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200文字小説集

嫌味(200文字小説)

作者: 日下部良介

「嫌味?」妻が言った。

 僕がいきなりテレビの音量を上げたからだ。


 帰って来ると誰もおらず、僕は一人でテレビを見ていた。

 お気に入りのドラマだった。

 そこへ妻が帰ってきた。

 それが合図のように母と娘も居間へ集まって来た。

 すぐに井戸端会議が始まった。

 しかも声が大きい。

 今、いちばんいい場面なのに…。

 僕はテレビに集中する。

 彼女達も声を上げる。

 たまらず音量を上げた。

 そこで妻が言ったのだ。

「嫌味?」

 どっちが嫌味だよ…。




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― 新着の感想 ―
[良い点] さすが日下部さん、考えが深い! 要は、家庭内で自分を浮いた存在にしたてようという魂胆。 その後、当たり前のように好き放題しよう。そのための免罪符にしようという魂胆でしょ? いやいや、口を…
[一言] 拝読しました。 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。売り言葉に買い言葉。そんな感じですね。ご自愛ください。
[一言] テレビに集中したいときの大音声会話は、困りますねー。 私も、楽しみにしていたドラマを見ていた時に、家族が隣の部屋で大音声で電話をしはじめて。ええ、ボリューム上げるのはさすがに悪いと思ったので…
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