手に僕らを遮ったんだ。」
すでに満杯になった観客席。もちろん僕以外の観客はいない。満員御礼となったところで、先ほどから微動だにせずにいた舞台上の兄がピアノを弾き始めた。
曲は革命のエチュード。
「お前らがなんて言おうがもう結果は決まってんだよッ!それなのにガヤガヤガヤガヤ、集まってきやがって!意味のねえ絞りかすはさっさと消えろッ!」
「そうさ、僕らの本当の役割は負の遺産。」
「君は僕らが存在し続ける限り2度とバカなことはしないだろ?」
「逆に言えば、僕らがなければもう一度やってしまうんだ。」
「同じ状況になった時、迷わず殺すだろう。」
「そうならないための僕らだ。」
「たとえもう遅いことだとしても、悔いることをしなくてはいけない。」
「許されようと努めなくてはいけない。」
「決して許されることのない僕らを永遠に背負い続けるんだ。」
_____________後悔。
彼らは僕の後悔だ。僕を押し通ししまった時に表れる僕。
僕に対して溢れるほど観客席を埋めた僕。このコンサートホールという象徴的空間内にはそれほどに後悔で溢れさせるとは僕はそれほど間違いだと思っていたのか?
僕はそれほどしたくなかったのか?
もうすでに僕は僕であることができなくなっているような気がした。僕の骨も肉もあるいは脳も全てドロドロと酸で溶かされていっている、
誰が誰だ?
僕は僕か?
兄の弾く革命のエチュードは終わった。
終わった余韻が全てを鈍らせていく。
あんなにいた僕らは全員霧のように失せてしまった。
絶望も希望もないコンサートホールに残されたのは僕と兄だけだった。
「青葉、たとえお前が間違った決断をしてしまったとしても、俺がなんとかするよ。」
能天気な兄は漠然と話し始める。舞台の縁に腰掛け、足をぶらぶらしている兄は死んでも妄想でも変わらない、不変の兄だった。
「あんたが死んだんだからもうどうしようもない。」
取り返しをつけてくれる人が死ねば真に取り返しがつかない。それをしたのは僕なんだがな。滑稽なことだな。独りよがりを通して上に自分で自分の首を絞めている。濡れた真綿で自分の首を絞めている。どうしようもないほどの馬鹿だ。
「大丈夫、悔いているなら大丈夫さ。未来には2度と起こらない。」
以前表情一つ変えずに話す兄に沸々と溶けた金属のように重い怒りが沸き起こる。
「未来じゃ意味ないんだよッ!」
未来じゃ意味がない。あの毒を飲んで死んだ兄は未来にいない。過去にしかいないんだ。やり直しがきかないなら、兄は救えず残った絶望が僕を蝕んでいくだけ。
「なぁ、そんなことより曲のリクエストいいか?鐘弾いてほしいんだけど。」
能天気すぎるだろ。破天荒か。
兄が何かピラ紙のようなものを持っていると思ったらそれは楽譜だった。観客席にいる僕にこっちに来いと手招きしてくる。僕が椅子から立たずにいると、痺れを切らしたのかマジシャンのように指ぱっちんをして僕の椅子飛びあがらせた。僕は放物線を描いてステージ上に顔から入った。
「な、なにしやがる……で鐘だっけ?ら・カンパネルラ?」
「いや、ラフマニノフの方の鐘。」
カラコーラかよ。鐘といえば僕的にはイタリアの鐘を想像せざるおえない。
とりあえず兄から楽譜を受け取って、楽譜立てに立て掛ける。
弾き始めてみると、あまりうまく弾けずぎこちなく指が絡まる。それでも、どうにか弾いてみる。兄も聞きいるように目を閉じて、観客席の最前列で聞いてくれた。
終わると盛大な拍手が一つだけ沸き起こった。兄は僕に満面の笑顔でブラボーと軽快に言葉を飛ばした。
「これにて閉幕!おしまいおしまい!」
拍手しながら兄がそう言うと照明が奥から順々にガシャンとレバーを下げるような音とともに消え、ついに兄の姿が闇に飲まれたかと思うと舞台の照明もガシャンと消えた。
そうして、コンサートホールは消えて無くなった。
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気がつくと、兄が毒入りコーヒーを飲む直前だった。まるで録画を巻き戻したかのように全て戻っていた。過去に戻ってきたみたい、なんて夢見心地なこと考えてる場合か!!
「あ、アァァァアア!!!」
すぐさま兄の持っていたマグカップにアッパーを決めた。兄の表情は固まったまま、飛んでいったマグカップは中身を一滴残さずぶちまけると重力にしたがって床にコロンコロンと転がった。
「アッツ!あっちい!服にコーヒーがッ!」
ビチャっと茶色いシミが兄の腹部に広がる。
しかも熱々のだ。
「水!脱ぐ!」
急いで兄の服を脱がせて、近くにあったタオルに水を染み込ませて拭いた。
アギャァアア!!と深海生物が陸に上がるような進化を遂げたらこんな鳴き声選手権堂々の一位を取れそうな叫び声と上裸の兄にドン引きな僕に、兄はお前のせいだからな?みたいに不満げな視線を向けてきた。
「何すんだよ!」
「いや、手が滑っちゃって。」
手が滑っちゃってと苦し紛れな言い訳にやはり疑念の目が僕に刺さる。僕もあんなに綺麗に吹っ飛ぶとは思ってなかったんだよ。
兄は はぁ とため息ひとつついた後、パジャマを持ってくるように僕に言った。
「分かった!すぐ持ってくるから!」
逃げる口実にはちょうどよかった。
それでも、この夢のようなタイムスリップに言い知れぬ喜びが僕の体を登った。階段を上る僕の足も軽かった。2度としてこんなことにはならないだろう。
僕は兄の弟でしかなかった。
それでも、僕は誇るべきの兄の弟でいられた。今日と明日の間の中それに喜びを見出せた。
後悔を見つめなおせるコンサートホールでピアノを弾いた感覚はまだ残っている。
今度また練習しよう。今度はこっちの兄にも褒められるような曲を弾こう。後悔しないように頑張ろう。
そう思えた。
音楽の兄と深海の弟。深く深くをたゆたう。
不知火のように、クラゲのようにたゆたう。
二人の兄弟愛よ、永遠なれ。そして、未来あるものに幸あれ。