表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『せいぶつ。』

作者: Sady

『せいぶつ。』


人は何気なく生きている。

人は何気なく考える。

ふと考える。

自己の存在、他者の存在、関係性…


ふと、わたしは考える。

わたしは「せいぶつ」であると。

世界を俯瞰して見る力はなく、自己の視野からでしか物事を測れない。

わたしの感じる色はわたしにしか分からない。

わたしの感じる色の美しさはわたしだけのもの。

わたしの感じる音色はわたしにしか分からない。

わたしの感じる音色の美しさはわたしだけのもの。

他者への共有は不可能とされる。


ふと、わたしは考えた。

わたしの共有を可能にする方法。

そして技術は進歩した。

技術の進歩により、わたしは死んだ。

わたしのわたしが技術によって殺された。

そして社会は後悔した。


ふと、わたしは考えた。

わたしは太陽神であるということを。

わたしの力が殺されたわたしを生き返らせることを。

これは、近代社会における一筋の光である。

それは、天道である。

つまり、わたしである。


ふとわたしは考えた。

わたしは誰だ。


わたしはてんとう虫である。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ